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靴が鳴る

2009年09月29日

 この歌のタイトルを「お手々つないで」だと思っている人が多いんですよね! 
 でも本当は「靴が鳴る」なのですよ。

 新聞にも書きましたが、その時代はまだ靴と言うものを滅多に見ることがなかったわけですよね。
 ここらの話は「童謡の秘密」という本の中に詳しく書いたのですが、靴を履くっていったら、まあ町長さん や村長さん、校長先生なんかだけでした。
 けれども童謡っていうものは上流階級の子供のために作られていったという過程があるんですね。
 そうなら、童謡に親しむ家庭のお父さんは、その当時から流行り出したサラリーマン族かもしれない。
 だとすると靴はひょっとして見たことがあるものになります。
 でもこの歌がこんなにも一般にも流布した・・・それは憧れだけではないはずなのです。
 確かに軍人さんが履く靴だけはどんな田舎町であっても誰もが見たことがあったのです。
 「靴が鳴る」は、靴を鳴らしながら戦場に出向いていく・・・私にはそう思えて仕方がありません。
 どことなく明るいのに何かを訴えてくる童謡なのです。
 
 この軍歌バージョンの「靴が鳴る」をレコーディングしたことがありますが、全く違った出来となり、「なるほど!」と思っていただけました。
 ビクターから出ている「童謡のヒミツ」というCDでなんと、それには私のレコードデビュー曲、光星高校の3年生のときに歌った「釧路にて」も復刻されてるんですよ! 
 と、なれば…今年は30周年なのです。



歌を聴く


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コメント

☆30周年おめでとうございます!!☆


この唄は、私が幼い頃、今は亡き祖父がよくうたってくれました。
祖父は私の手をとりながら散歩に連れていってくれました。
その道すがら、軍歌(後になってからそうだと知りました)とこの唄をうたってくれたのです。

私(昭和38年生まれ)も恥ずかしながら「お手々つないで」だと思っておりました(汗)。

大正8年に「少女号」という雑誌に発表された歌、つまり1919年ということは90歳の歌なのですね。今でも女の子たちが「この歌、カワイイ~」と言ってしまいそうな、かなり現代感覚にも通用しているこのカワイイ童謡がこれほどお年よりだとは意外な驚きでした。やはり「靴」にポイントがあるようです。現在ではピーサン(ビーチサンダル=原型はわらじ)や厚底靴(原型はおいらんさんのファッショナブルな履物)だったりして…。


大正8年といえばサラリーマンもモダンな存在で、靴は当時の憧れだったのでしょうね。そして先生のおっしゃるように、

『どことなく明るいのに何かを訴えてくる童謡』

だとしみじみ思いました。この童謡の軍歌バージョンがあるとのことで切ない気持ちになりました。詳しいことは分かりませんが、戦地でこの軍歌を歌う時に、かつては家族や友達と「お手々つないで…」と歌った幼い日々の思い出とさらに重なったことでしょう。また出征のとき、かつては手をつないで楽しく道を歩きながら歌ったこの旋律に見送られながら、靴を鳴らして戦地へ行ったのでしょうか。


先生、レコードデビュー30周年おめでとうございます。

これからもご活躍お祈りいたします。

プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

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