北海道ぐるっとローカル線の旅 冬の釧網本線・遂に流氷編(網走駅~札弦駅)

2018年01月28日

 2017年2月24日(金)は日本初のプレミアム・フライデー!「記念に何かしよう!」と思案を巡らすものの、やはりこの季節に思いつくのは「鉄道から流氷に出会えるのは世界でここだけ!」と言われる釧網本線(網走~知床斜里)の旅。以前、どうしん鉄道ブログでご紹介しましたが、1年前の旅では流氷が沖に移動し無念の空振り(泣)。
 今度こそ!大海原に広がる流氷を車窓から満喫したいですね。
 21日「網走市北浜の海岸に流氷が接岸」のニュース!しかも週末の天気予報は晴れ、風向きは流氷が沖へ移動しずらい北からの弱い風が続く。冬の観光列車「流氷物語号」 も2月で運行終了。こんなチャンスは二度とない。よし行こう!鉄道旅決定!
 24日、仕事を終え網走行き「特急オホーツク7号」に飛び乗る。一週間の仕事の疲れのせいか、ガタン~ゴトン~の心地よいリズムと暖かい車内で時折睡魔がやってくる。
 午後11時1分、夜汽車の「特急オホーツク7号」網走駅到着。身震いする寒さの中、急ぎ1号車を撮影をしたら、何とびっくり!キハ183-104号車ではないか!
 通称「白坊主(しろぼうず)」「104(いちまるよん)」と呼ばれる国内唯一の存在。鉄道マニアには「いつ出会えるかわからない車両」として知られていると聞く。
 特急オホーツクは3月4日のダイヤ改正で、老朽化が進んでいる車両の入れ替えが予定されている。白坊主に出会えるのも、これが最後かもしれない。
 プレミアム・フライデーに思わぬプレゼントをいただいた。これは幸先がいい。

1.jpg「特急オホーツク7号」網走駅到着、何と白坊主ではないか!

2.jpg静寂な夜の網走駅、104(いちまるよん)お疲れ様! 

 4号車はキハ183系スラントノーズ車。特急オホーツクといえば真っ先に思い浮かぶのがこの車両。今夜も雪が凍り付いている。5時間半に及ぶ雪と寒さとの戦い、山間を縫うように走る石北本線の冬の2つの峠越えは大変だ。

3.jpg雪が凍りつくスラントノーズ車(網走駅)

 早速、網走駅前のホテルにチェックイン。ホテルのフロントに流氷について尋ねると「2~3日前は北浜の海岸に接岸してましたが、今は沖に移動しているかもしれません」と言われ、え~!嫌な予感...。明日はどうか美しい流氷の風景に出会えますように...。
 25日の早朝、部屋の窓のカーテンを開け暗い外を見ると星が見える...どうやら晴れのようだ。よし!あとは流氷だけだ。頼むぞ流氷~!
 午前6時10分、ホテルをチェックアウトし網走駅へ、旅への期待が膨らんできた。
  午前6時25分、午前6時41分発釧路行き普通列車の改札が始まった。1両編成のキハ54形気動車に一番乗りし、お気に入りの席(最後方の海側の席)を確保。これで準備OK、いよいよ旅の始まりだ。冬の朝は午前6時半を過ぎても薄暗いが、釧網本線が走る東の空は朝日で輝きを増してきた。

4.jpgまだ薄暗い網走駅

5.jpg釧路行き普通列車(右側のキハ54形気動車)=網走駅

 海側(進行方向左側)の席は、カメラを持ったお客さんですぐに満席。観光客が多い賑やかな車内は、1年前の静寂な雰囲気とは随分違う...どうしたんだろう?
 午前6時41分、流氷の期待を乗せローカル列車は網走駅を発車!次の桂台駅を過ぎトンネルを抜けると、進行方向左側にオホーツク海が広がってきた。いつ見ても美しいオホーツク海の風景。遠くに見えるは斜里岳、今日は視界がいい。でも流氷は何処へ?
 いや...きっとこの先にいると信じよう。

6.jpg車窓の風景・朝日に輝くオホーツク海(桂台~鱒浦)

 午前6時58分、次の北浜駅を発車した列車はガタン~ゴトン~の走行音を奏でながら東(知床半島)へ快走、雪質がサラサラしていて列車の風圧による雪煙が時々車窓の風景を遮る。朝日に輝く雪原はいつも美しいが、今日の雪原はキラキラ輝いていて、とても綺麗だ。朝早くから行動した甲斐があった。
 あっ!海に浮かんでいるのは流氷か?数日前は流氷が接岸していた北浜の海岸。でもその姿は目の前には広がらない。ホテルのフロントの人の言葉を思い出し、少し悲しい気持ちになってきた。またも空振りか...?流氷はどこへ行ってしまったのだろうか?

