北海道ぐるっとローカル線の旅 SLニセコ号・函館本線・山線の旅(塩谷駅~蘭越駅)

2017年12月05日

 秋になると想い出す「SLニセコ号」。2000年(平成12年)から毎年秋、函館本線・山線(急勾配や曲線が多い小樽~長万部間の通称)を通り、札幌~小樽~倶知安~蘭越間を土日祝日運行する、多くの鉄道ファンに愛された人気の列車でした。
 今から3年前の2014年(平成26年)、その年をもって運行休止となることを知った多くの鉄道ファンがSL(蒸気機関車)の旅を満喫したり、その勇姿を撮影してました。もちろん私もその一人!復活を願って当時の鉄道日記をご紹介します。
 SLニセコ号はC11型蒸気機関車が4両編成の客車(うち1両はカフェカー)を牽引。当時北海道には2両のC11型蒸気機関車があり、1両はC11-171号(国鉄時代は主に標津線で活躍し引退後は標茶町で保存)。もう1両はC11-207号(国鉄時代は主に日高本線で活躍し引退後は静内町(現・新ひだか町)で保存)。
 最初の写真は2012年(平成24年)倶知安駅で撮影したSLニセコ号で、牽引役はヘッドライトが一つ目のC11-171号。かつて私の故郷を走行した愛着のあるSLで再会はとても嬉しかったですが、まさかその2年後をもってSLニセコ号が運行休止になるとは、その時はまったく思いもよりませんでした。

1.jpg函館本線(山線)の人気列車!「SLニセコ号」(倶知安駅)

 次はラストランとなった2014年(平成26年)のSLニセコ号のパンフレット。この年は、ヘッドライトが二つ目のC11-207号(愛称はカニ目)が牽引役です。

2.jpgのサムネイル画像SLニセコ号のパンフレット(2014年)

 SLニセコ号は札幌~倶知安間が全席指定席で、私の乗車予定日は既に予約で満席。
 そこで倶知安駅までは車でSLニセコ号を追っかけ撮り鉄に徹し、全席自由席になる倶知安駅からSLニセコ号に乗ることとしました。
 それでは旅の始まりです。私はまず、小樽駅の次の塩谷駅でSLニセコ号を待ちます。鉄道マニアや家族連れなども来てましたね。午前10時8分、「ポーオー!」という長めの大きな汽笛が遠くから聞こえると、皆さん一斉にカメラを小樽方面に向けSLニセコ号を待ち構えます。緊張感が高まります。

3.jpg塩谷駅プラットホームの看板

 午前10時10分、「シュシュ・シュシュ」と蒸気を吐き「ガタン・ゴトン・ガタン・ゴトン」と大きな音をたてながら、待ちに待ったSLニセコ号が迫ってきました!
 うぁ~懐かしな~この迫力!何か別世界!初めて見る人は驚くだろうな~。この瞬間、私は完全に昭和にタイムスリップです。

4.jpg SLニセコ号がやってきた!(塩谷駅)

 実は、上り(蘭越行き)のSLニセコ号はSLが牽引(プル)しディーゼル機関車(DE15型・DL)が最後方から押し(プッシュ)走行します。小樽~蘭越間には二つの峠があるなど急勾配が多いので、C11型蒸気機関車だけでは馬力不足。そこでDLが応援に駆け付け、両者が力を合わせて峠を越え蘭越駅を目指します。
 SLニセコ号は塩谷駅を通過するとすぐにSLが「ポーポー」と汽笛を鳴らし、それに応えるようにDLが「ピーピー」と甲高い汽笛を鳴らします。馬力を上げ加速することをお互い確認しているのかな~。それにしても、とても豪快な合図です。ただ、私にはそれがまるで息の合った夫婦の合図のようで微笑ましく聞こえました。

5.jpg  SLニセコ号通過!後ろから見るとまるで「DLニセコ号」(塩谷駅)

