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毎時3・8マイクロシーベルトって?

2011年04月30日

 前回、「福島の子どもが不安だ」というタイトルで書いたブログの文章の、放射線量の表現が、わかりにくいとのコメントをいただきました。ご指摘の通りです。大変わかりにくい。改めて補足したいと思います。

 補足にあたり、4月25日に、札幌で開かれた「25年目のチェルノブイリーデー記念講演会」で講演された、大阪の脱原発市民団体「美浜の会」代表の小山英之さんのお話を参考に使わせていただきます。(講演会の様子は、どうしんウェブの動画ニュースに掲載)。
 

 ブログは、「文部科学省は福島県に対して、小中学校や幼稚園、保育所など子どものいる施設で、放射線量が毎時3・8マイクロシーベルトを超えた13校について、校庭での活動を一日一時間程度に抑えるなど屋外活動を制限するように、同県に通知した」という4月20日付の記事に関するものです。

 ところで、この毎時3・8マイクロシーベルトですが、年間の積算放射線量の基準を20ミリシーベルトとしたときの値だそうです。年間20ミリシーベルト(2万マイクロシーベルト)を単純に年間の総時間数で割ると、毎時2・28マイクロシーベルトなのですが、なぜ毎時3・8マイクロシーベルトなのでしょうか。

 小山さんによると、文科省は、年間の3分の2は室内で過ごし、子どもが浴びる放射線量は屋外よりも少なくなる、との仮定のもとに計算式を作りました。
その計算式によると、屋外では、毎時3・8マイクロシーベルト、屋内では、1・52マイクロシーベルトとした場合、およそ年間20ミリシーベルトとなります。ただし、これは外部被ばくのみです。

 ところで、3か月間の累積で、放射能が1・3ミリシーベルトを超える場所は、特定の人以外の立ち入りを禁止する「放射線管理区域」となります。放射線管理区域の放射線の基準値を、時間当たりで割ると、毎時0・6マイクロシーベルトになります。

 つまり文科省は「放射線管理区域」よりも、放射能レベルが高い校庭などの場所で、子どもたちが活動することを問題ないと、福島県教委に通知したのです。

 原発労働による被ばくが白血病の原因として労災が認められたのは、年平均で40ミリシーベルト。成長期の子どもは、大人の10倍、放射能の影響を受けやすいという説もあります。
 
 子どもの外部被ばく年間20ミリシーベルト問題、5月2日に、小山さんの会をはじめ市民団体が文科省などに対して、この基準を撤回するための政府交渉を行うそうです。果たして、文科省はどんな説明をするのでしょうか。注目です。

 原発事故の収束のめどがつかない中、今回の子どもへの外部被ばくのように、異常な事態が次第に平常となっていくのが、そら恐ろしいですね。そういえば、最近、野菜の放射性物質汚染のニュースがめっきり減りました。そのうち、食品への放射線物質の暫定値がどんどん引き上げられ、やがて、放射性物質が付着した野菜や乳製品、肉を食べない人は、非国民といわれる、なんて風潮にならなければいいんですが。

<KAMU>

いよいよ28日、チャリティー・コンサート

2011年04月27日

 5人のブロガーさんが、チェロとトークを整えて、みなさまのご来場をお待ちしております。


道新ブログから被災地へ
土田英順チャリティー・コンサート

4月28日(木)
道新ホール
午後6時   開場
午後6時30分開演

第1部 道新ブロガーからの被災地応援メッセージ

      阿部さおり  (「LUXURYに乾杯!」)
      高橋みつる (「やって来ました北海道」)
      坂下美樹  (「ベンチタイムをご一緒に」)
      黒田 伸   (「コンサドーレ応援歌+」)

第2部 チェロ・コンサート
      チェロ 土田英順 (「ボストンバッグにチェロと酒」)
      ピアノ 矢崎有佳

入場無料
定員700人
十分にお席はございますが、定員を超えた場合は入場をお断りすることがあります。

予約は不要です。直接会場にお越しください。

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                                        竹内宏幸

映像取材 おまけの話(被災者を取材して思うこと)

