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金魚の昼寝

2008年09月30日

いやはや、可愛い童謡ですね。
家のペットとしては、猫や犬よりも多いはずの金魚ですが、金魚を扱った童謡って実はとても少ないんですね。いや、白秋だったかの作品に「きんぎょ」ってあるんですが、それは留守番している子供がだれも帰ってこないので金魚を殺すというちょっと残酷な作品で、まったく今は歌われることがありません。
その点、かわいらしいこの「金魚の昼寝」は大正時代にできてから90年近くも歌い続けられている健全な童謡です。
もっともっと童謡のアルバムなどでも紹介して、今の子供たちにも歌い継がせたい童謡です。
そんな気持ちもあってクラウンから発売されている「赤ちゃんのための童謡」に入れてみました。

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バイカル湖のほとり

2008年09月23日

ロシア民謡をはじめて取り上げました。まあ、うたごえ喫茶などで歌われたので愛唱歌としては申し分ないのですが・・・。
僕は札幌大学のロシア語学科だったので、当時はよくロシア民謡を歌ったりきいていたりしていました。もちろん原語で・・・。
今回挑戦してみましたが、まったくと言っていいほど原語詩を忘れていて、時の流れを感じました。

と、言うことで日本語で歌ったのですが、この詩、同じ詩なのに中央合唱団の訳詞とされているものと、井上頼豊とされているものがあるのです。
どうなっているのか? と思い、調べてみましたら、実は井上は中央合唱団の指揮者でした。
実際この詩は井上の訳詞ではないようですが、指揮者の井上は著名だったので中央合唱団イコール井上ということになって、この訳詞に井上名が記されることが多くなったそうです。
しかしこれは全くの間違いです。僕が結構、資料価値が高く信用度が高いと思っていた先生の本まで井上となっていてちょっと閉口しました。

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ちんちん千鳥

2008年09月09日

いい歌です。童謡というよりは歌曲寄りですよね。
世界をまたにかけたテナー歌手の藤原義江(男性です!)さんが歌って広めたことからもそういうことがある気がします。藤原歌劇団の先生ですね! 切手にもなっていますが、昭和51年に亡くなっていますから、僕がこの世界に入ったころはもういらっしゃらないのですが……。

ちょっと面白い話をひとつ! 
中島啓江さんというオペラの体格のいい方いらっしゃるでしょう? とても仲良くしていただいているのですが、その啓江さんと2回目に会った時の話です。あの人、藤原歌劇団なんですよね。
その日は、啓江さんと舞台が一緒でした。僕は出演者でもあり司会者でもあり構成家でもありましたが、休憩のとき啓江さんが「合田さん、藤原先生ってやさしかったですよね?」って言うんです。僕は「お会いしたことないですよ」と言ったら、「うそばっかり! 聞いたんですよ。合田さんって若い顔してるけれど、すごい年齢なんだよ!」って。「えっ?」「そうでしょう。だから古いことたくさん知ってるんですよ。50はとうに過ぎてるんだから。60近いんじゃない?」。どういうことでしょう。そのときまだ僕は40歳になったばかりの頃でした。
確かに僕は童顔で、40歳の時にまだ30代前半にしか見られないんですが、昔から歌謡史とかが好きだったので、「きっと年齢をごまかしている!」という噂がよく立ったんです。実は歌手協会に出入りしはじめた20代のころから「あの人は40歳過ぎてる」なんて言われちゃって。ショックというより、まさかあんなに若いのに、いろんなこと知りすぎていておかしい! ということから年齢をごまかしているということになるんですね。啓江さんも誰かに聞いたんでしょう。僕は「うそですよ!」って、運転免許をすぐに見せてあげました。「あら、ほんとだ! 偽造してないよね」って。そんなことするか! このことから実は倍賞千恵子さんとの後日談に発展するのですが……その話は今度また!

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浦島太郎

2008年09月02日

浦島太郎は昔話の定番です。
今回、新聞で取り上げた京都の浦島神社だけでなく、実は北海道を除く日本全国に浦島伝説は残っているのです。日本だけではなくオリンピックが開催された中国にも、ベトナムなどアジア各国にこれに似た話は残されているのですから不思議な物語です。
僕の「童謡の謎」の中では、ちょっと「こうであろう!」という合田説をまぶしながらのなぞ解きをしているのですが、実際謎解きの旅をした中でこうであろう……という部分を取り上げました。
しかし、あの本がベストセラーになってから6年。今ではしっかり「浦島合田説」が独り歩きしてしまったところもあり、ちょっと閉口していますが、まあそれはそれでしょう。

でも浦島は実に不思議な物語なのです。浦島太郎実在人物説は濃厚と言われますが、考えてみれば、亀の正体(これは女人だという説、また“亀”というと男のシンボルを形容するため、男という説も)、竜宮のありか(海底に沈む青森の古代文化から、諸外国に建てられた日本では見たことのない建物説まで種種)、玉手箱の中身(化粧道具だという説は浦島神社にある玉手箱からの話。最後に煙が出てくることから、けむにまく=不思議が高まる、すべて作り話だ!という説まで)と、ほんとうに謎だらけ。喜劇なのか、悲劇なのかもわかりませんよね。
ところがつじつまが合わないにもかかわらず人気が絶大で、謎解きに興味を抱きながら、これは昔話だ! で片付けているにもかかわらず親から子へと1000年以上語り継がれているのです。すごい不思議だし、まだまだ新事実が発覚して、また本に取り上げる日が来そうな話と歌なのです。
でも、ほんとに♪絵にもかけない美しさ……と歌っているにもかかわらず、絵本には必ず竜宮城の絵は描かれていましたよね。

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プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

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※録音物の著作権は、北海道新聞社、ミュージック・オフィス合田に帰属します。

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