 SLニセコ号はワインやウィスキーで有名な余市町を目指します。余市駅前にはNHK連続テレビ小説「マッサン(平成26年9月~平成27年3月放送)」の舞台になったことを伝える記念碑や、ニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸溜所などがあり、また美しい海岸線が続く積丹半島への中継地なので、夏から秋にかけて多くの観光客が訪れます。
 今思うとマッサンが放送された時がSLニセコ号のラストランだったのですね。

6.jpgNHK連続テレビ小説「マッサン」の記念碑(余市駅前)

 次に私がSLニセコ号を待つ場所は、仁木町にある国道の跨線橋(仁木跨線橋)。私が来た時はまだ人はいませんでしたが、SLニセコ号の通過時間が迫ると急に人が増えてきます。ちなみにSLニセコ号の撮影場所には「盤の沢跨線橋」など、いくつか超人気スポットがありますが、そこは早くから多くの鉄道マニアやメディア関係者が来ていて、私の入る余地はありません。う~残念...。

7.jpg仁木跨線橋の上から撮影したSLニセコ号(仁木~然別)

 SLニセコ号は仁木跨線橋を過ぎると最初の難関「稲穂峠」まで上り続け、その次の難関「倶知安峠」との間にある小沢(こざわ)駅で一休みします。小沢駅は、現在は1日26本の普通列車が停車する山間の無人駅ですが、かつては国鉄岩内線の乗継駅で急行列車も停車するなど鉄道交通の要所。岩内線があった約40年前の列車ダイヤでは、1日44本の列車(うち10本は急行列車)が停車してました。

8.jpg岩内線が廃止となり1・2番線が更地になっている小沢駅

 午前11時14分 SLニセコ号・小沢駅到着。
 SLニセコ号は停車後まもなく発車に必要な出力を確保するため、より多くの石炭を焚き釜(ボイラー)の圧力を上げ、黒煙を高々と噴き上げます。向かいのホームには、長万部発小樽行き普通列車(キハ40形気動車)が静かに停車、まるでかつての客車運行の新旧交代劇を見ているようです。

9.jpgモクモク黒煙を噴き上げるSLニセコ号(小沢駅)

 午前11時15分、SLニセコ号・小沢駅発車!
 SLニセコ号は「さあ!峠越えだ!」と言わんばかりに「シュシュ・シュシュ」と大きな音をたて、山の中へ消えていきました。頑張れ!SLニセコ号!

10.jpg11.jpg 小沢駅を発車し峠を目指すSLニセコ号(小沢~倶知安)

 SLニセコ号が去った後、小沢駅にはいつもの静寂さが戻ります。小沢駅から倶知安方面を望むと遠くに蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山が見えます。紅葉が進む10月上旬には羊蹄山では初冠雪、北海道の秋は季節の移り変わりが速いですね。
 小樽~倶知安間を運行している普通列車が小沢駅を発車しました。夏はアウトドア、冬はパウダースノーで有名な「ニセコ」エリアには海外から長期滞在型の観光客が訪れ、鉄道で小樽・札幌へ行く人も多いので、普通列車でも英語の車内放送が流れます。北海道ではここだけかな~? 国際色豊かな普通列車です。

12.jpg小沢駅を発車した倶知安行き普通列車(キハ40とキハ150形気動車の混合編成)

 小沢駅名物「トンネル餅」をご紹介しましょう。小沢駅前の末次商会さんが製造・販売している一口サイズの手作りのお餅で、ほんわりした甘さでとても美味しいです!
 約100年の歴史があるそうで、国鉄・岩内線が廃止される前は小沢駅で販売、飛ぶように売れたそうです。当時は駅弁と立ち食いそばも駅売りしていたとのことですので、きっと多くの乗客で駅やプラットホームは賑わっていたことでしょう。

