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「おとそ気分」

2013年01月07日

あけましておめでとうございます。

年末年始もほとんど休めなかった方もいるでしょうが、今日、実質的な仕事初めを迎えた方々も多いことでしょう。

私は今日が本格的な仕事初め。その明け方、取材をしている夢で目が覚めました。年男・年女を3人探さなければならないのに、1人しか見つからずに四苦八苦…。

まさに「おとそ気分」もさめる、という感じだなぁ、と思った瞬間、最近、新聞記事で「おとそ気分」や「おとそ」という言葉を見ていないことに気が付きました。

「北海道新聞記事データベース」で調べてみました。

「おとそ」をキーワードに調べたところ、151件の記事が見つかりましたが、昨年(2012年)は1件もなく、今年もまだ1件もありません。

この記事データベースは、1988年7月1日以降、北海道新聞全道版に掲載された道内、国内や世界のニュース記事を、1994年3月以降は全地方版も収録しています。その全体を対象に検索した151件のうち、2000年以降が59件で、このうち、2011年は2件、2010年は1件、2009年は4件と、近年ぐっと減っていることも分かります。1990年代には、初売りのデパートや仕事始めの金融機関などで和服姿の女性従業員がおとそを振る舞った、という記事がしばしば現れています。減った要因には、飲酒運転規制の強化があるでしょうが、文化の移り変わりも感じざるを得ません。

辞書をひもとけば、そもそも「とそ」とは、屠蘇散(とそさん)という中国の薬を酒に浸した飲み物で、1年の邪気を払って寿命を延ばすというもの。現代では、単に年頭に飲む酒のことも「とそ」といいます。「お」は丁寧語ですね。

さて冒頭の「取材現場」での目覚め、4年半ほど前に、電子メディア局に異動してからというもの、こういう夢を見たことはほとんどなかったので、何かのお告げなのかもしれません。「おとそ」という言葉自体、ここ数年の新聞ではクリシェ(使い古された言葉)として用いられなくなっているようにも思いつつ、言葉への感受性をもっと磨かなければと思った朝でした。(矢崎弘之)


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1999年1月3日付の紙面です。たった14年前とはいえ正月の風物詩の描き方に時代の変化を感じます。

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