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「20年物・ビンテージPC」で最新ブログを書く

2012年01月02日

 本年もよろしくお願いします。年初にあたり、故郷の網走で昨日撮影した、初日の出の写真を掲載します。荘厳な瞬間を、今年は特別な思いで迎えました。

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 斜里岳の美しいシルエットを引き立たせるように、稜線から上る希望の光。両親も、故郷の町並みも、そして私自身も変わっていくなかで、遠い昔から変わることのない輝きを放つ、私の「心の原風景」であります。

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 私は「IBM-5535-M19」という、年代物のパソコンを持っています。いまでも正常動作します。1992年か93年頃に職場で購入し、耐用年数が過ぎて廃棄扱いになったものを譲り受け、自宅で主にワープロ機として使い続けました。当時は「ノートPC」ではなく、「ひざの上」という意味の「ラップトップPC」と呼ばれていました。

 2001年にウインドウズPCを購入するまでは、私の右腕として活躍してくれました。その後、時代に取り残されていき、近年は電源も投入しなくなりましたが、テキストデータなら今でも最新ウインドウズ機とデータ交換できます。

 今回、この「20年物・ビンテージPC」を使って、ブログ原稿の一部を実際に書いてみました。執筆完了後、フロッピードライブ経由でウインドウズPCに原稿を取り込み、このブログに無事アップできました。

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【写真説明】 IBM-5535-M19全景。いまでも通用する端正なスタイル

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【写真説明】 IBM-5535のロゴ。IBMはすでにPC製造から撤退している

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 『あぁ、カラーじゃねえ。マウスもねぇ。インターネットやメールねぇ。ハードディスクは30M。メモリたったの2Mだけ…』昔ヒットした歌謡曲のフレーズのようです。「結局ビンテージPCって、何ができるの?」と言われれば、いまの時代には何の役にも立ちません。しいて言えば、ワープロや表計算ソフトが動きます。さらに、私の世代には懐かしいBASIC(ベーシック)というプログラミング言語が完全動作します。

 BASIC言語がオリジナルのまま完全動作するマシンという意味では、かなりの希少価値があります。趣味というよりも「絶滅危惧種を守っているボランティア」に近い活動ですね。

 自動車なら、たとえば30年前に購入した愛車を大切に乗り続けるというスタイルが、ひとつの文化として確立されています。しかしながらIT機器はそうはいきません。発展産業から成熟産業に移行しつつあるこの分野についても、「長く大切に使い続ける」というスタイルを確立できないものでしょうか。

 昨今は、中古PCや再生PCの市場も盛況ですが、1台のパソコンの組み立てや再生にも、石油資源や電力を消費するでしょうから、長く使い続けることで、資源節約や節電の効果が期待できます。高齢者にとっても、馴染みのある機器は使いやすいことでしょう。

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【写真説明】 執筆中の画面。当時としては優れた「かな漢字変換」を実装している

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 私の「ビンテージPC」は、いつ故障してもおかしくない状態です。中古市場を探しても、部品調達は難しいでしょう。このブログ執筆が最後の仕事になるかもしれません。

 それでも、同世代のほとんどのマシンは「2000年問題」をクリアできずに姿を消していったでしょうから、2012年まで現役でいられたことは奇跡に近いことです。動作不能になった後は「アンティークPC」として保管し続けます。他人には「ガラクタ機械」と思われても、私には愛着のあるマシンですから。

 余談ですが、自宅のブラウン管テレビは、まだまだ健在。家族から「なんでうちは薄型液晶テレビを買わないの?」と、せがまれていますが、『まだ使えるから捨てられないよ。壊れたら買うよ』と、その都度、言い訳をしています。家電量販店に行っても、なるべくテレビコーナーを避けてしまう昨今です…。

(電子メディア局・編集グループ・立花幹彦)

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