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フェアトレードを通じたすてきな出会い

2012年05月30日

 知人から先日、ケニアへの支援活動を続けている高見早苗さんという方の、フェアトレードについて考える講演会の案内が届いたので、会場に行ってきました。実は、講演はほとんど聞けなかったのですが、思いがけず、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 フェアトレードというのは、発展途上国を、安価な労働力の供給源として利用して先進国側がもうけるのではなく、公正な価格で商品を購入し、現地の生産者、ひいては地域経済の自立を支援する活動です。これまでにも時々、NPOなどが現地から直接、輸入した味わいのある手工芸品などに触れる機会があり、以前から興味を持っていたのです。

 ところが、仕事が手間取ってしまい、会場に到着したときには講演はすっかり終わってしまい、それどころか、参加者との質疑応答も終わりかけ。聞けたのは「途上国でよく生産しているコーヒーも、国際市場では投機マネーの動き次第で値段が大きく変動したりするので、ただ途上国の産品を買うだけでなく、現地と、市場や投機マネーに左右されない直接の結びつきをつくっていくことが大事なんです」という指摘だけでした。

 有意義だったのは“第2幕”。講演会の終了後、高見さんとしばしお話させてもらったんですが、山口県出身で、農業を目指して道内の大学で学び、卒業後はケニアの村で営農指導。その後、地元に戻ってからもケニアの村の支援活動を続けており、今は空知で農業に従事している、ケニアで知り合った男性と結婚し、空知を中心にケニア支援活動を続けているんだそうです。

 道内の農家の奥さんということで、そちらに興味が移って、道内農業の将来や農業者の経営意識などについて、当事者のお話を拝聴。環太平洋連携協定(TPP)について、昔の米価闘争のように、政治に対して既得権を守るよう働きかけるのではなく、国民に対し、食と国土を守る農業の大切さを農家自らが訴えることが大切だ、という点ですっかり意気投合しました。また、TPPについては「農業だけじゃなくて、医療や金融にも影響を与える問題なんですよ」と指摘されて、ハッとしたりもしました。

 思いがけず話が盛り上がって楽しかったのですが、もう1つ、うれしいことが。講演の参加者の中に、この春、わが社に入社したばかりの社員がいたのです。聞けば、学生時代からフェアトレードに関心があって、活動していたとのこと。この社会、この世界がより良くなるようにと願って自ら活動してきた若い世代がわが社を選んでくれたことを、とても心強く思いました。

 フェアトレードについては、来月札幌で、市内・近郊で活動している団体の合同PRイベントがあります。詳細はこちら。フェイスブックをご利用の方はこちらもご覧ください。

 写真は、講演会終了後に買い求めた、ケニアで作られたバオバブの木のおもちゃ?です。けっこう気に入って、玄関に飾ってあります。バオバブの木、本物はこんな感じだそうです。

<編集グループ・飯島>

将棋・女流王位戦、舞台裏をお見せします

2012年05月10日

 将棋・第23期女流王位戦5番勝負(北海道新聞社主催)の第2局が、5月8日に札幌で行われました。挑戦者の里見香奈女流三冠が甲斐智美女流王位に連勝し、四冠に王手をかけました。電子メディア局では、どうしんウェブなどを通じて、対局の様子をお伝えしましたが、そこで伝えきれなかった「対局の舞台裏」を、このブログ上で紹介しましょう。
(電子メディア局・編集グループ・立花幹彦)


◆対局の舞台

 今回の対局の舞台は、厚別区にあるシェラトンホテル札幌。新さっぽろ副都心のシンボル的な存在です。おしゃれな教会風の結婚式場と、そびえたつタワーが印象的です。

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◆前日に札幌入り

 対局前日の5月7日、甲斐女流王位(=写真右=)、里見女流三冠(=写真左=)とも、夕方にホテル入りしました。2人とも、カジュアルな服装ですね。

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◆対局室検分 (7日 午後5:30)

 女流王位戦は、ホテルや旅館の和室で、非公開で行われます。対局室検分とは、照明や対戦に使う将棋盤や駒を、前日にチェックすることです。この検分を済ませて、翌日の対戦に万全を期します(=写真下=)。

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対局室検分と対局前の抱負の動画は、こちらから。



◆対局開始 (8日 午前9:00)

 いよいよ対局開始です。第2局は里見女流三冠が初手です(=写真下=)。対局開始の動画は、こちらから。

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 電子メディア局では、部屋の左右奥にWebカメラを設置して、対局中の静止画をインターネット上にリアルタイムで公開しました。



◆盤上には「天釣りカメラ」

 将棋盤の真上には、小型の動画カメラを据え付けます(=写真下=)。通称「天釣りカメラ」。和室なので、ネジや釘(くぎ)は使用できません。頑丈な「つっぱり棒」を、両側の壁に渡して固定します。対局中の将棋盤を、このカメラから記者席のテレビ画面に映し出します。

