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【北斗星の日々】続・2ヶ月ぶり再開一番列車の旅 ~折り返し復路編~

2011年08月27日

引き続きシビアな仕事が続いており、なかなか本格的にブログ復帰できず申し訳ありません…。

とりあえず、明日8月28日(日)は札幌市電・電車事業所で開催される「市電フェスティバル」に参加させて頂きます。
「市電の会PRコーナー」で原画十数点程度の展示と、ポストカードの販売も行いますので、お近くにお住まいの方はぜひお立ち寄り下さい。
>>詳細は個人ブログでご案内しておりますので併せて御覧下さい。


さて、震災後の「再開一番列車」の乗車記から随分時間が経ってしまいましたが、ようやくその折り返し復路の乗車記もまとまりましたので、個人ブログからの再掲ではありますがここに改めて御紹介させて頂きます。

早いもので再開後既に3ヶ月。
私自身もその後更に2往復半ほど乗車する機会がありました。
「元通りの日常…」などという言葉を軽々しく使うべきではないかも知れませんが、それでも「北斗星」が北海道と南東北・北関東を結んで走り続ける毎日が戻ったことの有難さ、心強さを改めて感じています。

※今回の記事は個人ブログ「【寝台特急北斗星】水彩色鉛筆画家のリピーター的旅日記」と同一内容です。

乗車375回目●11.5/21発 下り「北斗星」 上野→札幌(B個室ソロ)


 ともかく今回は震災・運休後の「北斗星」の再開をひと通り見届けるのが目的でしたから、上野に着いたその日の折り返し下り列車でそのまま札幌に戻ります。
 私がこの列車に特別な思いをもって取り組んできたのは皆様ご承知の通りですが、自分としてはあくまで「移動手段」として、つまりは仕事であれプライベートであれ、あくまで現地に目的があってその為の足として利用するというのがささやかな拘りでした。
 今回のように乗る事自体が目的というのは、実はかなり珍しいケースです。
 恐らくは3年前、減便・廃止となる旧「北斗星1号」の最終便に乗りに行った時以来でしょうか?
 いつも以上に大勢のファンの方々がカメラを構えて見守る中、「つなげよう、日本。」のスローガンを掲げた機関車に牽かれた再開2日目の下り「北斗星」は定刻通り上野駅を発車しました。


 往路よりは若干乗客も多いようですが、見たところB寝台車などはまだ1両に数人程度。
 それでも1人用B個室「ソロ」はほぼ満席だったようですから、一般の観光客、用務客よりも、やはり今夜乗られているのは「再開を待ちわびていた熱心な北斗星リピーターさん」が多いようです。

 往路同様、徐行運転による遅延の可能性も予告された上での運転再開でしたが、思いのほか順調に走り続けています。
 手元の時計で21時53分、定刻通り郡山発車。
 時刻表上では1分後の54分、実際には大抵「北斗星」と同時に発車していく磐越西線・喜多方行きの快速列車も、いつものように駅構内からしばらく傍らを併走し、やがて左手にカーブを描いて遠ざかっていきました。


 テーブルを見ると、昨年暮から使われていた立派な革表紙のメニュー表が消えていました。
 提供されるメニュー自体は以前と変わっていないのですが、これも何か長期運休の影響だったのでしょうか?

 往路の上り列車では食堂車の営業がありませんでしたから、こうして車内で温かい食事を頂くのも久々です。
 何を頂くかちょっと迷いましたが、やはり昨年暮のメニュー変更以来、すっかりお気に入りの「煮込みハンバーグ」を選びました。
 顔なじみのアテンダントさんとも震災前以来の再会。
 未だ震災で苦しんでおられる方々も多い中、「嬉しい」などという言葉を使ったら叱られるかも知れませんが、2カ月以上にも及んだ運休中の不安な時期を乗り越えて、こうして皆さんが元の職場に戻ってきて下さったことを私も心底喜ばずにはいられませんでした。


 仙台手前、車窓左手に見える幾本もの電波塔。
 以前は色とりどりにライトアップされた美しい姿が夜空に浮かんでいたのですが、今は赤い標識灯が小さく点るばかりです。


 ほぼ定刻…手元の時計では僅かに2分ほど遅れて仙台に到着。
 今朝の上り列車では気付かなかったのですが、1番線ホームの壁面タイルには痛々しい補修跡が残っていました。


 定刻23時30分より若干遅れて仙台発車。
 月の綺麗な夜でした。


 手元の時計で2時07分に上り「カシオペア」、続いて2時18分に上り「北斗星」がすれ違っていきました。
 昨晩同様、いつもより数分程度は遅いものの、上下ともさほど大きな遅延にはなっていないようです。


 青森手前で目が覚めると外は雨が降り始めていました。
 早朝4時20分頃、やはり若干の遅延で青森信号場に到着。
 いつものように切り離されていく機関車の姿がいつになく頼もしく感じられました。