13.jpg小沢駅名物「トンネル餅」

 午前11時34分、SLニセコ号・倶知安駅到着。
 2つの峠を越えてきたSLニセコ号は、ここで束の間の一息。私はプラットホームでSLの写真を撮りすぐに飛び乗りましたが、車内は既に満席...。仕方なく一番後ろの車両(1号車)のデッキに陣取りますが、なんとデッキも満員(泣)。これは予想外、どうなることか...。

14.jpg  出発を待つ満員のSLニセコ号(倶知安駅2番線) 

 SLニセコ号の「サボ(行先表示板)」は2014年限定のスペシャルバーション! いいですね~これ。

15.jpgSLニセコ号特別仕様のサボ(行先表示板)

 「羊蹄山を背景に走る列車の姿を何とか紹介できないものか?」と考えていたところ、今年の夏から発売している倶知安駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」に映し出されているのでご紹介します。裏面にはニセコエリアの四季。秋の紅葉も綺麗です。

16.jpg倶知安駅のJR北海道わがまちご当地入場券

 午前11時45分、SLニセコ号・倶知安駅発車!
 倶知安の住宅街を過ぎると進行方向左側に羊蹄山(標高1,898m)が姿を現します。羊蹄山は山麓と街が近く、私も山麓から初めて羊蹄山を見た時はその大きさに圧倒されました。どこから見ても美しい山です。

17.jpg車窓の風景・羊蹄山(倶知安~比羅夫)

  SLニセコ号は北海道を代表する清流・尻別川に沿って複雑な地形を縫うように、勾配や曲線の多い鉄路を進んで行きます。車窓の風景は尻別川と羊蹄山のツーショット。大自然を満喫できる車窓の風景は北海道の特色です。

18.jpg車窓の風景・緑に包まれた尻別川と羊蹄山(倶知安~比羅夫)

 午後0時2分、SLニセコ号・ニセコ駅到着。
 何と幸運なことに多くの乗客が降りました!きっとJR北海道の「SLニセコ号で行く日帰りぷらり旅」を利用して、ホテルで温泉とランチを楽しむのかな~。いいな~。

19.jpgニセコ駅プラットホームの看板(かつては道内唯一のカタカナの駅名・次の駅名が気になります

 私はニセコ駅が好きなのでここで少し降りたかったのですが、進行方向右側の窓側席の確保に専念したのでそれは諦めることに。その代わりにニセコ駅の「わがまちご当地入場券」をご紹介します。秋のニセコ路を走るニセコエクスプレスと、ハローウィンを祝ってジャンボかぼちゃを飾るニセコ駅。秋のニセコを感じる入場券です。

20.jpgニセコ駅のJR北海道わがまちご当地入場券

 午後0時3分、「ポーオー!」ニセコの山々に響くような大きな汽笛を放ち、SLニセコ号は豪快に発車!SLが牽引する列車の車窓の風景を、やっと楽しむことができます!
 轟音、煙、煙の香り(石炭の香り)...窓を開け、思いっきりそれを浴び、最高の気分です!子供の頃、釧網本線で乗車したC58型蒸気機関車に牽引される客貨混合列車のことを思い出してました。本当に懐かしいです!

21.jpgSLニセコ号・ニセコ駅を豪快に発車!

 ニセコ駅を発車すると、まもなくニセコ大橋の下を通過します。あ~!いますね~撮り鉄の方々!橋の上からSLニセコ号を撮っているんですね。ちなみに他の跨線橋でも多くの鉄道ファンがSLニセコ号を撮影してました。身体が二つあれば私も撮影したい。

22.jpg撮り鉄がいるニセコ大橋を通過!(ニセコ~昆布)

 実はニセコ大橋からの風景はとても綺麗なんですよ。では、その風景をご紹介します。
 青空と白い雲・羊蹄山・尻別川・鉄道のコラボレーション。SLがあれば最高ですね。

23.jpgニセコ大橋からの風景(ニセコ~昆布)