7.jpg車窓の風景・朝日に輝くサラサラの雪原(北浜~浜小清水)

 多くのお客さんが車窓の風景に「凄いな~綺麗だわ~」と話ながらシャッターを切っている。まだ流氷には出会ってないが皆さん既に感動しているようで、カメラ片手に右往左往する人も。車内が急にホットになってきた。まるで観光列車のようで、私も初めて見る車内の光景だ。隣のご夫婦も、この風景にとても感動している様子。関西から来られ初めての北海道の冬とのこと。私は誇らしくなりましたね。北海道の当たり前の風景の価値を認めてもらった感じがして。そんな中、私は雪原の向こうに時々姿を見せるオホーツク海に目を凝らす。流氷はどこにいるのだろうか?あ~見えた!遂に流氷発見!やった~!これは期待できるぞ~!

8.jpg車窓の風景・あっ!雪原の向こうに流氷発見!(北浜~浜小清水)

 午前7時12分、列車は次の止別駅を発車!鉄道防風林の松林を走り抜けると、進行方向左側にオホーツク海が一気に広がってくる。そこには釧網本線に乗った者しか見ることができない素晴らしい流氷の大海原が、私たちを待っているはず。もうすぐだ...。
 うぁ~見えてきた~!これは凄いな~!遥か彼方まで流氷に覆われたオホーツク海は、まるで大雪原のよう!進行方向に望む知床半島も美しい。スケールの大きい車窓の風景は、まさに世界唯一の名に相応しい絶景!諦めずに来て本当によかった。一期一会の車窓の風景となる人も、きっといるでしょう。頼む、もっとゆっくり走ってくれ~!

9.jpg車窓の風景・絶景!オホーツク海の流氷、遠く望む知床連山(止別~知床斜里)

10.jpg

車窓の風景・絶景!流氷に覆われたオホーツク海(止別~知床斜里)

 ここは網走市北浜から東へ約20km。後方の網走(北浜)方向には流氷があるので、北浜の海岸に接岸した流氷は、おそらく北西の風に乗って、若しくは潮の流れで東(知床半島)へ少しずつ漂流しているのだと思う。流氷は一夜にして姿を消すこともあると聞く。自然の力は本当に凄い。

11.jpg車窓の風景・知床半島へ漂流?オホーツク海の流氷(止別~知床斜里)

 素晴らしい車窓の風景に、皆さんすっかり魅了されていると思う。私も同じ。ここは、いつも期待を裏切らない。では、夏の車窓の風景もお届けしましょう。空も海も爽やかなオホーツクブルーと自然豊かな緑の大地が、あなたを待ってます。

12.jpg車窓の風景・美しいオホーツクの青と緑のコントラスト(止別~知床斜里)

 列車は海辺の直線区間(約6km)を軽快に走っている。遠くに見えていた知床連山が少しずつ大きくなってきた。近くで見ると知床の海は流氷がびっしり、まるで陸続きのようだ。素晴らしい風景を目の前にしてから約5分。列車は右へ大きくカーブし、オホーツク海に別れを告げる。本当に残念(泣)。
 まったく普通のローカル列車だが、車窓の風景はまさに「豪華列車」級と思う。

13.jpg車窓の風景・流氷を迎える知床の山々と海(止別~知床斜里)

 午前7時22分、知床斜里駅到着。隣の関西から来たご夫婦も含め、オリジナルの流氷観光を楽しむ旅人たちがここで次々と降りていく。皆さん、いい旅になりますように。
 隣のホームに緑発北見行き普通列車がやって来た。雪化粧したキハ40形気動車、顔面一杯に朝日を浴び反射、うぁ~眩し~い!こんなに輝いているキハ40を見たことがない。日頃は特急列車や快速列車の脇役で、どちらかというと地味な存在のキハ40。でも厳冬に耐えながら長年地域の足を守り続けてきた大切な存在でもある。一日も長く今日のような輝く存在でいて欲しい。

