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道内の炭鉱は天然ガスの宝庫

2011年08月24日

8月23日付の北海道新聞朝刊4面に、「三笠で石炭地下ガス化実験開始」という記事が掲載されました。「旧産炭地の地下に眠る石炭を燃やし、発生したガスを発電や燃料に活用する」ものと書かれていますが、記事の文章だけでは、よくわからないので、少し調べてみました。

結論からいえば、旧炭鉱は天然ガスの宝庫だということです。

石炭層の中には、石炭ができる過程で発生するメタンを主成分とするガス、つまり天然ガスがたまっています。天然ガスは、石炭の中の細かな隙間や亀裂、石炭そのものの中にも含まれています。石炭層の中にあるので、専門用語では「コールベッドメタン(CBM)」と呼ばれます。かつて夕張など空知地方の炭鉱では、しばしば坑内でガス爆発事故が起きましたが、それはこのガスが原因でした。

道庁の資料によると、このCBM=コールベッドメタンが豊富に存在しているのが、赤平や上砂川といった滝川の東部、夕張の西部、清水沢、南夕張の周辺。現在北海道で確認されている天然ガスの埋蔵量を上回る膨大な量があるとのことです。

問題は、どのように石炭層の天然ガス(メタンガス)を取り出すか。かぎとなるのが、二酸化炭素です。二酸化炭素は、メタンガスよりも、石炭に吸着されやすい性質があります。理論上では、石炭層に二つの穴を開けて、片方の穴から二酸化炭素を注入することで、もう片方の穴からメタンガスを取り出せるというわけです。

二酸化炭素を石炭層の中に入れれば、温暖化問題にも寄与します。大気中の二酸化炭素を使って、天然ガスを取り出し、発電効率の高いガス発電を行えば、原発をなくしていっても、電力不足を回避できます。

世界中で注目されている石炭の地下ガス。まだ実用化には、年月がかかりそうですが、大いに期待したい実験です。

<KAMU>

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