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虫のこえ

2009年07月31日

 これはズバリ! 勉強になる歌です。理科系音楽ってヤツですかねえ! 
 本の中でも書いたけれど、最初は2番の歌詞の出だしは「♪きりきりきりきり きりぎりす…」だったそうです。僕たちが習ったときは、すでに「こおろぎや」でしたが…。
 いわば、これは言葉の調子に合わせて、「♪きりきりきりきり きりぎりす…」と歌ったんでしょうね。
 でもきりぎりすって、きりきりって鳴かないから変わったとされています。
 ところが今回調べたら、きりぎりすはこおろぎの古い言い方だったんですって!! 
 だから、間違いではなかったんですね。


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*** この作品の歌詞とエッセイは「童謡の風景」(北海道新聞社刊)に収録されています。
本をクリックすると立ち読みできます。

2009年07月28日

 東京は今年、いつもより一週間ほど早い梅雨明けでした。
 けれど九州や山口では死者が出るほどの災害が起き、自然の怖さを感じる夏です。
 お見舞い申し上げます。

 小さいときにこの童謡「雨」をはじめて聞いたとき、不思議でなんだか怖いイメージを持ったことがありまいた。
 「叱られて」のときもそうでした。
 今回の歌い方は、何を表現しながら歌おうかと思案しました。
 これは子供が、♪雨が降ります 雨が降る…と恨めしげに空を見上げていますが、実際はどうなんているんだろう? 
 調べていくうちにこの歌の中からにじみ出てくる悲壮感は、作者・北原白秋の生活の苦しみにイコールしていたことをつきとめ、こんな歌い方をしてみました。
 賛否両論覚悟の上で・・・。

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「童謡の風景」の第2弾」好評発売中

村祭

2009年07月24日

 お祭りって大好きですが、日本の祭りというものの発祥は、実は収穫を祈るところからきているわけですね。
 日本人は言わずと知れた農耕民族。一年をかけて米を作ります。
 宮城県の民謡に「米節」という歌があります。♪米という字を分析すればよ、八十八度の手がかかる・・・と歌います。
 そのとおり、草取りからはじまり収穫までは実に手がかかります。そして秋の収穫、これが終われば冬支度。やっと一年の終わりに近づくのです。
 そしてその労をねぎらい祭りが行われるようになりました! 
 こんな大切な日本の行事、お祭りを歌った歌こそが、「村祭」なのです。
 今また学校で教わる歌に復活してうれしい一曲です。


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*** この作品の歌詞とエッセイは「童謡の風景」(北海道新聞社刊)に収録されています。
本をクリックすると立ち読みできます。

われは海の子

2009年07月17日

 九州・鹿児島の仕事って、実は年に数回あるんですけれど、去年だったかディナーショーの日の前日に、ちょうど放送中だった「篤姫」の故郷、指宿(いぶすき)と「われは海の子」の歌碑を見に行こうとその地に向いました。
 レンタカーを借りて鹿児島の中心街から約15分ぐらいだったかな? 祇園の州公園という場所の広場のような場所に碑はありました。
 見て、驚きました! あまりにも大きな歌碑だったものですから。
 錦江湾を見下ろしながら・・・も、ちょっと異様な気がするほど大きな歌碑でした。
 私が今まで見た歌碑の中の最高級の大きさです。
 その大きさは何を意味しているのでしょうか? そしてなぜにこの歌碑が鹿児島に建てられているのでしょうか? 

 この曲は、明治43(1901)年に教科書で発表された歌です。
 しかしその当時の文部省唱歌は、作詞者作曲者を公表していませんでした。
 だから今も作者不詳の唱歌ってたくさんあるんですよ!
 この歌もずっとそうだったのですが、平成元(1989)年、だからつい最近になって宮原晃一郎が書いたということになったのです。
 その宮原が鹿児島出身ということなのです。
 その宮原はその後、北海道に渡っています。
 そしてこの北海道新聞の前身のひとつと言われる小樽新聞社につとめているんですね。

 けれど実は彼の作品ではないという話も、根強く残っているのです。
 「実はほんとうは・・・」というお手紙も僕自身、「童謡の謎」を書き始めた7年前にいただいています。
 研究材料として今後のなぞ解きにできれば・・・とずっと思っていました。
 「童謡の謎」シリーズの今まで7弾の中に、なぜにこんなに有名な曲を取り上げてこなかったか・・・の理由でもありました。

 そして一応今回は新聞の400字ということで作者には触れずにはじめて「われは海の子」を書いたのです。
 「日本童謡事典」などを参考に、私の本ではあえて今回、作詞・宮原晃一郎としました。
 しかし今この歌は、作者不詳とするのが正しいようです。
 その謎解き、なぜ?は、近いうちに次の“謎”シリーズで書いてみたい…そう思っています。


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*** この作品の歌詞とエッセイは「童謡の風景」(北海道新聞社刊)に収録されています。
本をクリックすると立ち読みできます。

一寸法師

2009年07月14日

 一寸法師の話って、この頃あんまり聞かなくなりました。
 子供たちも知らない世代が出だしてるんです。
 “小さい体”ということが、差別に当たるというのが理由だとか理由じゃないとか。
 僕たちが小さいときに、そう言えば“小人プロレス”というのがありました。
 今では“ミゼットプロレス”と呼ぶらしいですが、先日、雑誌で当時で活躍していた人の記事が載っていました。
 記事では「私たちを放送からオミットしたことの方が差別だ!」と書いてありました。
 小さい体でもちょこちょこと動き回り、そこには愛嬌があって、僕は大好きだったのですが。。。