14.jpg朝日で眩しいキハ40形気動車(知床斜里駅)  

  午前7時26分、知床斜里駅発車!ここからもう一つの楽しみが待っている。それは日本百名山のひとつ、北海道の秀峰・斜里岳!私にとっては、かつて登山をしたとても愛着のある山だ。列車は知床斜里駅を発車すると右へ大きくカーブ、進行方向を東から南へ変える。私は進行方向にカメラを向け、その時を待っていた。
 うぁ~見えてきた~、これは美しい!斜里岳は百名山の名に相応しい姿を今日も見せている。真っ青な空、真っ白な雪!青と白のコントラストが本当に素晴らしい!
 立ち止まり、しばらく眺めていたいこの絶景!ここも徐行運転して欲しいな~。
 あれ?車両の窓から黒い円形のものが見える...何だあれは?おそらく撮影用のカメラか集音マイク。鉄道マニアか映像会社の人かわからないが、網走駅から支柱の付いた機材を使い2人がかりで熱心に撮影を続けている。凄い、本格的だ。

15.jpg車窓の風景・日本百名山・美しい冬の斜里岳(知床斜里~中斜里)

 午前7時40分、清里町駅到着。おや~?列車時刻表には記載がないが、何故か行き違い列車が停車しているぞ~?しかも、よく見ると先頭車両(キハ40形気動車)には「流氷物語号」のヘッドマーク!「流氷物語号」は青色・白色にラッピング塗装したキハ54の2両編成だが、これは不思議...どいうことなのか...?
 もしかしたら、白色のキハ54が故障して青色のキハ54とともに釧路駅に移動。急きょ、その代役としてキハ40を連結して、本日の「流氷物語号」の運行に影響が出ないよう始発駅の知床斜里駅に向かっているのかもしれない。これはあくまでも素人の勝手な想像だが、このような偶然の出会いが鉄道ダイヤの謎解きの面白さを与えてくれる。単線ならではの出来事、楽しい。

16.jpgあれ?キハ40形気動車の「流氷物語号?」何でここに?(清里町駅)

17.jpg「流氷物語号」キハ54白色ラッピング車(北浜駅・別な日に撮影)

 午前7時40分、清里町駅発車!1年前は次々駅の緑駅まで足を伸ばしたが、今回は次の札弦(さっつる)駅で降り、折り返し、網走行き普通列車に乗り込む。
 線路はしっかり除雪されているが、厳しい寒さとサラサラ雪ですぐに雪の鉄路となっているようだ。ちなみに札弦地区は、1998年長野オリンピック・スピードスケート女子500mの銅メダリスト・岡崎朋美さんの故郷なんですよ。

18.jpg車窓の風景・雪の鉄路の釧網本線(清里町~札弦)

 午前7時48分、札弦駅到着。乗降客は私一人。吐いた息がすぐに白くなる氷点下10度の世界。でも空気はピリッとしていてとても新鮮!気持ちがいいので、誰も歩いていない新雪のプラットホームで次の列車を待つことに。でも...ペンギンのようにじ~としていると、やっぱり寒くなってきた(苦笑)。列車、早く来ないかな~。
 午前8時10分、釧路発網走行き普通列車が札弦駅にやってきた。ほっ...。
 知床斜里駅で「流氷物語2号」に乗り換える人や世界自然遺産「知床」を訪れる人など、流氷観光のお客さんで車内は昨年同様ほぼ満席。私は最後方の進行方向右側の席を何とか確保、これでまた斜里岳や流氷の風景を楽しめます。またもラッキー!