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◆ここが記者室

 ホテル内に対局室と別の部屋を準備して「記者室」として使用します。対局中、「天釣りカメラ」の映像を、テレビ画面に映し出し、関係者が解説に使用します(=写真下=)。将棋連盟の記者は、この映像を見ながらパソコンに「棋譜」を入力し、インターネット上に公開します。もちろんブログやツイッターでも記事を発信します。道新の記者も、道新紙面に掲載する原稿を、ここで執筆します。

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◆大盤解説会(8日 午後3時~)

 午後3時からは、ホールで恒例の大盤解説会。和やかな雰囲気のなか、先崎学八段と久津知子女流初段が、勝負のポイントなどを、会場のみなさんに解説しました(=写真下=)。この時点では、まだ対局途中ですが、会場のみなさんには、ステージ上のパソコンを使って、最新の棋譜をお伝えします。ここでもネット中継が活躍します。

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当日は、ホールが満員になる盛況ぶりでした(=写真下=)。

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◆対局も終盤 (8日 夕方)

 記者室では、常時、対局室の様子をモニターしています。真剣勝負の熱気のためか、甲斐女流王位は扇子で涼をとっています。将棋盤を凝視する里見女流三冠とは対照的ですね。

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◆里見三冠、勝利の瞬間 (8日 午後7時29分)

 午後7時29分に里見女流三冠が勝ちました。長い対戦が決着し、記者室は緊張感から開放されました。勝利の瞬間の対局室の様子です。

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このあと、ファンの待つ大盤解説会場であいさつし、感想戦が行われました(=写真下=)。

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勝利した里見女流三冠のインタビューと、大盤解説会場の動画は、こちらから。

第3局は、5月23日(水)に福岡県飯塚市で行われます。中継の担当は、西日本新聞にバトンタッチしますが、ひきつづき、お楽しみ下さい。

「コンプガチャ」の狙いは

2012年05月08日

 本日(5月8日)の北海道新聞夕刊に、携帯電話などで遊ぶゲームで使うアイテムの売り方の一つ、「コンプガチャ」にまつわる問題点を指摘する記事が載っています。「子どもが遊んで高額の請求をされる」などのトラブルが紹介されており、詳しくはぜひ紙面を読んで頂きたいと思いますが、この記事を読んで、昨年9月に、ネットで見たページを思い出しました。

 このページには、オンラインゲームの作り手が、ゲームの開発・運営方法を伝授する講演の内容が書かれています。コンプガチャには当てはまらない点もありますが、これまでゲームに関心のなかった層を巻き込む秘訣やいかに売り上げをあげるかなど、ゲーム開発の舞台裏が赤裸々に書かれていました。
 実は一年ほど前、私も歴史もののオンラインゲームにはまった時期があります。入会は無料ですが、カードを引く権利を購入すると、強いカードが当たりやすくなり、自分の階級が早く上がり、戦いにも強くなるというスタイルでした。
 ゲームとしては結構面白かったのは正直なところです。最初の数ヶ月でまあまあ「昇進」したのですが、オンラインゲームの相手より、金を使わせようという誘惑と戦うのに飽き、課金アイテムを買う前に足を洗いました。
 ちなみに、このゲームを一緒に遊んでいた友人は、今も同じゲームを続けていますが、課金アイテムは使っていないとのこと。私と違って誘惑に強く、気長な性格だからでしょう。仕事の合間の気分転換にもなるようです。
 ところで、前述のページによれば、「『たまたま通りかかった一見さんが、こそっと入ってきてくれた時に、どう逃がさないようにするか』という視点」が無料ゲーム作りに重要とのこと。
 ウェブサイトを楽しんでもらうための工夫は、「どうしんウェブ」を運営している私にとっても、参考になる部分もあります。オンラインゲームは、国内市場が約2365億円(2010年、日本オンラインゲーム協会が昨年7月に公表)にのぼる一つの産業。ゲームの需要がある限り、健全に発展してもらいたいとも思います。
 しかし、携帯電話などでの課金が伴うソーシャルゲームについては、利用料が高額になりがちな今の仕組みのままでは、大人も「一見さん」にならない方が無難かもしれません。記事の中にある「ゲーム内の課金と現実のお金の区別がつかない」ような子どもには、もちろん触れさせられません。(矢崎弘之)

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 電子メディア局に在籍する「不特定多数」「老若男女」のメンバーで構成しています。他のブロガーのみなさんに比べると北海道の「通」とは言えませんが、曲がりなりにも北海道の最新情報を日々発信する職場から、何かしら皆さんのお役に立てればと思っております。

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