 そう言えば小さいときに大好きだった童謡「森の小人」を今歌うことができないんですよ。
 決してあれは差別の歌ではないはずですが・・・。
 ちょっと閉口してしまいます。
 これでは白雪姫の七人の小人もだめだって言うことになっちゃいますよね。
 僕たちは反対に子供のころ、一寸法師のようにたとえ体は小さくても鬼を退治するほどに強くなりたい! と思ったものですがねえ。
 ちゃんと伝え教えることは、大切ではないかとも思うのです。
 今回の新聞では、“法師”という使い方も研究、一寸法師とは針灸師では? という答えを導いてみました。
 詳しくは「童謡の謎2」にも書いてあります。お読みください! 

 
%E9%A2%A8%E6%99%AF%EF%BC%92%E8%A1%A8%E7%B4%99300.jpgそういえば、この連載もしていただいている「童謡の風景」の第2弾が書店に並び始めました。
 可愛い、夏らしい表紙も好評です。
 どうぞ皆さん、こちらも読んでくださいね!



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十五夜お月さん

2009年07月10日

 懐かしい、あまり今聞かない歌ですねえ。
 貧しさゆえに、ばあやに暇を出したり、妹が貰われていったり・・・と、なかなか今の時世では考えられないことなのですが、でもまだまだこういう状況にある国は多いのです。
 現在世界の人口は66億人、世界中の人々が十分食べられるだけの食糧がちゃんと生産されているにもかかわらず、今5秒に一人の割合で飢えのため子供が死んでいるといいます。
 しかし今の日本では食べ残しがそれこそ日常茶飯事。なんと食料の廃棄は年間2000トンだそうで、残念なことに日本の廃棄量は世界ナンバーワンなのです。
 こういった歌を通じて、今の平和に感謝しながらも今の現状を人々に伝えていきたい…と私は思っているのです。

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カリンカ

2009年07月07日

 お待たせしました! 7月9日には、皆さんに読んで頂いて大好評を受けた「童謡の風景」の第2弾、「童謡の風景 2」が発売になります。
 今回も、もちろん北海道新聞社からの出版で、新聞連載の51回目から100回までのものを本にしました。
 そっれにしてもまた、表紙がめんこいでしょう?


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 村上保さんの絵が、これまたほんとうに可愛いのですよ。
 表紙の「どんぐりころころ」、これは北海道にも関係している童謡ですからね! 
 札幌・すすきのの小学校に歌碑があるんですよ。
 ふるさと北海道の方々、どうぞ応援して下さい! 
 前回のときは、発売翌日から売り切れ店が続出してしまい、入手困難な時期がありましたが、今回もどうぞお早く!

 僕は小学校は三笠と室蘭でしたが、大学は札幌の大学、それもロシア語学科でした。
 今日の「カリンカ」はロシア民謡です。
 カリンカは苺のような赤い果物の実のことで、♪カリンカ カリンカ カリンカ マヤ 庭には苺の実 カリンカ マヤ……と訳され歌われることもありますね。
 それにしても、この曲はテンポがゆるやかになったり異常に早くなったりの繰り返しで、とても歌うの難しいんです。
 今回、久々に歌ってみたのですが、上手に歌えなくって……息切れしちゃって……(笑)。
 ごめんなさい! お聞き下さい。

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五木の子守唄

2009年07月03日

 民謡を童謡の本に入れるのはいかがなものか? という質問をいただいたことがありました。
 この歌は私の童謡シリーズの第一弾「案外、知らずに歌ってた 童謡の謎」から登場しています。
 子供の唄にはわらべ歌や唱歌、愛唱歌、先回書いた「椰子の実」のようなラジオ歌謡もテレビのアニメソングもあるし、外国曲やクリスマスソングと様々。
 しかしこれらは厳密にいえば童謡とは言えません。
 しかし子どもが口ずさむ歌なのだから“童謡”でいいと私は思うのです。
 「千の風になって」もアンジェラ・アキさんの「手紙」など若人も合唱で歌う歌は童謡と言っていいのではないでしょうか? 
 そうなれば子守唄などは、一番はじめに子供が聞く歌です。
 これだってれっきとした童謡ではないですか?
 とくに「五木の子守唄」は、子供が子守っ娘として奉公に上がり、そこで歌った歌だといいます。
 つまり子供が子供(赤ちゃん)に聞かせる歌なのです。
 子守奉公の辛さが詩になり、今判明するだけでも70種類もの詩があるようです。
 五木村に取材に行った際、役場でその詩をプリントしたものを見せていただきびっくりしたことがありました。
 音丸や照菊といった日本調の民謡歌手、芸妓歌手によって広まったため、童謡というくくりがおかしいのでは? と感じた方も、この話を聞くと納得してくれます。

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*** この作品の歌詞とエッセイは「童謡の風景」(北海道新聞社刊)に収録されています。
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プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

歌を聴くには

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※録音物の著作権は、北海道新聞社、ミュージック・オフィス合田に帰属します。

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