京都鉄道博物館で、梅小路を回顧する

2016年08月25日

 京都へ久しぶりの帰郷は、関西出張のついでに、今年6月上旬に実現しました。

 前日に墓参を済ませ、いよいよ念願であった「京都鉄道博物館」に訪問したのは2016年6月7日の午後でした。京都駅から線路沿いの道を散策しながら、のんびり徒歩で行くつもりであったが、あいにく小雨がパラパラ。あわててタクシーに切り替え、向かいました。
 開館から頻繁に混雑情報を耳にしていたこともあり、平日の午後を選んだのですが、入場ゲート付近も観覧客の姿はまばらで、のんびりできそうな気配に安堵しました。

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 入場すると早速懐かしいSL達が出迎えてくれました。小学生の頃、父に連れられて訪問した「交通科学館」からの引っ越し組のC6226や、明治のSL233などが所狭しと並んでいます。思わず「懐かしいね」などと一両一両と挨拶を交わしながら、館内を見て回りました。

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3_3.jpg 1階の展示室には、北海道とも縁が深く、昨年まで現役で走っていた「トワイライトエクスプレス」がピカピカに磨かれて保存されており、「よかったね!」と思わず声をかけました。

 また北海道からは引退してしまったDD51が、機関車の下を通りながら見学できるよう展示されており、恐る恐る通ってみると、まるで機関車の下敷きになったような、こんな角度から写真が撮れました。


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 2階の展示室には懐かしい品々が沢山展示されていて、中でも興味を引いたのが「北海道周遊券のカバー」です。それも私が現在も勤務する「日本旅行」の旧ロゴ入りです。

5_3.jpg 北海道に永住するきっかけとなったSL撮影の時代には、いつもこのキップを利用していました。それも京都駅の日本旅行の窓口で買っていたことが懐かしく思い出されます。さらにその横には「マルス」。私が日本旅行に入社し、札幌に赴任したのはまだ国鉄時代の1982年。新入社員として、この通称N型マルスで、来る日も来る日も指定券を発券するのが仕事だったのです。


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 そんな昔の事を思い出していると、この博物館の前身である「梅小路蒸気機関車館」の開館時の事を思い出し、古い資料から引っ張り出したのがこのパンフレットです。


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 1972年(昭和47年)10月は、全国の鉄路から蒸気機関車の現役引退が近づき、空前のSLブームの渦中でした。また同年は鉄道開業百年の年にあたり、全国各地で数多くの記念事業が行なわれた文字通り「鉄道イヤー」の様相を呈していました。
 前年から記録映像収録のため、梅小路には全国各地の花形SLが集め始められ、それが蒸気機関車館開館の基礎となったようで、10月10日に待ちに待った開業を迎えたのでした。早朝からカメラを担いで出かけたのは当然のことです。恥ずかしいのですが、中学1年生の時のアルバムに貼った写真と当時の感激の記載はこんな風でした。


8_3.jpg9_3.jpg 「全員整列」と書いた真下の写真をご覧ください。当時のコンパクトカメラ(コニカC35)を駆使し、左右に並べて貼り付けてワイドプリント風に加工しています。今更ながらちびっこ撮り鉄の工夫が見て取れます。もちろんこの日の写真はアルバム十数ページに渡って、熱心に書き込んでいます。

10_3.jpg アルバムと一緒に出てきたのが「入場券」の束。これでもほんの一部です。どれだけ熱心に通っていたのかが伺えます。ちなみにもう自分の記憶からは消えかけていすのですが。

11_3.jpg 存分に懐かしい気分に浸った後、3階の屋外デッキへ出てみました。すると京都駅のある東山方向から新幹線N700系が近づいてきました。そして真横を通り過ぎる時、東寺の五重塔がバックに入る事に気づき、ちょっと熱心に撮影タイム。次回は夕景の中で撮ってみたいのもです。


12_3.jpg 最後は、やはりSLコーナーがある転車台付近に回ります。中学生の頃から変わらない光景が目の前に広がります。
 8630のスチーム号の運行が終わった後、珍しいシーンが展開されました。

13_3.jpg 国鉄史上最大の蒸気機関車であるC62スワローエンジェルと最小のB20が並んだのです。梅小路にやって来る前はC62が北海道小樽築港機関区、B20は鹿児島機関区所属でした。そんな北と南の端のSLがランデブー。梅小路ならではの微笑ましい光景です。
 閉館のアナウンスが流れ始める中「ありがとう。また来るからね!」と京都鉄道博物館に別れを告げたのでした。


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(文・写真)北海道鉄道観光資源研究会 永山 茂

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