2011年04月27日

 被災者への映像取材というと、皆さんはどんな光景を想像するのでしょうか。被災者を取り囲んでマイクを突きつけ、「今のお気持ちは?」なんてぶしつけに質問する様子でしょうか? これまで東日本大震災関係の取材はいろいろしてきましたが、もっぱら被災者支援のための道民の取り組み。先日、初めて被災者から直接、話を聞く機会がありました。さてその様子は…。

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 それは、今月9日、札幌市白石区の本郷会館で開かれた「ようこそあったかい道(どう)」でのこと。道内に避難や移住してきた被災者に家具などを無料提供しようという、リサイクル業者らの企画した手作りのイベントで、100人ほどの被災者が訪れたそうです。


 被災者が参加するイベントだということで、ぜひ直接、話を聞いてみたい、とは思ってはいたものの、被災者の皆さんがどんな体験をしたのか、そのショックがどれだけ癒えてきているのか、それともまだまだ辛い思いでいるのか、想像もつきません。


 しかも、用事があって午前中は行けず、昼ごろ「これからお邪魔しようと思います」と主催者に連絡してみたら、「構わないですが、午前中、テレビ局の撮影がしつこいって被災者の方から私たちの方にクレームがあったんで、ちょっと気を付けてくださいね」とのことで、会場に着く前からますます緊張してしまいました。


 会場では、家具のほか、家電やカーテン、コップなどいろんな日用品も提供されていて、訪れた被災者が熱心に選んでいました。ほかに、無料の散髪サービスやにぎりずしなどの北海道の味覚の提供も。子どもたち向けには絵本の読み聞かせなんかもやってて、幼稚園児ぐらいの子たちがうれしそうに見入っていました。私はといえば、被災者の人たちの邪魔にならないように気を付けながら撮影。なんだか小さい男の子に気に入られてしまって、撮影の合間に紙のボールでキャッチボールもしたりしました。
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 さて、気になっていた被災者インタビュー。日用品選びの邪魔をするわけにもいかないので、品定め中の人たちには声をかけられず、気を悪くされたらどうしよう、なんて考えてたらドキドキしてきて、なかなか話しかけられません。ようやく声をかけ、話を聞いたのが、こちらの動画ニュースの中に登場する女性です。


 被災者の体験を伝えるのが自分の役目だ!となんとか気持ちを奮い立たせて「お話を聞かせてほしいんですが…」と声をかけると、二つ返事で「はい、構いませんよ」。ほっと胸をなで下ろして、カメラを回しながらお話をうかがいました。


 ニュースでご覧の通り、たまたま、自分の家は津波の被害を受けず、家族も全員無事だったけど、周りが全部流されてしまい、生活できなくなって避難したという、大変な中でも比較的、被害の軽かった方だったから気軽に話をしてくれたのかもしれません。ただ私は、見ず知らずの人間に被災の話を聞かせてくれる理由として、自らの体験を語ることで癒される、「役に立つ情報を、正確・迅速に伝える」新聞社への信頼を感じ、そして、黙って耳を傾けてくれる人に自らの体験を語ることで「癒される」ということもあるのではないかな、と感じました。実際、インタビューに応じてくれた女性も「いっぱい話ができてよかった」と言っていましたし、会場では、必要な物を選んだ後も帰らず、主催者を相手にいろいろと話をしている人たちの姿が目立ちました。
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 実はこの話を聞かせてくださった方、千歳に避難していて、弊社のこのホームページを見てこのイベントを知ったとのこと。うれしいと同時に、責任の重さも感じました。新聞への信頼を裏切らないよう、これからも。被災者や支援活動の役に立ち、みんなか元気になれるような情報の発信を目指していきたいと思っています。

<映像編集室・飯島>

福島の子どもが心配だ

2011年04月25日

まだ収束の兆しのみえない福島第一原発事故。
「放射能、ちょっと漏れてるみたいです」、といってから、しばらくして「実は、こーんなに漏れていました」という東京電力や政府の大本営発表に、馴らされているなと、感じています。そして、今も、放射能は大量に漏れ続けています。

 自宅のパソコンに、知人たちから、毎日、福島原発関連の情報がたくさん届きます。ここ数日、ネット上で、話題が沸騰しているのが、「文科省が福島県内の小中学校や幼稚園に対して、積算放射線量が年間20ミリシーベルトを基準に屋外活動を制限したというニュースです。