 さて旅を続けましょう。ニセコ駅からも函館本線は尻別川と絡み合う区間が続きます。SLニセコ号はカーブでは「ツーツーツー」と大きなフランジ音(車輪と線路が擦れあう摩擦音)をたて、時折、SLが黒煙を噴き上げながら「ポーポー」と空一杯に広がる大きな汽笛を鳴らし、それにDLが「ピーピー」と甲高い汽笛で応え、下り坂では「キーキー」とブレーキ音が列車全体で鳴り響きます。
 「シュシュ・シュシュ」と蒸気を吐き出す音と、車輪の線路とのジョイント音(ガタン・ゴトン・ガトン・ゴトン)も加わった、遥か遠くまで響くSLのシンフォニー!
 写真ではSLの魅力の一つである「音」を伝えられないのが本当に残念です。
 尻別川の鉄橋が見えてきました!上り坂で馬力を上げたSLがモクモク黒煙をあげています。いや~容赦なく視界を遮るこの煙!楽しみにしていた鉄橋からの風景は台無しです...が、もうそれはどうでもいいですね。SLを楽しむことさえできれば!(笑)

24.jpgSLニセコ号・黒煙を吐きながら尻別川の鉄橋へ(ニセコ~昆布)

25.jpg煙で尻別川はよく見えないが、これもSL!(ニセコ~昆布)

26.jpg凄い煙で視界不良、でもこれぞSL!大満足!(ニセコ~昆布)

 午後0時16分、SLニセコ号・昆布駅到着。
 北海道の昆布はとても有名ですが、山間の駅の名が「昆布」とは少し不思議です。
 この地名(駅名)の由来は、アイヌ語でトコンポヌプリという近くの山の名前から来ている説と、昔、山に通ずる道の木に昆布を巻いて道標にしていた説があるようです。
 昆布好きの私としては、とても記憶に残る駅です。

27.jpg記憶に残る駅名「昆布駅」プラットホームの看板

 昆布駅の「わがまちご当地入場券」をご紹介します。写真は1993年(平成5年)まで函館本線・山線を舞台に活躍していた急行ニセコ号の晩年の姿(なお定期運行は1986年=昭和60年=で終了)。ブルートレイン色のディーゼル機関車(DD51形)が14型客車(5両編成)を牽引した急行ニセコ号で、いつかもう一度、復活して欲しいものです。ちなみにヘッドマークは羊蹄山と並ぶニセコの主峰、パウダースノーで世界的に知られる「ニセコアンヌプリ」をデザインしたもの。山の上が白いのも雪山をイメージしているのでしょうね。

28.jpg昆布駅のJR北海道わがまちご当地入場券

 旅を続けましょう。午後0時17分、昆布駅を発車したSLニセコ号は、うっそうとした原生林の中を走り終点・蘭越駅を目指します。頑張れ!ゴールはもう少しだ!でも、もう少し乗っていたいな~。すっかり気に入った!毎週来よう!(笑)

29.jpg原生林の中を走るSLニセコ号(昆布~蘭越)

  午後0時27分、SLニセコ号・蘭越駅到着。
 ニセコ駅からの僅か25分の旅は、SLの生きた姿と北海道らしい車窓の風景を楽しむ本当に素晴らしい時間でした。写真を撮ったり、録画したり、とても忙しかったです。

30.jpg蘭越駅プラットホームの看板

 蘭越町はお米の名産地。蘭越町の観光パンフレットの表紙を飾るのは、実りの秋の田園風景と羊蹄山。現地で見ると稲穂がキラキラと輝き、とっても綺麗な風景なんですよ。そして美味しいお米の生産を支えているのが尻別川の豊富な水。昆布駅の「わがまちご当地入場券」でも、そのことを伝えてますね。温泉巡りもできますよ~。

31.jpg秋の田園風景を伝える蘭越町の観光パンフレット

 蘭越駅からは最後尾のディーゼル機関車(DL)が牽引役となる折り返し運転なので、魅力が薄れると感じる人もいると思いますが、今では客車を牽引するDLはとても貴重な存在。私にとっては楽しみにしていた「DLニセコ号」の誕生です。
 午後0時32分、SLニセコ号はDLが「ピー」と甲高い汽笛を鳴らし、静かなエンジン音を奏でながら蘭越駅を発車!