19.jpg網走行き普通列車を迎える新雪のプラットホーム(札弦駅)

 午前8時17分、列車は次の清里町駅を発車!まもなく清里町~南斜里間のお気に入りスポットにやって来た。姿を変えても斜里岳の美しさは変わらないが、誰の足も踏み入れられていない広大な純白の雪原がとても綺麗!ここは観光スポットではないが、冬の北海道の魅力はいたる所にあるんだな~と、あらためて思う。
 あれ?左右を横切る点線を発見!これは何だろうか?不思議な足跡だ。

20.jpg車窓の風景・姿を変える斜里岳と純白の雪原(清里町~南斜里)

 列車は次の中斜里駅を過ぎ、左に大きくカーブし北に向かって直進、再び私お気に入りの斜里岳スポットにやって来た。後方に見える斜里岳、今日は何度見ても素晴らしい!
 列車が巻き上げる雪煙が多く、雪煙が立たない瞬間を狙ってシャッターを切る。
 山の稜線にある雲は、斜里岳の向こうの太平洋側からやって来た雲。彼らの動きによって斜里岳の風景は一変するが今日は遠慮がちのよう。幸運にも今日は行きも帰りも最高の写真が撮れた。斜里岳にあらためて感謝。

21.jpg車窓の風景・北海道の秀峰・美しい冬の斜里岳(中斜里~知床斜里)

 午前8時31分、知床斜里駅に到着。1年前はここで「流氷ノロッコ2号」に乗り換えたが、今回は浜小清水駅で降りることにしよう。知床斜里駅では観光客の乗降の他、地元の人も乗車し車内は一層賑やかになってきた。きっと週末は乗車率の高い列車なのでしょう。
 午前8時34分、知床斜里駅発車!進行方向右側にオホーツク海が広がってきたが、地元の人はあまり気に留める様子がない。でも車窓の風景に目がとまり「今日は綺麗!」と皆さん話し始めた。やっぱりそうでしょ?同じ印象でよかった。
 快晴の空と海と流氷が織りなす、水平線まで広がる青と白だけの世界!日が昇り、先ほどより色彩が鮮やかに見える。まさに世界唯一の車窓の風景、素晴らしい絶景だ!

22.jpg車窓の風景・絶景!青と白の世界が広がる流氷のオホーツク海(知床 斜里~止別)

 列車はオホーツク海に一度別れを告げ、鉄道防風林の松林の中を走る。厳冬でも葉が落ちないタフな常緑針葉樹。この風景に「綺麗だわ~」と話し写真を撮っている本州のご婦人たちがいた。何に魅力があるかわからないものだな~と、あらためて思う。

23.jpg車窓の風景・風雪から鉄路を守る鉄道防風林(知床斜里~止別)

 午前8時52分、浜小清水駅到着。私はここから駅西側の小高い丘の頂上にある「フレトイ展望台」(三角錐形の建物)に行き、オホーツクの大海原と知床連山の眺めを楽しむことに。きっと素晴らしい風景が私を待っているはず。とっても楽しみ!

24.jpg浜小清水駅と小高い丘の頂上にあるフレトイ展望台(右奥)

 フレトイ展望台への丘の斜面をゆっくり上ると、何とキタキツネが私を出迎えてくれた。彼(彼女?)もてっぺんを目指しているようで、私の前を歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まり...。人慣れしているのか逃げないので、記念写真を一枚撮らせていただいた。撮影にご協力いただき、ありがとう。

25.jpg思わぬゲストの出迎え!可愛いいキタキツネ(フレトイ展望台)

 よいしょ、よいしょ、フレトイ展望台にやっと到着。うぁ~今日も凄い!東は知床半島、西は網走の海岸まで180度オホーツク海が広がるパノラマビュー!空、山、海、そして流氷を一望できる最高の展望台だ。いつも期待を裏切らないフレトイ展望台の眺め、来てよかった。風も雲もない穏やかな日和、しばらくこの風景を満喫しよう!

26.jpgフレトイ展望台からの美しい眺め・知床半島を遠くに望む

 おや...海岸を見ると望遠レンズカメラを担ぐご一行が、海岸付近で流氷撮影を始めている。次に乗車する列車(午前10時発・網走行き流氷物語2号)まで、まだ時間がある。よし、私も行ってみよう!コンパクトデジカメだけど(笑)。
 よいしょ、よいしょ、雪に足を取られながらも何とか海岸付近にたどり着いた。
 お~これは本当に凄い!こんな壮大な風景を見たことがあっただろうか?水平線の遥か彼方まで覆われた流氷の大海原!近くで見ると流氷の大きさにとても迫力を感じる。
 そして流氷に埋め尽くされたオホーツク海と知床連山!「ここは本当に日本なのか?」と思ってしまう大自然が目の前に広がる。風もない、音もない、ここは日本の日常にはない、まったくの別世界だ。
 流氷はロシア極東のアムール川の海域で生まれオホーツク海を南下してくるが、よくここまでたどり着いたと思う。とにかく大自然の力は凄い!この絶景には、もう二度と出会えないかもしれない。ここまで足を伸ばして本当によかった。時間の許す限りここにいることにしよう。