ごく簡単にいうと、年間の積算放射線量の基準を「20ミリシーベルト」と決めて、それを福島県の子どもにも適用した、ということです。
 一般の日本人の年間放射線許容量は、1ミリシーベルト。私が以前、青森県六ケ所村の核燃料再処理工場を取材したおりに、日本原燃からプレゼントされたPR本の中にもそう書いてあります。同社も、その値を超えないように、周辺の空や海に放射性物質を排出していると話していました。

20ミリシーベルトは、その20倍。 しかも、放射線の感受性の高い子どもたちに対して、です。
労働基準法では、18歳未満に作業を禁止している「放射線管理区域」は、毎時0・6マイクロシーベルト以上。文科省が福島県に出した基準は、毎時3・8マイクロシーベルト。なんと6倍もの高さです。

 新聞記事によれば、中学生は地面から1メートル、小学生以下は50センチの高さで測定したそうです。地面に寝転んだり、土を直接吸い込む場合の内部被ばくは除外しているようです。

 この20ミリシーベルトは、国際放射線委員会が1990年の勧告で、原発事故のさいに、住民を退避させる被ばく限度(年間20~100ミリシーベルト)の下限です。この限度を子どもに適用するのですから、背筋が凍るような恐ろしい行政判断です。

この問題については、ネット上で、環境団体などが、文科省に年間20ミリシーベルトの基準を撤回する署名活動などを展開しています。関心のある人は検索してみてください。

今回の福島第一原発の事故に関しては、雑誌はもとより、ネット上でさまざまな情報が流れています。枝野官房長官によれば、デマにあたるのかもしれませんが、大手マスコミが報道しない抗議デモの動画や脱原発派の学者やジャーナリストのメッセージなどもあります。政府や原子力村の面々は、大本営発表にとどめたいのでしょうが、ネット時代では、それは無理です。

識者という人たちが震災と原発事故に関して、たくさんのメッセージを発信しています。私が最も感銘したのは、週刊文春4月21日号の水木しげるさんの「生きていればどうにでもなる」 。文章の後半、原発事故による計画停電について、「停電のおかげで夜、街灯が消えたので、これから妖怪が姿を現しますよ。妖怪が見えたのは、行灯(あんどん)、ランプの時代まで。今まで東京は電気を使い放題の生活を享受しすぎたので、これぐらいが丁度いいんです」。

さすが、水木さん。考えていることが人間離れしています。

<KAMU>

緊急地震速報の音を作った「ゴジラ」音楽家の甥

2011年04月16日

ピョロ、ピーン♪ ピョロ、ピーン♪
 ああ、まただ。3月11日の東日本大震災以来、連日のようにテレビから聞こえるこのチャイム音。そう。反射的に身構えてしまう緊急地震速報だ。
 科学技術広報研究会によると、このチャイム音を作成したのは、東京大学先端科学技術センターの特任教授・伊福部達さん。伊福部(いふくべ)、この珍しい苗字でお気づきの方もいらっしゃると思うが、釧路出身で映画「ゴジラ」作曲で知られる伊福部昭さんの甥にあたる。
 実は、伊福部達さんは以前、北大の応用電気研究所の教授をされていて、私も19年前(ああ、古いなあ)取材したことがある。

 当時から、ハイテク技術(この言い方も古くて恐縮です)を人間の感覚機能再現に利用する福祉工学の第一人者だった。私が取材したのは、喉頭がんで声帯を失った人のための人工喉頭の開発。
それまでは、声帯を震わす代わりに、電気かみそり型の機械をのどに当てて振動音をつくり、これを利用して口を動かして声を出す方法が一般的だった(イメージの沸かない人は米映画「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」に出てきたマフィアのボスがこうした発声をするシーンがある)。ただ、これだと声に抑揚や強弱がなく平板な調子だった。
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 伊福部教授は、人の声の「ゆらぎ」を研究し、自然な声帯音源を再現。これを口内に送りこむ画期的な方法を開発した。これ以外でも、声を字に変換する音声タイプや音波で物を認識する超音波メガネを開発していた。現在では、スマートフォンのアプリでもおなじみの機能だが、既に19年前に実用化されていたのだ。試作品を見せてもらい「近未来SFが現実となった」と興奮したものだ。
この緊急地震速報も「ゴジラのテーマをもとに出した案」が原型という。緊急性と信頼性を備えた人の五感に訴えるメロディだ。
 われわれももう近未来に住んでいるんだなあ。そりゃそうだ、もう2011年だ。しかし、想像を超えた地震・津波と、収束のめどのたたない原発事故をみるにつけ、未来は薔薇色ではなかったとつくづく思い知らされる。(磯)

