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われは海の子

2009年07月17日

 九州・鹿児島の仕事って、実は年に数回あるんですけれど、去年だったかディナーショーの日の前日に、ちょうど放送中だった「篤姫」の故郷、指宿(いぶすき)と「われは海の子」の歌碑を見に行こうとその地に向いました。
 レンタカーを借りて鹿児島の中心街から約15分ぐらいだったかな? 祇園の州公園という場所の広場のような場所に碑はありました。
 見て、驚きました! あまりにも大きな歌碑だったものですから。
 錦江湾を見下ろしながら・・・も、ちょっと異様な気がするほど大きな歌碑でした。
 私が今まで見た歌碑の中の最高級の大きさです。
 その大きさは何を意味しているのでしょうか? そしてなぜにこの歌碑が鹿児島に建てられているのでしょうか? 

 この曲は、明治43(1901)年に教科書で発表された歌です。
 しかしその当時の文部省唱歌は、作詞者作曲者を公表していませんでした。
 だから今も作者不詳の唱歌ってたくさんあるんですよ!
 この歌もずっとそうだったのですが、平成元(1989)年、だからつい最近になって宮原晃一郎が書いたということになったのです。
 その宮原が鹿児島出身ということなのです。
 その宮原はその後、北海道に渡っています。
 そしてこの北海道新聞の前身のひとつと言われる小樽新聞社につとめているんですね。

 けれど実は彼の作品ではないという話も、根強く残っているのです。
 「実はほんとうは・・・」というお手紙も僕自身、「童謡の謎」を書き始めた7年前にいただいています。
 研究材料として今後のなぞ解きにできれば・・・とずっと思っていました。
 「童謡の謎」シリーズの今まで7弾の中に、なぜにこんなに有名な曲を取り上げてこなかったか・・・の理由でもありました。

 そして一応今回は新聞の400字ということで作者には触れずにはじめて「われは海の子」を書いたのです。
 「日本童謡事典」などを参考に、私の本ではあえて今回、作詞・宮原晃一郎としました。
 しかし今この歌は、作者不詳とするのが正しいようです。
 その謎解き、なぜ?は、近いうちに次の“謎”シリーズで書いてみたい…そう思っています。


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*** この作品の歌詞とエッセイは「童謡の風景」(北海道新聞社刊)に収録されています。
本をクリックすると立ち読みできます。

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プロフィール

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合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

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