32.jpgディーゼル機関車(DL)が牽引するSLニセコ号(蘭越駅)

 私はDLのエンジン音を聴くために、DLに連結している1号車の進行方向左側の窓側席を確保。いや~懐かしいです...このエンジン音。釧網本線でDLのエンジン音を聴きながら釧路湿原の車窓の風景を楽しんでいた時のことを思い出しました。
 尻別川の鉄橋が近づいてきました。先ほどはSLの黒煙でまったく車窓の風景を楽しめなかった所です(笑)。でもDLならその心配はなし。この鉄橋は川の流れがV地のようになっている所にかかっていて、たて続けに同じ川を渡る珍しい長い橋です。
 深緑と尻別川の豊かな川の流れ...爽やかな風を感じながら楽しむ自然豊かな風景は、いつも最高ですね。見れてよかった...ほっ...。

33.jpg34.jpg車窓の風景・尻別川を渡るSLニセコ号(昆布~ニセコ、9月下旬)

 SLニセコ号の運行期間は9月20日から11月3日。車窓の風景も紅葉の季節に変わっていきます。遠くに見えるのはニセコ連峰です。

35.jpg車窓の風景・尻別川を渡るSLニセコ号(昆布~ニセコ、10月中旬)

 尻別川の風景を満喫したので、あとはもう一度羊蹄山。進行方向の左側の席なので角度的に羊蹄山は見れないかな~と諦めていたら、SLニセコ号が右にカーブしたところで、森林の向こうに羊蹄山が再び姿を現しました。ラッキーです!

36.jpg車窓の風景・再会!羊蹄山(ニセコ~比羅夫)

 午後1時16分、SLニセコ号・倶知安駅到着。
 名残惜しいSLニセコ号の旅もここで終了、もっと乗っていたかったな~。客車を降りる前に車内を撮影しました。誰もいない車内...このレトロな雰囲気がいいですね。

37.jpgSLニセコ号の客車(スハフ422071)の車内

 プラットホームに降りると、私は最後方のSLへ一目散!SLは後ろ向きのままDLに引っ張られるように倶知安駅まで走行してきましたが、黒煙を上げる姿を見ると、まったくそんな気配を感じません。ホームの皆さんも我先に記念撮影をしました。

38.jpg黒煙を噴き上げるSLニセコ号(倶知安駅3番線)

 午後1時20分、倶知安駅3番線に停車していたSLニセコ号は、蒸気機関車(SL) とディーゼル機関車(DL)の入れ替えの作業のため1番線へ移動。その様子を見るためなのか、プラットホームにはまだ多くの人が残っています。皆さんSLニセコ号が好きなんですね。SLニセコ号、無事1番線に到着。SLニセコ号をゆっくり撮影できる時間がやっと訪れました。お気に入りの一枚です。

39.jpg倶知安駅1番線に移動したSLニセコ号

 午後1時25分、SLは客車から切り離され少し前に移動、点検と給水が始まりました。機関士さんがSLの様々なところを打音検査(ハンマーで軽くたたき、その音で異常の有無を確認)しています。まさに熟練の技!私もプラットホームの皆さんもその様子をじ~と見ています。興味津々。

40.jpgSLならでは!ハンマーによる打音検査(倶知安駅1番線)

 午後1時35分、倶知安駅2番線(中央線)に小樽発長万部行き普通列車が到着。
 午後1時41分、倶知安駅3番線に長万部発小樽行き普通列車が到着。
 その頃にはSLニセコ号のDLも、客車から切り離されています。

41.jpg列車で埋まる倶知安駅1~3番線

 点検と給水が終了したSLは少し前に移動し、黒煙をモクモク噴き上げていました。
 横から見るC11型蒸気機関車、姿がいいですね~迫力も結構あります!