道新ブログにできること

2011年04月13日

 大震災から1カ月。道新ブロガーさんたちの様子を何回かに分けてお伝えしてきました。

 「From FURANO」の奥村一美さんは、岩手県で看護師をしている友人から、震災数日後にやっと届いたメールを数枚のきれいな雲の写真とともに紹介してくれました。

 「函館ネプチューン物語」の青井元子さんの働きかけで、5月8日、ブロガー土田英順さんのチャリティー・コンサートが函館で実現します。

 「ほっかいどう・寄り道紀行」で全道を移動するかとうけいこさんは、津波で浸水の被害があった函館朝市からの元気なリポートを。

 「馬上から」の大城康子さんは、大城さんたちにできることとして、馬で義援活動ができないかとご夫婦で頭をひねっています。

 あの日東京にいらっしゃった「美留和の四季」のMS&NSさんは、生々しい体感報告のあと、被災された方々への支援情報をブログで提供しています。

 こうしたブロガーさんたちのこころ、からだの動きを受けて、「道新ブログにできること」がないかと考えた末、土田英順さん(「ボストンバッグにチェロと酒」)のチャリティー・コンサートに、ブロガーさんによる座談会を加えた行事を催すことにしました。メッセージを送ってくれるのは、阿部さおりさん(「Luxuryに乾杯!」)、高橋みつるさん(「やって来ました北海道」)、坂下美樹さん(「ベンチタイムをご一緒に」)、黒田伸さん(「コンサドーレ応援歌+」)の4人です。入場無料です。土田英順さん、ピアノ伴奏の矢崎有佳さんを含めて、出演料も一切ありません。動くお金といえば、来場者からお預かりする義援金だけで、日本赤十字社北海道支部を通じて、被災地にお届けします。

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道新ブログから被災地へ
土田英順チャリティー・コンサート

4月28日(木)
道新ホール
午後6時   開場
午後6時30分開演

第1部 ブロガー座談会
第2部 チェロ・コンサート

入場無料です。



                                             (竹内宏幸)

2011年 プロ野球開幕!

2011年04月13日

こんにちは。スタッフaiです。

昨日、プロ野球が開幕しました。

試合前のセレモニーには間に合いませんでしたが
3点差を追いついた頃に札幌ドームに到着しました。

ファイターズファンとしては
試合の結果は、残念でしたが・・・。

明るくて、暖かい球場で
白球の行方に一喜一憂できることが
どれだけ幸せなことか、かみ締めながら
試合を見ていました。


両チームの選手の皆さんが、
今日も熱い試合を繰り広げてくれることを
そして、
今日は、願わくばファイターズが今シーズン初勝利を
あげられることを期待して。

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今シーズンも、レフトスタンドから声援を送ります☆

球場に行けないときは
携帯サイト「道新&道スポ+」で
試合経過をチェケラッです!

映像取材 おまけの話(胸に響いた北大学長の言葉)

2011年04月12日

 先日、札幌市白石区の札幌コンベンションセンターで行われた北大の入学式。ちょうどカメラマンさんが人間ドックの日だったので、代わりにカメラを抱えて行ってきました。「一足早く春満開」といった風情の新入生たちは本当にうれしそう。そして式典では、佐伯浩学長の言葉が、胸にずしりと響きました。
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 東日本大震災の犠牲者への黙とうで始まった式典。佐伯学長はまず「このたびの震災で犠牲となった方々に、皆さんとともに、心より、哀悼の意を評したいと思います」あいさつ。北大生の中にも、東北の自宅に帰省中で行方不明となっている学生がいると報告し、新入生たちには「皆さんと同様に、大学へ進学する予定だった若い方々も、多数亡くなっておられます。彼らの無念さに思いを寄せ、皆さんそれぞれにできることを考え、行動してください」と呼び掛けました。