27.jpg壮大!水平線の遥か彼方まで流氷に覆われたオホーツク海

28.jpg絶景!流氷の海と知床連山(中央は知床連山最高峰の羅臼岳)

29.jpg長旅の末たどり着いた流氷を迎える知床の名峰・海別(うなべつ)岳

 あっ、いけない!この絶景に見とれていて時間の経過を忘れていた。後ろ髪をひかれる思いを振り切り、急ぎ浜小清水駅へ(泣)。走れ、走れ!間に合わないかも...。
 その道すがら、何と網走駅から知床斜里駅まで隣の席にいた関西のご夫婦にばったり出会う。一期一会の出会いと思っていたら、こんなに早く再会するとは...(笑)。
 取り急ぎフレトイ展望台への道を伝えたが、出会える風景については秘密。きっとその方が感動すると思うので。浜小清水駅に着くと「流氷物語2号」が到着していた。
やはり先頭車両はキハ40形気動車。珍事と思い慌ててシャッターを切る。

30.jpg珍しいキハ40の「流氷物語2号」(浜小清水駅)

 2両目後方のデッキに飛び乗ると「流氷物語2号」はすぐに発車!車掌さんから切符を購入。目的地は次の北浜駅、10分後には到着するが時間を惜しんで車内探検。おや? これは珍しい!2両目前方の運転席横のスペースで車内物販をしている人を発見!
 釧網本線の世界遺産を目指している地元の鉄道愛好家の方で、ボランティアで物販を展開しているとのこと。このような話は初めて聞き、その熱意と行動に頭が下がる思いがした。また、その方によると「天候に恵まれ流氷に出会える週末は、近年減りました。今日は今冬初めて、全ての条件(週末・好天・流氷)が揃った日です。」とのこと。
今日は何回この言葉を呟いただろうか?「本当に来てよかった!」
 旅の記念に「流氷物語号・乗車記念グッズ」を購入。石北本線や釧網本線を走行している車両のシールと釧網本線の写真入りの絵葉書、全て貴重な想い出の品となりました。

31.jpg車内で買った浜小清水~北浜間の切符と流氷物語号乗車記念グッズ

 午前10時10分、私の大好きな駅・北浜駅に到着。ここでは北浜駅展望台からの眺めと駅レストラン喫茶「停車場」のランチを楽しむことに。まずは一目散に展望台へ行き「流氷物語2号」を見送る。白色ラッピング車両が一日も早く復活するといいですね。

32.jpgレストラン・展望台・ロケ地~人気のスーパー無人駅!北浜駅

33.jpgプラットホームから網走方面を望む・駅名看板の上に展望台(北浜駅)

34.jpg終点・網走駅に向かう「流氷物語2号」(北浜駅展望台)

 僅か地上約5mの高さであるが、北浜駅展望台の眺めはいつも来る人を満足させる。今日は遠くの知床連山まで見ることができ、一段と美しい。右側の海別岳を思いっきりズーム。流氷の海と山の迫力を感じる一枚が撮れ満足。「停車場」が開店する午前11時まで、しばらくこの眺めを楽しもう!

35.jpgオホーツク海と知床半島の眺め(北浜駅展望台)

36.jpg海別岳と流氷の眺め(北浜駅展望台)

 午前10時46分、網走発釧路行き「快速しれとこ」が北浜駅を発車。25分後には、網走発知床斜里行き「流氷物語1号」が北浜駅に到着する。「快速しれとこ」で北浜駅に来て展望台からの眺めを楽しんで「流氷物語1号」に乗車し、フレトイ展望台からの眺めや流氷の車窓の風景を楽しむ人が結構いると思う。
 午前9時から午後2時の時間帯に網走~知床斜里間を2往復する流氷物語号の運行が、鉄道での細かな移動を可能にしていて、旅人にはとても有り難い列車ダイヤですね。

37.jpg網走発釧路行き「快速しれとこ」北浜駅発車!(北浜駅展望台)

