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ちょうちょ

2008年05月13日

 先日テレビの「雑学王」に出演して「ちょうちょ」の話をしました。そのときはこの歌のルーツは、芸者や女郎が歌ったつや歌にあったことを話しました。
この歌ははじめての小学生の教科書に入った、つまり学校で習った最初の教科書に入れられた歌だったのです。外国からメロディーを輸入して、そのつや歌にあった詩を元に、新しい唱歌が生まれたのです。
天保年間(1830年~44年)には、二世瀬川如皐(じょこう)が作った清元「玉屋」の中に、「蝶々とまれや 菜の葉にとまれ 菜の葉いやなら 葭の先にとまれ……」というものがあります。これが清元からつや歌に変わったのか、反対につや歌がこの清元に転じたのかはまだ調査中なのですが、「蝶々ばっこ」というわらべ歌が「玉屋」のヒントになったとも言われています。しかし、どちらにせよこれらの詞が唱歌に変じていったことに間違いはありません。この詩をドイツ民謡(スペイン民謡という説もある)の今のメロディーに載せたのでした。
ところが、この「蝶々とまれや 菜の葉にとまれ 菜の葉いやなら 葭の先にとまれ……」は、実は男性の浮気癖を歌ったものだとされているのですね。確かに「花から花へ」という歌詞もありますものね。いいえ、この「花から花へ」は戦後になって改訂されたものだったのです。
最初、明治時代小学校の唱歌の教科書に載せられたときは、この部分「さくらの花の さかゆる御代に」でした。これは天皇のことで、天皇の世よ、栄えあれ! と歌って、浮気歌のイメージを完全に払拭したのでした。この歌にはほかにも4番まで歌詞があり、それも2番以降は「蝶々」が主人公でなかったなど面白いエピソードがたくさんある歌です。ぜひ「日本人が知らない 外国生まれの童謡の謎」で詳しくお読み下さい。

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コメント

以前から道新の「あの日の歌景色」を興味深く拝見させて頂いてました。

先週の「蝶々」には少しショックを受けております。
今日、私のBLOGに、合田さんの「あの日の歌景色を」UPさせて頂きました。

可なり前になりますが、「釧路にて」と言う合田さんのレコードを買った事がありますよ。
しかし、道新のこの記事を書かれた方と同一人物だとは、なかなか分かりませんでした。

これからも道新を楽しみにしておりますよ~。

メーテルリンクの森さん、コメントありがとうございます。たしかに「ちょうちょ」はショッキングなのです! きれいなブログちょっと拝見させてもらいました。僕のブログ「お元気ですか?合田道人です」にも遊びに来て下さい。
「お元気ですか?」といえば・・・「釧路にて」。あのレコードをを買って下さった? ありがとうございます。希少価値ですよ(笑)
実は先週、僕は北海道足寄にコンサートにいってきたのですが、 呼んで下さった方も「釧路にて」がもう一度ききたい・・・という要請だったのですよ。なんと、その方も「釧路~」と「童謡の謎」の合田道人が一致しなかったそうです。「釧路~」でデビューして今年で29年たつんですよ! ビクターから発売中のCD「童謡のヒミツ」には、童謡をたくさん歌っていますが、なんとボーナストラックで「釧路~」の17歳のときの声を復刻しています。そちらもぜひに!

合田さん御返事ありがとうございます。
今もコンサート活動をされてますのね?
可なり前に空知管内の深川でコンサートをされたことありますよね?きっと30年位前かしら?その時に「釧路にて」を買ったのですが、今となっては希少価値ですか?(笑う)大事にさせていただきますよ。
「お元気ですか?合田道人」これはHPですね?
ぜひ拝見させて頂きたいと思います。

私のBLOGにも合田さんの「あの日の歌景色」に対するカキコミが増えてきましたので、ご覧になって下さいね。

BLOG 書庫の「感動の一冊」にUPしています。

深川でのコンサート? 深川の市民会館かなんかだったでしょうか? 30年前なら初のコンサートツァーかも。確か深川が入っていた気がします。
「お元気ですか?合田道人です」はHPからも入ることが出来ます。
http://douyounazonazo.blog91.fc2.com/
で、直接入ることが出来ますよ。
メーテルルンクの森さんのBLOG「感動の一冊」にも今行ってきました。こんなにきれいにスクラップして下さってありがとうございます。大好評喜んでいます! またっ。

プロフィール

プロフィール

合田道人
ごうだ みちと。1961年(昭和36年)、釧路市生まれ。高校在学中に渡辺プロダクションからシンガー・ソング・ライターとしてデビュー。翌年数々の新人賞を受ける。その後、音楽番組の構成、司会、CD監修・解説に加え、作詩・作曲など多方面で活躍。著書「案外、知らずに歌ってた~童謡の謎」などで童謡ブームの火付け役となり、「歌う作家」として講演・コンサートで全国をまわっている。
07年4月から北海道新聞で「あの日の歌景色」を連載中。

歌を聴くには

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