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 本当にその通りだと思いました。この春、入学する予定だった人なら18歳かせいぜい20歳前後、春からの新生活、そして将来に向けて、どれだけの夢を抱き、楽しみにしていたんだろう。そんなことを考えると、本当に胸が痛くなります。晴れて北大に受かり、学生生活の一歩を踏み出した2606人には、生きていること、恵まれた環境で学べることへの感謝を忘れず、復興する日本の担い手になるべく精いっぱい頑張ってほしいと思いました。


 入学式のニュースといえば、新入生が主役かもしれませんが、そんなことを考えながら動画編集を指示していたら、学長さんのあいさつがメーンの動画ニュースになってしまいました。若い世代には、同じ大学生の子どもを持つ親として、この佐伯学長の言葉をずっと胸に刻んでほしいという、親世代からのメッセージと思って見てもらえれば、と思います。


 進学をめぐってはもう1点、気になることがあります。親を失って、進学が難しくなっているだろう子どもたちもたくさんいるのではないかと思うのです。命を落とした若い世代の進学の夢を叶えることは残念ながらできませんが、経済的な理由で将来の夢をあきらめかけている子どもたちを支えることならできるはずです。


 せっかく震災を生き延びながら、経済的な理由で進学や勉学継続の夢を奪われる子が1人でも減るよう、そういう子どもたちをなんとか社会全体で支えて、あらためて夢に向かって踏み出していけるよう応援していきたい。そういう動きが広がって、力になることを期待しています。

<映像編集室・飯島>

孫社長発言の震度は

2011年04月11日

 ソフトバンクの孫正義社長が、脱原発を目指す市民団体「原子力資料情報室」が主催する対談で「原発やめるべき」と表明しました。日本では、大会社の経営者が脱原発の市民団体の主催するイベントに出るだけでも異例だというのに、さらに原発を否定する発言をしてしまうのですから、経済界では、震度3くらいの事件でしょう。

 孫社長は、東日本大震災の被災者に、個人で100億円の寄付と、2011年度から引退までのソフトバンクグループ代表の報酬を全額拠出するとのこと。ぽんっと、100億円を出せる孫社長のお金持ちぶりにも驚きです。

この際、政治家たちも見習ってほしいです。国会は、震災復興のため、議員報酬を300万円カットするそうですが、道議会や札幌市議会で議員報酬カットの話はまだ出ていないようです。道新の過去記事も調べましたが、それらしい記事を見つけられませんでした。そもそも道議や市議の数も多いのじゃないかと思いますので、これを機に全面的に見直してほしいですね。

 震災発生から一カ月たちます。福島原発の事故は、いまなお深刻で、日々、ニュースを配信する立場から、どうなることかと、固唾をのんで見守っています。ほんとうに、いつ何があってもおかしくない状況です。

 新聞やテレビでも、毎日、大量の被災地のレポートが報道されています。しかし、それらは津波の被災地であって、原発事故による放射能汚染の被害地域ではありません。大手のマスコミの記者たちは、放射能の汚染地は、電話での取材で済ませるか、首都圏や他の地域に避難してきた人たちからの聞き取りばかりです。その点、週刊誌やネットメディアの方が、実際に原発の被災地の状況がしっかりとレポートしています。

 これまで、日本のマスコミは「報道は中立であらねばならない」という立場を強調することで、事実上、原発推進を容認してきました。ですから、マスコミは、原発が人々にどんな苦しみをもたらすのか、しっかりと記録し、政府や東電からも「中立」かつ「客観的」に国内外に伝える義務があると思います。 

 そんな中、知人で、福島第一原発に隣接する福島県川内村在住の作家、鐸木能光(たくき・よしみつ)さんの個人ブログ「阿武隈(から避難中)裏日記」は、事故の状況を的確かつ冷静に分析、まとめていて、参考になります。さすが作家さん、難しい技術的な話をわかりやすい文章で書いています。事故発生後の、川内村での自主退避の場面など、臨場感があります。たくきさんは、ネットメディアでも、原発事故について寄稿しています。

