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波浮の港

2008年05月20日

 「波浮の港」は、昭和3年に佐藤千夜子、藤原義江が歌った、いわば国産レコード第一号曲です。ですから今年は日本におけるレコード産業80年になる。でも実際、大正時代にもレコードはあったのです。
 「カチューシャの唄」とか「船頭小唄」「籠の鳥」「真白き富士の根」とか大正時代の流行歌の主なヒットの要因は、艶歌師とよばれるバイオリンで歌を聞かせる人たちによるものでした。しかしレコードはちゃんとあったのです。ところが、簡単に言えば国内にレコードのプレス工場がなかった。だから日本で録音したものを外国に運び、それを製品化して日本に逆輸入するわけです。時間もかかるし税金もかかるということで、レコードはとても高価なものだったため普及しなかったんですよ! それが昭和2年に日本に外資系のレコード会社が誕生し、その第一号作品として歌われたのが「波浮の港」だったわけですね。藤原はご存知、オペラの“われらがテナー”、千夜子も音楽大学卒業だけに、この歌は歌曲といった形で歌われました。しかし譜面には「民謡調にうたう」と指定されています。今回はじめてこの歌を歌ってみましたが、この歌は難しい。それで5番まで歌詞がある・・・。いやはや、歌手というものはこういう歌をさらりと歌えなくっちゃいけないんですねえ!

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合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

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