 午前11時、私の大好きな「停車場」が開店。今日は早朝から活発に行動していたので、お腹も空いたし、暖まりたいし、少し休みたい(笑)。中に入るとすぐに目につく格子窓と窓越しに見える風景に、オホーツクの冬の風情を感じる。この雰囲気いいな~。
さてランチは何にしようか...?今日は...私の好きな人気の「ポークチャップ」ではなく、この時期限定の「しじみのスープパスタ」にしよう!今日は何と5食限定!
いただきま~す。いや~しじみがでかい!さすが地元・涛沸(とうふつ)湖産。パスタ麺の下に隠れるようにたくさん入っていて、これには驚いた。しじみの濃厚なスープも、とても美味しい!お陰様ですっかり身体が温まってきた!ご馳走様でした。

38.jpg駅レストラン喫茶「停車場」の入口・壁には旅人の名刺などが多数貼付

39.jpg「停車場」の格子窓と窓越しの風景

40.jpg「停車場」冬季限定の逸品「しじみのスープパスタ」

 お腹も心もすっかり満足。心地よいので、ここでゆっくりしたい...ところだが、午前11時44分発「快速しれとこ」で網走駅に移動しなければならない(泣)。午前11時11分から21分の間は「流氷物語1号」が北浜駅に停車。予想どおり、多くの観光客で展望台やプラットホームはごった返す。その賑わいが静かになった後、プラットホームに出て「快速しれとこ」を待つ。天気がとてもよく、春を感じる爽やかな日和だ。
 午前11時43分「快速しれとこ」がやって来た。海別岳との綺麗なツーショット、今回の旅では最後のオホーツク海の風景、ありがとう。

41.jpg「快速しれとこ」と海別岳のツーショット(北浜駅)

  今回は天気に恵まれ、本当に素晴らしい旅となった。ただ、オホーツクの冬はいつも好天とは限らない。風雪が強い日は風景が一変する。遠くがまったく見えなくなる。そんな中でも雪を蹴散らして走る北海道の気動車は本当にタフだと思う。

42.jpg吹雪の中から急に姿を現す「快速しれとこ」(北浜駅・同じ場所から撮影)

  旅を続けましょう。「快速しれとこ」に乗り遅れないよう小走りで列車の乗降口に急ぐ。が...ここで予想外の出来事、1両編成の「快速しれとこ」は何と既にほぼ満員!
 北浜駅で降りる人もいると思うが、プラットホームには多くのお客さんが並んでいる。乗れるのだろうか?かなり不安...。ローカル線では珍しい光景なので、その様子を写真に撮ろうと思ったが、一度列から外れると列の最後になってしまう...、どうしよう? あっそうだ!いいものを発見!プラットホームにあるワンマン列車運転手用のバックミラー!これだ、これを撮ろう!

43.jpgみんな乗れるのだろか?「快速しれとこ」(北浜駅)

 発車時刻は過ぎているが、お客さんが全員乗り込むには、まだ時間がかかりそう。私も乗り込む人の流れに身を任せ列車の中へ押されるように進むが、通路もデッキも人で一杯でなかなか前に進まない、さすがにこれには驚いた。何とかカメラを取り出し、両手を上げてこの珍しい光景を撮影。凄いしょ、この混雑!まるで都会の通勤電車のよう。終点・網走駅までの所要時間は14分。だが...妙に長く感じる。鹿が線路に現れないことを祈る!(泣)

44.jpgこれ北海道のローカル線?超満員の「快速しれとこ」

 午前12時過ぎ、列車は無事、網走駅3番ホームに到着。とりあえずほっとし、深呼吸。「快速しれとこ」の混雑があまりにも強烈だったので、それまでの美しい風景の記憶はどこかに吹き飛んでしまった(笑)。
 網走からは午後1時26分発札幌行き「特急オホーツク6号」に乗車。1年前の鉄道旅でも乗った私お気に入りの特急列車で、石北本線(網走~旭川)の冬の車窓の風景をのんびり楽しむことができる。でも残念なことに3月3日をもって廃止となるので、私にとっては、これが最後の特急オホーツク6号。寂しいな~。
 札幌までの所要時間は5時間18分。長旅に備え、私の大好きな網走の名物駅弁(かに・いくら丼)や飲み物などを確保し、楽しい旅にしよう!