<KAMU>

スローダウンで行こう

2011年04月07日

この時期に不謹慎ですが、3月下旬にイタリアを旅してきました。福島第一原発の事故の影響で、成田発ローマ行きの飛行機は、小さな子ども連れで帰国する在日外国人で満席でした。ざっと見積もって、乗客の5分の1から4分の1は子どもだったのではないでしょうか。

ローマに着くまで、機内は子どもたちの泣き声がやみませんでした。放射能汚染を恐れてなのか、食事もイタリアからの積み込み分だけで、機内食は1回だけ。あとはクラッカーとチーズと水という状態でした。

福島第一原発の事故はイタリアでも大きく報道されていました。ある朝、テレビをつけると、福島原発の建屋の水素爆発の映像のあと、広島に原爆を投下した爆撃機エノラ・ゲイが飛んできて、それからチェルノブイリ原発事故の現場写真が流れ…。イタリア語がわからない私はてっきり、大爆発が起きて、日本が壊滅的状態に陥っているのではと、ぎょっとしました。福島原発事故は、イタリアでは、日本で報道される以上に深刻に受け止められています。

イタリアでは、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を受けて、1987年に国民投票で原発廃止を決めました。電力は、スイスやフランスから輸入していますが、安定供給やコストの面から、現ベルルスコーニ政権が原発再開の方針を表明。これに野党が反発して、今年6月までに原発再開を問う国民投票が行われる予定でした。脱原発では、ドイツの先を行く先進国です。ただし、他のヨーロッパの国と比べて電気料金が高かったり、送電網のトラブルによる大規模停電などのリスクもあるようです。でも、安全・安心が何より大事。放射能汚染があったら、大事な観光収入を失ってしまいます。

<フィレンツェの街角に張られていたちらし。東日本大震災の被災者への支援募金を呼びかけている>

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札幌に戻ってきて、イタリアの都市との違いを感じたのが、「電気漬け」のライフスタイルです。店舗やビルの自動ドア、飲み物の自動販売機、電光掲示板、電気ポット、はては、女性トイレの音消しブザーなどなど。トイレの個室が狭いと、体を動かしただけで、音消しブザーが感知してしまい、用を済ますまでに3回も鳴ってしまうこともあります。周囲に人がいないときには、音消しブザーも必要ないのですが。

日本で、電力の安定供給を理由に、原発を増設してきました。でも、いま、原発に頼りすぎる供給体制を作ったことで、逆に停電を心配しなくてはなりません。

 いまは、節電することが一番、原発に頼らなくても済むライフスタイルへの近道です。偉そうなことはいえませんが、我が家は小世帯なので、15アンペアに設定しています。ドライヤーやオーブンレンジなどワット数の大きい家電を使うときは、要注意ですが、冷蔵庫や自動洗濯機もありますし、オーディオで音楽を聴きながら、パソコンも使います。電気料金も安くなります。電力会社にアンペア変更を申し込むと、親切に対応してくれます。一度に下げると心配な人は、小刻みに設定を下げるとよいでしょう。

<KAMU>

映像取材 おまけの話(「微力だけども無力じゃない」)

2011年04月06日

 大震災の破壊力がすさまじいほど、それに負けまい、乗り越えようとする人々のエネルギーも強くなるのか、あちこちで支援の輪が広がり、映像編集室も大忙し。なかなかブログを書く時間も作れないほどでした。そして、そんな中だからこそ、強く印象に残る出会いもありました。

 私たち映像編集室のメンバーは、記者のいる編集局という部署にしょっちゅう足を運んで、動画ニュース向けのネタを探します。その時に目に留まったのが、札幌市南区の小学校5年生の女の子から会社に届いた、募金活動をすることを伝える届いたファクスでした。仙台に親類がいて、震災の日以来まったく連絡が取れず、不安で仕方がない、テレビで高校生が募金活動をしているのを見て、自分も募金活動を使用と思った、との手書きの文章。


 中でも、末尾の方に書かれていた「私も人の役に立ちたいです。小さい力だけど無力ではありません」という言葉は、強く胸に響きました。1人ひとりの力は小さくても、ゼロではない。大勢が心を一つにすれば、きっと大きな力になれる! 小学校5年生がこんな風に考えているのか、すごいな、って思って、そして、なんだか小学生にすごく大切なことを教えてもらった気分になりました。こちらがその小学生の募金活動の映像です。


