« あわれの少女 | メイン | たんたんたぬきの »

あの町この町

2008年12月26日

とってもさびしくなる歌なんです。
「あの町この町日が暮れる・・・」、「ああもうお外で遊べない時間なんだな…」というところから、さびしいというよりは子供心には、つまんない! 悲しい! というところなのかもしれません。
しかし、こうやってパソコンを使いこなし、携帯電話を持ち、ネットが氾濫し…という時世です。
塾が終わって、「今来たこの道かえりゃんせ…」なら意味もわかるのでしょうか? 
そのうちに外で夕方まで遊ぶことを知らない子供たちばかりになってしまうかもしれません。
とくに都会はそうですよね。
都庁がまぢかに見える場所に暮らしている私もそのひとりです。
うちの娘たちもそんな子供になっていくようで…ちょっと切なくなります。
だからでしょうか? 
この歌を子供の遊びが終わって日が暮れるではなく、命のともしびが、日が暮れるという切なさにイコールさせてしまうのは。

時代によって、歌の解釈も変わってゆくのかもしれませんが、それもそれでまたいいのかもしれません。
歌はその人その人が聞く時の心によって左右されます。環境によって聞こえ方が違います。
新しい年こそ、いい年であるように、いつも心豊かに歌が聞こえてくるようにと祈ってやみません。
そして、「今来たこの道・・・」が、遊んでいる光景だということを誰もが理解できる美しいにっぽんの再起を願います。

歌を聴く

20080919095725_doyonofukei-180.jpg

*** この作品の歌詞とエッセイは「童謡の風景」(北海道新聞社刊)に収録されています。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/5548

プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

歌を聴くには

「歌を聴く」ボタンをクリックすると、タイトルの歌を聴くことができます。

歌が再生されない場合は再生ソフト「『Windows Media Player』(無料)」をインストールしてください。ダウンロードするには、下のロゴをクリックしてください。


※録音物の著作権は、北海道新聞社、ミュージック・オフィス合田に帰属します。

ブログ内検索

カテゴリー

最近のエントリー

バックナンバー

コメント

トラックバック