45.jpg私の大好きな網走の駅弁・磯宴(いそうたげ)

 午後1時5分過ぎ「特急オホーツク6号」の改札が始まった。車両側面の「特急オホーツク・札幌」の行先表示も、これで見納めか...。(ちなみに3月4日から「特急オホーツク6号」は午後0時35分網走発旭川行き「特急大雪4号」となり、行先表示も「特急大雪・旭川」に変更。)
私はいつもの先頭車(1号車・自由席)進行方向右側の前の方の席の確保。それは進行方向の前方を見ることができ、楽しみが一つ増えるから。豪華列車の先頭車にはまったくかなわないが、それでも結構楽しめるお得な席と私は思っています。

46.jpg車両側面「特急オホーツク・札幌」の行先表示(網走駅)

47.jpg「特急オホーツク6号」先頭1号車の車内(網走駅)

 発車まで時間があるので、向かいのプラットホームに行き「特急オホーツク6号」を撮影。流氷観光最後の週末のためか、今日は1両増結の5両編成。実は、特急オホーツクの先頭車両と最後方車両は3種類あり、どの車両が連結されるかわからない。でも、それがむしろ楽しいですね。今日の編成は写真のとおりで、近年一番多い組み合わせ。
 最後方4号車はキハ183系スラントノーズ車、今日も出会えてよかった。

48.jpg「特急オホーツク6号」先頭1号車(網走駅)

49.jpg「特急オホーツク6号」最後方4号車(網走駅)

 午後1時26分、札幌行き「特急オホーツク6号」発車!
 車窓の風景をのんびり眺めながら、時々、今回の旅の風景を思い出す。本当に素晴らしい、記憶に残る鉄道の旅だった。今後、このような鉄道の旅に出会えるのだろうか?
 それぐらいの満足感、達成感がある。プレミアム・フライデーの話題が出たら、いつまでもこの旅のことを思い出すでしょう。
 皆さんも是非「冬の釧網本線」に乗って、オホーツク海の流氷、知床連山、斜里岳の素晴らしい風景を楽しんでください!ただし流氷の動きは風次第。幸運を祈ります!
 最後に昨夏購入した網走駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」をご紹介します。
 北浜駅展望台からの流氷の風景と網走駅の特急オホーツクの写真が印刷されていて、今回の旅にまさにピッタリ!私にとっては、とても大切な入場券となりました。

50.jpg網走駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」

(文・写真)平瀬 一弘

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コメント

すばらしい絶景の数々、「これが日本か」と思える厳冬の大自然。今回も道東オホーツク冬のJR旅を楽しませて頂きました。

天候に恵まれたのは、まさに天の配剤。北海道の発展の歴史を担ってきたJRローカル線の役割を平瀬さんを通じて広めていただくよう天も見方したのでしょうね。次回も楽しみにしております。

いつも楽しみに読んでいます!
今回も北海道の美しさがたくさんつまっていて、見どころ満載でした。

とにかくまずはキラキラ光る新雪の美しいこと!
青空も冬の空に似つかわしくきっぱりと澄んでいて美しい!この美しい世界をひたすら走る列車たちを思うと、イメージが広がってとてもわくわくします(*^^*)

次回も楽しみにしています!

アルテゾン・ヒロさま
コメントありがとうございます。北の大地の冬の素晴らしさをお伝えすることができ、とても嬉しいです。
好天・流氷はもちろんですが、キタキツネが現れたり、鉄道ダイヤにない列車が現れたり、超満員の列車に乗ったり・・エピソードに事欠かさない今回の旅は、天が味方しているな~と感じてました。ちなみに車内物販していた方は、わがまちご当地入場券に印刷されている写真を撮影した方なんです。先日知りました。これも凄い巡り合わせです。
素人のブログですが、楽しみにしていただき、心から感謝いたします。

ちー坊さま
いつも楽しみにしていただき、また今回は「見どころ満載」とコメントをいただきまして、ありがとうございます。
道東の冬は青空が多く寒いので、サラサラ・キラキラしている雪に出会います。この日もそうでしたが、サラサラ・キラキラ雪の雪原は、本当に綺麗ですね。
次回は夏の宗谷本線をご紹介する予定です。期待に応える自信はありませんが、楽しみにしていだけれは幸いです。

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