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核のごみはどこへ(上)

2011年08月05日

原子力安全・保安院のやらせメール問題などで混乱中の今月1日、東電は福島第一原発の1号機と2号機の間の屋外で、毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)のきわめて高い放射線量を検出したと発表しました。10シーベルトを被ばくすると、ほぼ全員が死亡します。翌2日には、1号機の建屋内で毎時5シーベルトの放射線量を計測。計測器は5シーベルトしか測れないため、正確な線量は不明だということです。しかし、この関連のニュースはマスコミでは大きく扱われていないようです。

 それに比べて、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの導入のニュースは華々しい。原発事故後に突如反原発論者に変貌した孫正義氏のソフトバンクがどこそこにメガソーラー施設を作る「計画」がある、といっては、大騒ぎです。

マスコミでは、再生可能エネルギーが原発を代替するかのような印象ですが、私は、再生可能エネルギーは原発の代替にはなりえないと思っています。少なくとも今の段階では…。

だからといって、私は原発推進ではなく、むしろ原発に批判的な立場の人間ですが、いま、怖いのは、再生可能エネルギーの導入に慎重な姿勢を示すだけで、反原発の立場から原発推進論者のレッテルを張られかねないことです。「急いては事をし損じる」というように、脱原発や再生可能エネルギーのマスコミでの取り上げ方も、冷静で客観的な議論がほしい、と日々、感じています。ましてや東日本大震災、世界同時株安、円高と、満身創痍の日本経済。よりダメージが少ない方法で、脱原発を進めてほしいものです。

そんな中、先月30、31日の2日間にわたり、道北の豊富町で、「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」が開かれ、私も参加してきました。豊富町の隣の幌延町には、高レベル放射性廃棄物の地下埋設処分の方法を研究する「深地層研究センター」があります。「核廃棄物を持ち込まない」という条件で、2003年に着工しました。2005年からは、地下深くまで立て坑を掘る地下研究施設の建設も始まりました。

福島原発事故で、幌延のこの施設が放射性廃棄物の処分地になるのではないか、という不安が地元で広がっています。関心の高さから、今年の交流会には、全道各地から昨年の倍の120人が集まりました。初日は、福島県農民連の亀田俊英会長が講演し、2日目は、深地層研究センターを見学したあと、地層処分の研究を行わないように申し入れを行いました。(続く)


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  <初日に行われた講演会で話す福島県農民連の亀田会長>

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  <豊富町内の研修施設に宿泊して、核のごみ問題を話し合いました >

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  < 交流会の主催者の1人、豊富町の酪農家、久世さんのアイスとチーズの直売所。
     濃厚なのにあっさりしたアイスクリームは絶品 >


<KAMU>

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