 見ると、すぐ隣には貨物会社の赤色の電気機関車「EF510」が停まっていました。
 詳しい方ならご存知の通り、「北斗星」を牽くJR東日本の「EF510」の設計母体になった車両です。
 同じ形の機関車でも、色によってこんなに印象が変わるものかと改めて感心してしまいました。


 多分、運休前には以前は無かったような気がするのですが…
 1号車デッキの貫通扉に「貫通妻開戸掛金忍錠の取り扱いについて」なる説明書が貼られていました。
 震災翌日の3月12日(土)に予定されていたダイヤ改正に伴う編成変更で、これまでは基本的に編成最後尾(または最前部)に連結されていたこの車両も編成中間に組み入れられる可能性が増えたことから、車両基地での入換作業に備えてこのような説明が用意されたのだと思われます。


 やはりダイヤが若干乱れているのか、いつもは海峡線内のトンネル内ですれ違う青森行きの上り「はまなす」が、今日はトンネルを出たところで停車していました。
 よく見ると、いつもはB寝台車が連結されている函館側の編成最後尾に今日は普通座席車が連結されていました。
 ちょっとしたレア編成です。


 函館手前の6時28分、「徐行運転の為、7分ほど遅れて運転しております…」と朝一番の車内放送。
 遅延は森時点で5分に縮まり、八雲手前では「遅れを取り戻して時間通りの運転となっております…」とのアナウンスが流れました。

 いつものように洞爺を過ぎたあたりで朝食の食堂車へ。
 やはり久々なので随分迷いましたが、以前頂いたパンの美味しさが懐かしくて今朝は洋食を選びました。
 こちらも基本的に昨年暮のリニューアル時と同じメニューですが、唯一、デザートが小樽のプリンから夕張メロンゼリーに変わっていました。


 人が線路に立ち入ったとかで、登別を過ぎたところで緊急停車がありましたが、その後は順調に回復して南千歳では3分遅延。
 終点札幌にはほぼ定刻通りの到着となりました。
 再開2日目(日付を跨いだので3日目と言うべきでしょうか?)、しかも日曜日とあって、札幌駅には大勢のファンの方々が集まっておられました。
 もしかしたら…とは思ったのですが、案の定、熱心な「北斗星フリーク」の友人も息子さんを連れて来られていました(笑)。

 11時32分、車両基地へと引き上げていく「北斗星」のテールライトが見えなくなるまで見送りながら、曲がりなりにも、ようやく戻りつつある日常の有難さを改めて考えさせられました。
 この列車と、列車で働く人々の安全と、そしてこの列車が一日も長く走り続けてくれることを今は只々祈るばかりです。

鈴木周作

【北斗星の日々】まさかの競演!?~大幅遅延の下り列車と…~

2011年08月09日

本当はまだ落ち着いてブログ復帰できる状況ではないのですが、取り急ぎこれだけはご報告させて頂こうと思います。
日付変わって昨日8月8日(月)の午後、たまたま訪れた札幌駅でこんなシーンに遭遇しました。

手元の時計で14時02分。
上り「トワイライトエクスプレス」の発車間際に、東日本管内の大雨の影響(だったと思います)で大幅遅延の下り「北斗星」がやってきました!

5番線に「北斗星」が到着後、定刻14時05分より若干遅れて「トワイライト~」が隣の4番線から発車していきました。

「北斗星」がまだ2往復運行だった頃には青森や五稜郭の構内ですれ違う姿も見られたものですが、現在のダイヤでは手稲の車両基地での折返し整備中を除けば両者が並ぶ機会はありません。
遅延という事情を考えると素直に喜ぶわけにはいきませんが、ともあれ貴重なシーンではありました。


ところで、実はもっとシチュエーションがよく分かる写真もあったのですが…
手前味噌ながらそこそこ良く撮れた気がするので、ちょっと色気を出して某雑誌のWebサイトに投稿してみることにしました(笑)。
ですので、こちらにその写真をUpするのは控えておきますが、もしあちらに掲載して頂けたら改めて御紹介させて頂こうかと思います。


引き続きシビアな仕事が続いております為、まだしばらくはブログ更新は滞り気味になるかと思います。
また、頂いたコメント等へのお返事もなかなか出来ないかも知れませんが、何卒御容赦下さい。

では、また落ち着いたら改めてUpさせて頂きます。

鈴木周作

プロフィール

プロフィール

鈴木周作
すずき・しゅうさく。 札幌在住のイラストレーター。 初めての「北斗星」乗車は開業1週間目の1988年(昭和63年)3月。1995年(平成7年)ごろからはほぼ毎月のように乗り続け、2012年3月13日「北斗星」開業24周年記念日に乗車400回達成。愛してやまない寝台特急「北斗星」の姿を描き残すべく今日も旅を続ける。

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