42.jpgC11型蒸気機関車の横顔・C型機関車は大車輪が3つです。(倶知安駅1番線)

 午後1時42分、倶知安駅2番線の小樽発長万部行き普通列車が発車。
 午後2時4分、倶知安駅3番線の長万部発小樽行き普通列車が発車。
 2・3番線の列車が発車したので、両線を使用しSLとDLの入れ替え作業を行います。まずDLが2番線に移動し停車、その後SLが3番線を通って1番線に移動し客車に連結。

43.jpg最後尾の客車(1号車)に連結した蒸気機関車(倶知安駅1番線)

 最後に2番線に停車していたDLが1番線に移動し客車に連結、これで一連の作業が完了、時刻は午後2時30分です。私にとっては「DLニセコ号」の再登場!でも、この列車は回送列車なので乗車できません。もったいない...。

44.jpg先頭の客車(4号車)に連結したディーゼル機関車(倶知安駅1番線)

 その後、この回送列車は午後3時13分に発車、ニセコ駅到着後、再びSLニセコ号としてニセコ駅を午後3時40分に発車、午後7時に終点・札幌駅に到着します。午前8時31分に札幌駅を発車したSLニセコ号の長旅はここで終了。一日本当にお疲れ様でした。
 倶知安駅で購入した「倶知安駅開業110周年記念・SLニセコ号入場券」をご紹介します。懐かしい硬券入場券、絵もいですね。SLニセコ号を語る上で必要な役者が揃っています。DE15型ディーゼル機関車も取り上げられていてよかった。

45.jpg倶知安駅開業110周年記念・SLニセコ号入場券

 SLニセコ号が運行休止になった後も、函館本線・山線では夏・秋・冬に特急ニセコ号が季節運行しています。函館本線・山線の名列車「ニセコ号」は時代の流れとともに、列車種別(特急・急行など)・運行期間・運行区間・使用車両を変えながらもその火を消すことなく走り続け、今も多くの鉄道ファンに愛されていることでしょう。
 今年も特急ニセコ号に出会うため仁木跨線橋でカメラを持って待ち構えていたら、何とやって来たのは「特急オホーツク」でお馴染みのキハ183系スラントノーズ車!
 ニセコ号の代名詞「ニセコエクスプレス」がやって来ると思っていたので、これには驚きました。スラントノーズ車が山線を走るのは珍しいことなので。

46.jpg2017年の特急ニセコ号・キハ183系スラントノーズ車が山線を走る!(仁木~然別)

 特急ニセコ号の旅をPRするパンフレットもご紹介します。「ニセコ鉄道紀行・函館本線山線の旅を楽しもう!」のフレーズもいいですね~。様々な観光情報満載で、来年こそは特急ニセコ号でのんびり旅をしたいものです。

47.jpg特急ニセコ号のPRパンフレット(2017年)

 そのニセコエクスプレスですが、惜しまれながらも本年で引退とのこと。29年間、本当にお疲れ様でした。写真は仁木跨線橋で以前撮影したもの。かつてニセコエクスプレスに乗ってニセコにスキーに行ったことがあったので、とても残念です。11月4日がラストラン!きっと多くのファンがその勇姿を目に焼き付けていることでしょう。

48.jpg函館本線・山線の人気列車!ニセコエクスプレス(仁木~然別)

49.jpgニセコエクスプレス・ラストランのパンフレット

 函館本線・山線は、かつては札幌と函館を結ぶ大動脈。全国の鉄道ファンの人気を集めたC62型蒸気機関車3重連などSLが大活躍し、また、特急列車(北海)や急行列車(ニセコ・宗谷・らいでん・いぶり)も走る花形路線でした。今はローカル線の色合いが濃くなりましたが、四季折々の北海道らしい車窓の風景を楽しみながら地域を巡れる 魅力ある鉄路なので、私はもっと輝いて欲しいな~と思っています。SLニセコ号の復活を願いながら...。

(文・写真)平瀬 一弘

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