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【北斗星の日々】北斗星に乗ってオリエント急行へ(後編)

2010年04月21日

 私事ですが、実はこの客車とは約21年半ぶりの「再会」となるのです。

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 御記憶の方もおられるでしょう。
 昭和63年秋、フジテレビ開局30周年の記念イベントではるばるヨーロッパから日本に運ばれ、実際にJRの線路を走った「オリエント急行」に乗る機会に恵まれました。
 その時、食堂車として連結されていたのがこの客車「4158号」だったのです。

 数ヶ月ほどの日本国内での運行を終えて母国に戻った「オリエント急行」の客車たち。
 その後、運営会社の倒産、車両の売却等々、気になる噂も折々耳に入ってはいたのですが…紆余曲折の末、やがて引退した「4158号」は箱根ラリック美術館の収蔵品として引き取られ、唯一両、再び日本の地を踏むことになったというわけです。

 大袈裟でなく、生きているうちに再び出会う機会があるとは思ってもみませんでした。
 人間と同様、客車にも不思議な運命…人生?のようなものがつきまとうみたいですね。

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 テーブルランプと座席の生地が以前とは違うものになっていました。
 スタッフの方の説明によると、美術館に来た時には既にこの状態だったので、製造当時の姿に近づけるべく彼地で復元したらしい…との事でした。

 テーブルに着くとほどなくデザートセットが運ばれてきました。
 動かない客車でも、テーブルの上が賑やかになるとちょっと旅の雰囲気が沸いてきます。

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 食器も「オリエント急行」のオリジナル。

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 壁面に埋め込まれたルネ・ラリックのガラスレリーフ。
 この客車がラリック美術館に収蔵された所以でもあります。

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 裏面を水銀か何かで鏡面処理している…というようなお話だったと思います。
 走る車中では窓から漏れる光にさぞ美しく輝いていた事でしょう。

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 これは21年半前のスナップ。
 印象的な赤いテーブルランプが無くなってしまったのがちょっと残念です。

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 今思えば、私がここまで「北斗星」に惹かれるのも、あの時の「オリエント急行」の原体験が少なからず影響しているような気もします。
 そう考えると開業22周年の節目の日、乗車350回目の「北斗星」に乗って「オリエント急行」に会いに来れたというのも何か運命的なものを感じてしまいます。

 あの日、寝台車のコンパートメントの洗面台に置いてあった石鹸箱を持ってきました。
 これもまた21年半ぶりの再会です(笑)。 


  (鈴木周作


~~宜しければこちらも併せて御覧下さい~~
【公式サイト】札幌の水彩色鉛筆画家/イラストレーター鈴木周作
【メインブログ】宮の森日記~移住画家の日々~
【北斗星乗車記】水彩色鉛筆画家のリピーター的旅日記

【北斗星の日々】北斗星に乗ってオリエント急行へ(前編)

2010年04月11日

 開業22周年記念日の…個人的には350回目の「北斗星」に乗ってどうしても行ってみたいところがありました。
 神奈川県の箱根ラリック美術館。
 実はこの美術館の中に、あの「オリエント急行」の本物の客車が展示されているのです。

 そう、我らが「北斗星」の大先輩に会いに行くのが節目の旅の最大の目的だったわけです。


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 「オリエント急行」の見学は約45分間の当日予約制。
 美術館入館料の他に2,100円の料金が掛かりますが、車内のテーブルに着いて紅茶とデザートを頂くことができます。

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 車両全景。
 駅のプラットホームを思わせる展示室に「停車」しています。

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 お洒落な行先表示板もしっかり掲げられています。

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 「オリエント急行」の象徴、向かい獅子のエンブレム。
 「北斗星」の一部の客車に掲げられているエンブレムにも、このデザインの影響が少なからず感じられます。

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 あくまで美術館の収蔵品ということで通常禁止されている車内での写真撮影が、催事の関係で3月末までの期間限定で特別に許可されていました。
 それもあって敢えてこのタイミングで訪れてみたというわけです。

 ということで、デッキからいよいよ車内へ…♪


 ところでこの客車、実は個人的に少々想い出があるのですが…
 そのお話はまた次回、車内のスナップと共にご紹介させて頂こうと思います。

 ~つづく~

  (鈴木周作


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プロフィール

プロフィール

鈴木周作
すずき・しゅうさく。 札幌在住のイラストレーター。 初めての「北斗星」乗車は開業1週間目の1988年(昭和63年)3月。1995年(平成7年)ごろからはほぼ毎月のように乗り続け、2012年3月13日「北斗星」開業24周年記念日に乗車400回達成。愛してやまない寝台特急「北斗星」の姿を描き残すべく今日も旅を続ける。

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