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映像取材・おまけの話(「おまかせ」では守れない)

2011年12月28日

2011年も残りわずかです。今年の日本は、3月11日の東日本大震災とその後の東電福島第一原発事故に始まり、その復興と収束作業にほんろうされた一年でした。

被災地の人たちとは全く比較にはなりませんが、札幌に住む私の生活も、3・11以降、変化しました。やはり一番は食べ物への不安です。原発事故の前は、野菜も魚も肉も産地を気にすることなく、特売品を買えたのですが、いまは放射能汚染が気になり、「少し高いけれど、やっぱり北海道産にしよう」と思ってしまいます。産地を確かめ、あれこれ迷うせいで買い物の時間が長くなりました。先月、福島市に行ったとき、八百屋さんで売っている野菜の多くが福島県産のものだったのを見て、心が痛みました。一番安全なものを食べなくてはいけない人たちが、日々、食の安全や健康をおびやかされる暮らしを強いられているのです。

店頭で売られている食品は、放射性セシウムが政府の暫定基準値(1キログラムあたり500ベクレル)以下とわかっていても、果たして490ベクレルなのか、10ベクレルなのかわからず、やはり不安はつきまといます。そんな中、全国各地で、女性たちや農家、食品の販売業者などを中心に、自分たちで測定器を買い、食品の放射能を調べる測定所を作ろうという動きが出ています。札幌でも有志が測定所を作る準備会を立ち上げています。動画ニュースはこちら

福島原発事故で得た教訓は、政府や行政、企業など「おかみにおまかせ」の姿勢では、自分や家族の安全や健康、人権は守れないということではないかと思います。この動画ニュースに登場する、福島市から札幌に移住してきた上野一詔さんは、反原発運動とは無縁の人でしたが、「子どもたちのために、自分も何かしないとやばい」と、福島市の市民放射能測定所でボランティアとして働きました。同じく札幌で農産物の通販と飲食店を経営する北海道ライフデパートメントの森啓太郎さん(札幌在住)も「社会に何か貢献したい。一度きりの人生だからしっかり生きたい」と、震災後、米国の会社をやめて、横浜市の市民測定所の開設をお手伝いしたそうです。

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 電子メディア局では、学習会やイベント、スポーツ、動物や自然など、さまざまなジャンルの動画ニュースを紹介しています。今年は、電子メディア局のカメラマンのほか、支社・支局の記者が撮影した約700本を公開しました。紙面の写真だけではわからない動物たちのかわいい鳴き声やしぐさ、躍動感あふれる自然の情景などの映像が楽しめます。この一年、ご愛読、ありがとうございました。来年も役に立つニュース、心に残る映像を提供していきたいと思います。
              

<編集グループ・川村>


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 電子メディア局に在籍する「不特定多数」「老若男女」のメンバーで構成しています。他のブロガーのみなさんに比べると北海道の「通」とは言えませんが、曲がりなりにも北海道の最新情報を日々発信する職場から、何かしら皆さんのお役に立てればと思っております。

※イラストは道新グループの会員組織「道新ぶんぶんクラブ」のキャラクター「ぶんちゃん」 です。




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