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冬景色

2010年02月23日

 確かに小学校の時に学校で習った覚えがあります。
 昭和40年代の中盤ごろに覚えた歌ですね。
 しかし、今回歌ってみて「どうしてこんなに難しい歌詞が並んだ歌を小学生に教えたのかな?」と思いました。
 この歌ができた当時はこの詩はごく普通だったのでしょうか? 
 しかし少なくとも僕が習った時には、こういった言葉を日常で使ったことはなかったはずです。
 これを“意味不明な歌”として子供に教えなくする手もあるでしょう。
 しかしこれを文化と見なしたときには、こういった歌をあえて教えてその意味をしっかりと教える手もあるでしょう。
 私は後者を押したいですね。

 そこで今日は少しばかり勉強してみましょう。
 さ霧は新聞でも書きましたが、“さ”には意味がなく語調を整えるための接頭語の霧のこと。
 湊江は湊の入江。
 げにとはほんとうに、まことにだから、♪げに小春日ののどけしや…は、ほんとうに春のように暖かい日がさして、春のようにのどかであるということです。
 かえり咲きとは、暖かくて一度しぼんだり枯れてしまった花が再び咲くことです。
 それと分かじは、そうとは分からない、判別しないということ。
 ですから、♪若し燈火の漏れ来ずば それと分かじ 野辺の里・・・とは、日が暮れてしまって真っ暗の中、もしも家の灯りが窓から漏れていなければ、そこに村里があることすら分からないだろう…。
 それほどまでに真っ暗だということになります。

 そうやって歌ってみるとまた「冬景色」の里の風景がはっきりと感じることができます。
 こうやって歌に親しむことは、やはり素敵なことだとは思いませんか?


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聖者の行進

2010年02月16日

 「聖者の行進」というから、なんとなく「サンタクロースがやってくる」って気がする歌ですが、実際は、「聖者がやってくる 主よ 私もあの仲間に入れてほしい」といった意味で、お葬式にうたわれる歌だったとは驚きですよね。
 親戚や仲間がお金を出し合ってミュージシャンを依頼して、死者を天国へ送るための音楽なのです。
 ルイ・アームストロングの独特のしわがれ声によるデキシーランドジャズの代表的一曲として、なんとなく楽しい感じの歌という気がしていたのすが…。
 でも当時の黒人たちは、差別を強いられ、死は神のもとに近づく最高の喜びだったというのです。
 このようなことを考えてみると、人間は残酷なのだなあと思わずにはいられません。
 平和にいつも感謝する気持ちを、忘れないで生きていきたいですよね。


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おちゃらか

2010年02月09日

 僕たちの時代でも小さい頃は女の子に付き合って、「おちゃらか」をやったことあります。
 こういった遊びであっても、負けるのがくやしくてね。

 これは「童謡のヒミツ」で取り上げましたが、今度高校三年生になる長女が、小学生のとき「パパ、“おちゃらか”って何かしら?」って質問されて、「ほ~、確かに確かに!」と調べてみたものでした。
 「おしゃれ」からこの言葉が来ていることを知り、この時代、おしゃれができるという女の子は女郎しかいなかったことに行きついて、娘にしっかり説明できなかったものでした。
 「勝ったよ」は「買ったよ」に引っかかっているのは、「花いちもんめ」と同じわけです。
 家族の食い扶持を稼ぐために廓に売られる女の子。
 時代が作った悲しい歌がその後、子どもたちの手遊び歌になっていったのはあまりにも皮肉です。


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一かけ二かけて

2010年02月02日

 古いわらべ歌ですから、歌詞も様々あるんですよね。
 でも「一かけ二かけて」から始まって、九州、明治十年と1から10までの数え唄になっています。
 こういう歌を歌いながら、お手玉とかをした思い出のある人は、もう何歳ぐらいなのでしょうか? 
 懐かしい歌だと思って下さる方も多いと思いますが、実際僕はこの歌を知りませんでした。
 しかし「童謡の謎 3」でこの歌を取り上げたときに、同時に発売されたCDで杉並児童合唱団の子供たちに歌ってもらって、はじめて聞きました。
 こういった数え唄で数を憶えた子どもたちも当時は多かったそうです。
 同時に西郷隆盛の“西南の役”で亡くなったのが明治10年だと言うことを歌で自然に覚えたものです。
 そして歴史の授業で隆盛が出てきたときに、この歌のおかげでとても身近だったというのです。
 それこそが唱歌だったり歌だったりするべきですよね。


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プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

歌を聴くには

「歌を聴く」ボタンをクリックすると、タイトルの歌を聴くことができます。

歌が再生されない場合は再生ソフト「『Windows Media Player』(無料)」をインストールしてください。ダウンロードするには、下のロゴをクリックしてください。


※録音物の著作権は、北海道新聞社、ミュージック・オフィス合田に帰属します。

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