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【北斗星の日々】冬季限定・時刻変更の真意は…!?

2012年11月27日

■上り寝台特急「北斗星」の時刻変更について
2012年12月15日(土)~2013年3月1日(金)の間(現地日)、札幌発の上り寝台特急「北斗星」は、宇都宮~上野間の時刻が変更となります。ご利用の際にはご注意ください。

…JR東日本さんのWebサイトにそんな一文が載っていました。
外部サイト:JR東日本「工事に伴う運転変更のお知らせ」

何かの工事か、それとも前後の臨時列車の関係かな?と最初は思ったのですが、それにしては変更期間が長すぎますし、そもそも変更の理由が書かれていないのが気になります。

早速、最新のJR時刻表を開いてみると…

やはり変更理由は書かれてはいませんでしたが…
なるほど、変更後の時刻を追っていくと何となく見えてきた気がします。

まず冬季限定の時刻変更、それも20分以上の繰り下げというのは「雪害遅延」を見越しての事と考えるのが自然でしょう。
実際、昨冬も定時で走れることのほうが珍しいのではないか?とさえ感じてしまうほど、北海道~東北の豪雪に悩まされ続けた苦い経験がありました。

それから変更区間が宇都宮~上野という点。
見ると宇都宮の発車時刻は変わらず、大宮到着が遅れているので、両駅間での速度がかなり落ちているのが分かります。
そしてもう1点、実はこれが最も大きなポイントなんですが、通常は宇都宮~大宮間で追い抜くはずの先行普通列車を追い抜かず、終点上野までピッタリ追走していることに気付きました。

【北斗星(通常ダイヤ)】 宇都宮8:13→大宮9:10-12→上野9:38
【北斗星(12/15~3/1)】 宇都宮8:13→大宮9:31-33→上野10:04
【先行普通列車】 宇都宮8:05→大宮9:27-28→上野9:56
【後続普通列車】 宇都宮8:20→大宮9:41-42→上野10:10

ちなみに時刻変更後の「北斗星」の直後には普通列車がやはりピッタリ追走していて、これ以上繰り下げて設定しようとすると今度はその普通列車に支障することも分かります。


つまりこの時刻変更、雪害遅延のリスクを踏まえた上で「過密ダイヤの首都圏での普通列車の追い抜きを回避しようとした」…ということかな?と推察しています。


ダイヤが乱れた場合、追い抜き等があればそれだけ前後列車も含めて影響が拡がってしまいますし、微妙な遅延であれば所定の追い抜きをする・しないの判断もその都度求められることになります。
特に列車本数も多く、「湘南新宿ライン」等を介して広いエリアで直通運転も行われている首都圏では、例えば「北海道の雪害で東海道線が遅れる」といった事態も考えられるわけで、そういう影響を最小限に留めたいとの意図もあろうかと思います。

また、それだけ遅延リスクの大きな時期であれば、なまじ通常ダイヤで示されるよりも、あらかじめ余裕を見越した繰り下げダイヤの方が、乗り継ぎ等の旅程への影響も少なくて済むとも言えます。
更にうがった見方をすれば、JRさんにとっても「2時間遅延で払戻し」のハードルが若干高くなるわけですが…まぁ、ここは素直に「利用者への配慮」と受け止めるとしましょう。

以上、あくまで個人的な推察ですので確証は持てませんが…
とりあえず、例を挙げれば大宮9:30発長野行き「あさま563号」、上野10:00発いわき行き「スーパーひたち15号」などには乗り継げなくなりますから要注意です!

ちなみに時刻変更に伴い上野駅の到着ホームも15番線に変更になります。
いつもとは違う光景が見られるのはちょっと楽しみですね♪

  (鈴木周作


~~宜しければこちらも併せて御覧下さい~~
【公式サイト】札幌の水彩色鉛筆画家/イラストレーター鈴木周作
【メインブログ】宮の森日記~移住画家の日々~
【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記

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コメント

こんにちは。
自分も12月号を見てすぐに気付きました。
「北斗星」の前後列車には変更がないのも腑に落ちなかったのですが。
なるほど!雪害遅延対策であるとすれば目からウロコですね~
新幹線という選択肢があるJR東日本ならではの措置かもしれません。
北斗星ファンにしてみれば、それだけ長く旅を楽しめるわけなんですけどね(^^;
それにしても、時間帯を見る限り出発はかつての「北斗星2号」、到着は「北斗星82号」といったところでしょうか。

こんにちは。ご無沙汰しております。

時刻変更の件で私なりに推測するに、やはり通勤時間帯の首都圏に「北斗星」をぶつけるのは酷だったのかもしれません。それでなくとも現在の電車との性能差が大きいので、遅延した時の事を考えると、この時刻変更は妥当な事だと思います。もしかしたら、今度のダイヤ改正に備えた試験運用と言う伏線も考えられますね。

>男山さん

「北斗星2号」が「北斗星82号」に…言われてみればその通りですね!
確かに昨冬もパターン化された遅延?が結構多かった気がします。


>Pinさん

仰る通り、通勤電車の合間に客車列車が入るだけでも厳しいのに、それに雪害まで重なったら尚更大変ですよね。
何とか今冬は「繰り下げの定時」で乗り切って欲しいものです。

12/15以降の上野着繰り下げですが、私も気になって、いろいろ関係者に訊いてみたのですが、イマイチはっきりしません。

ただ、昨冬あたりから、床下の着雪落下による線路の砂利巻き上げ防止のため、郡山駅で床下点検作業を実施しているそうです。

結果として、速度を落として運転するケースがあり、それを見越しての時刻変更と思われるとのことです。

確証は得られませんでしたが、参考までに。

>親方さん

なるほど、そういう事情も考えられそうですね!
情報ありがとうございます。

某鉄道情報誌に
2012/12/14-2013/2/28
落雪事故防止の対策とて
雀宮(宇都宮の次駅)から上野間でと
記載があります。

別件でJRグループより
オレンジカードの発売終了の案内が出ています。
北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスでの各地の車掌区の販売も終了なのですかね。

>なすの4号さん

なるほど、落雪事故防止とありましたか。
情報ありがとうございます。

「北斗星」車内でのオレンジカードの販売ですが、札幌車掌所(上り列車)は今年3月末で終了、函館車掌所(下り列車)はその後もしばらく販売されていましたが、確か夏頃に買わせて頂いた時に「在庫がなくなったら終了です」と言われましたので、あるいはもう終了してしまったのかも知れませんね。先日乗車した下り列車では、車掌さんからグッズ販売の放送はありましたがオレンジカードの話は無かったように記憶しています。

プロフィール

プロフィール

鈴木周作
すずき・しゅうさく。 札幌在住のイラストレーター。 初めての「北斗星」乗車は開業1週間目の1988年(昭和63年)3月。1995年(平成7年)ごろからはほぼ毎月のように乗り続け、2012年3月13日「北斗星」開業24周年記念日に乗車400回達成。愛してやまない寝台特急「北斗星」の姿を描き残すべく今日も旅を続ける。

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