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柄前(つかまえ)師ってどんな職業?

2012年02月16日

 道新朝刊の第2社会面コラム「朝の食卓」は、主に一般人が交代で執筆を担当します。2月14日は、札幌在住の柄前(つかまえ)師・館沢桂一(たてさわ・けいいち)さんの寄稿文でした。ここで、柄前師という一般には馴染みのない職業について、簡単に説明します。

 柄前師とは、日本刀などの柄(握る部分)を制作する職人で、柄巻(つかまき)師とも呼ばれます。刀剣の世界には、このほか鍛冶職人や鞘(さや)職人などの専門分野があります。

 館沢さんは道内でただ1人の柄前師。日本の伝統工芸の未来を担う職人です。

    120216-tatesawa.jpg

 私は館沢さんの友人で、私が彼を「朝の食卓」執筆者に推薦しました。今年の1月から2年間の予定で、1カ月半に1回程度、寄稿していただきます。1月5日の初回掲載『今日に挑む』、2月14日掲載『幸せ探し』。両回とも彼の人生観や、実直な人柄がにじみ出ている上質な文章です。次回は3月下旬ごろ紙面掲載されることでしょう。

     ◆

 館沢さん。あなたと酌み交わす酒は、いつも私を上機嫌にさせてくれます。次回も、心にしみる素敵なエッセーを期待しています。

※写真はご本人から提供していただき、このブログ掲載を快く了解してくださいました。

(電子メディア局・編集グループ・立花幹彦)

映像取材・おまけの話(「とうちゃんにあいたい」)

2012年02月10日

 11日から福島市で、「放射能からいのちを守る全国サミット」というイベントが開かれます。汚染された福島を離れ、避難する被災者を受け入れている全国の団体が一堂に会し、連携していこう、という狙いです。そのイベントに向けて、札幌で、とても心に残る取り組みがありました。避難者のメッセージを寄せ書きにして、サミットに行けない避難者の声を会場に届けよう、という、布メッセージ「あすへのてがみ」という試みです。先日、作業の現場におじゃまして、動画取材してきました。動画ニュースはこちらです

 東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌(略称・むすびば)によるこの取り組み。「てがみ」は合計7枚で、それぞれの大きな布の真ん中には、東北の被災地から北海道に避難してきた子どもたちが「だいすき」のテーマで描いた絵を基に、支援者が仕上げた刺しゅう。家族が雪遊びしている様子、リンゴの木、色とりどりのハート、将来の夢など、筆遣いまで丁寧に刺しゅうで再現されています。そして、刺しゅうの周りには、札幌のほか、函館、旭川、十勝の支援団体が協力し、道内各地で暮らしている合計150人の避難者の声が集められました。


 一つ一つのメッセージを読ませてもらいました。「とうちゃんにあいたい」という、ひらがなが書けるようになったばかりのような子どもの文字。「家族6人みんなで暮らしたい!!」っていうきれいな字は、仕事のあるご主人を残してきた奥さんでしょうか。震災と原発事故が家族を引き裂いたという現実を、あらためて突きつけられた気分でした。


 「いつの日かふるさとに戻れる日が来るのを夢みて」、「早く福島がキレイになって、帰りたい」という、帰省への切実な願いも書かれていました。除染については、効果を疑問視する声があったり、放射能をただ移動させるだけで、作業中の被ばくや集めた放射能の保管という問題も残る、などと指摘されていますが、そうした困難を乗り越えていつか帰省が実現したらいいと心から思います。


 「原発いらない! 負けないぞ」というメッセージも。東日本大震災からもうすぐ1年。ともすると記憶は薄れがちですが、1年たってもなお故郷に戻れない人たちがいる、という事実を踏まえて、日本の将来を考えていかなければ、と感じました。


 7枚の「てがみ」はそれぞれ色違いになっていて、7枚並べると1つの虹になる仕組み。実は「てがみ」は、メッセージの書かれていない7枚のセットがもう1組あり、「サミット」の場で全国の支援者に渡し、各地の避難者のメッセージを書いてもらうことにしています。虹は希望の象徴。全国の避難者と支援者が手をつなぎ、被災地と被災者の未来を切りひらく日が来ることを願っています。

<編集グループ・飯島>

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 電子メディア局に在籍する「不特定多数」「老若男女」のメンバーで構成しています。他のブロガーのみなさんに比べると北海道の「通」とは言えませんが、曲がりなりにも北海道の最新情報を日々発信する職場から、何かしら皆さんのお役に立てればと思っております。

※イラストは道新グループの会員組織「道新ぶんぶんクラブ」のキャラクター「ぶんちゃん」 です。




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