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ともしび

2008年12月09日

僕は大学を札幌大学で過ごしました。
もう高校生で歌手としてデビューしていましたから、学友たちにも、いろいろな面で(笑)ほんとうに応援してもらいましたネ! 

札大のロシア語学科に通っていました。
ゼミナールの時間、「歌手なのだから、ロシアと音楽というものを研究してみよう」と思い、ロシアと日本の歌謡史という観点から、日本に根ざしたロシア民謡というものをよく取り上げました。
ロシア民謡でまず最初に日本でヒットした歌は、戦前の「ヴォルガの舟唄」です。やがて戦争に突入、戦争が終わってロシアは日本兵を捕虜としてシベリアに抑留するのです。そこで徹底的にロシアの思想やロシアの歌を教え込まれた日本兵の帰還と同時にロシア民謡が日本人の耳に届くのでした。

以前書いた「バイカル湖のほとり」から始まったロシア民謡ブームは、「カチューシャ」「トロイカ」に続いて、この「ともしび」でしっかりとヒット曲として認められることになります。
ダーク・ダックスの歌声はまさに大ヒットを記録し、昭和33(‘58)年、今から半世紀前の「第9回紅白歌合戦」で歌われたからです。
ダークはこの次の年、第10回にはアメリカ民謡の「雪山讃歌」(いとしのクレメンタイン)、さらに翌年11回はふたたびロシア民謡の「すずらん」を歌い、12回、13回と「北上夜曲」「山男の唄」の日本の歌を大ヒットさせ、さらに翌14回にもロシア民謡の「カリンカ」を歌って出場しています。これらの歌は当時大流行していた“うたごえ喫茶”で歌われていた歌ばかりです。
そしてそれは時を経て、愛唱歌となり、「童(わらべ)も謡(うた)える歌」…童謡へと変化していくのです。

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プロフィール

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合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

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