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さくら貝の歌

2010年08月24日

 抒情の名作「さくら貝の歌」は北海道真狩村出身の八洲秀章先生の作品です。
 来月9日の僕の30周年コンサートでは、ゲストの倍賞千恵子さんに歌って頂きます。

 倍賞さんが、このラジオ歌謡をリバイバルヒットさせたのは昭和40(1965)年のことですが、ラジオでいちばん最初に流れたのは昭和24(1949)年のこと。
 放送で歌ったのは小川静江さんですが、レコードで発売したのは辻輝子さん。
 この辻さんと言う歌手が、あの「赤とんぼ」「この道」「からたちの花」などを作った山田耕筰のご夫人でした。
 山田は八洲のこの歌をとても気に入り、自ら編曲を買って出たほどです。
 これが普通知られた「さくら貝の歌」の誕生エピソードですが、実はこの作品は戦時中すでにレコード化の話が進んでいたのです。

 昭和16(1941)年に東海林太郎と歌った「琵琶湖哀歌」、翌年には戦後日本調の代表作として知られた「十三夜」などを歌った小笠原美都子さんのところでレコーディングが検討されましたが、結局は戦後には「月がとっても青いから」などをヒットさせる菅原都々子さんによって吹き込まれました。
 ところが戦時中に、こんな愁いに満ちた抒情的な歌はどんなものだろうか? と判断され、おクラ入りしてしまったのです。
 ではなぜに戦後になって発売しなかったのか? 
 実はそのレコード原盤が保管されていたテイチクレコードの工場が、敵機の火によって火災を起こしすべて焼失してしまったからなのです。
 この歌が出来上がって70年あまり、今なお愛唱される日本の名歌として生き続けていることはとてもすごいことですね。
 9日の倍賞さんの歌が楽しみです、みなさんも聞きに来てくださいね。

「あの日の歌景色」をライブで!!
合田道人 デビュー30周年記念コンサート

2010年9月9日(木)  道新ホール
詳しくはこちらで

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プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

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※録音物の著作権は、北海道新聞社、ミュージック・オフィス合田に帰属します。

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