 もう1人は、こちらはもっとずっと若い、というか幼い、なんと4歳の女の子の支援活動。お母さん仲間に呼びかけ、被災地に送るおむつなどを集めている札幌市南区の主婦、小川理巳子(よみこ)さんを取材した時のこと。近所に住んでいるというその女の子がちょうどお母さんと一緒に小川さんの家に来て、自分で持ってきたおむつを置いていきました。この写真がちょうどその時の様子です。
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 小川さんによると、その子はちょうどおむつを卒業する訓練中で、お母さんは「ちゃんとトイレでおしっこをして、使わないで済んだおむつを地震で困っているお友達にあげようね」と励ましているそう。女の子は、おむつが5枚たまると袋に入れて小川さんのところに持ってくるんだそうです。こうなると、4歳の子も立派な支援の主役と言えるんじゃないでしょうか。その女の子が登場する場面も入った動画ニュースはこちらが、です。


ちなみに、小川さんの呼びかけで集まった救援物資はなんと、段ボール218箱分だとか。それに加えて、呼び掛けたもの以外に、「こちらもぜひ現地に送って」と届けられた老人用介護用品も段ボール13箱分! 3日にお邪魔した時には、ママ友ら15人が集まって、被災地ですぐ個人に配布できるよう、小分けして包装し、あらためて段ボールに詰める作業をしてましたが、本当に大忙しのようでした。。こちらがその時の様子。


 6日には道内各地で小学校の入学式が行われて、被災地から避難した子どもたちも1歩を踏み出しました(北見の避難児童の入学式の様子はこちら)。子どもたちの笑顔が一までも続くよう、願わずにはいられません。小学生も4歳の子も、自分でできる支援をやろうと頑張っています。大人も負けてはいられませんよね。

<映像編集室・飯島>

春の陽気に誘われて

2011年04月06日

約半年ぶりの登場のsakuです。
前回はこちら

4月に入っても、雪が降ったり寒い日が続いていましたが、
昨日からようやく春の暖かさを感じるようになりました。

普段は社員食堂で昼食をとることが多い私ですが、
陽気に誘われて街中をブラリ歩いてみました。

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こちらは南一条通り
気温14℃!
どうりで暖かいはずです。


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ついこの間まで、この辺はガラ~ンとしていましたが
ご覧のとおり、多くの人が一休みしています。
皆さん、春の暖かさを楽しんでいるようでした。


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一方で、まだ雪が残っている大通公園の端の部分。
それにしても・・・ずいぶん凛々しい表情のハトです。


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大通公園2丁目付近からの画像です。
もう少し暖かくなると、芝生の緑が美しくなります。


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愛らしい枝のつぼみ。
これから花が咲くのが楽しみですね。

開花だヨ 道新ブログ

2011年04月01日

110401%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9%E5%89%8D%E7%B7%9A.JPG 久々に新顔ブロガーさんが加わりました。しかも、とびきり、いいコです。熊木梨沙さん。札幌を拠点に、CM、雑誌で活躍中のタレントさんです。

 ただのカワイコちゃんではございません。北海道マラソンを目指して日々トレーニングに励む、根性娘でもあります。
 カワイコちゃんだからといって、甘やかせてはいけません。北海道マラソン出場の資格タイムを出せなかったら、その時点でサヨウナラ、ブログ打ち切りです。
 彼女、熊木梨沙さんが、トレーニング生活をブログで報告してくれます。タレントさんのことだから、ウェアやグッズの話なんかも出てくるようです。

 ↑↑↑↑↑ この顔にCM、雑誌で見覚えは?
 ↑↑↑↑↑ これじゃあわからない?
 では、本日オープン「北海道マラソンにどーしても出たい女子のRun-Run生活」へ、Get ready, GO!

 もう一組、すでにGO!した道新ブロガーさんたちを。

 「ボストンバッグにチェロと酒」の土田英順さんが、「Luxuryに乾杯!」の阿部さおりさん企画の催し「和飲な人時間」でチェロの演奏をなさいました。一切、ノーギャラ。土田さんが計画している、東日本大震災チャリティ・コンサートの初回は、道新ブロガー同士の協同作業で実現しました。


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 ポルトガルのワインと道産スイーツのマリアージュに大満足のあと、土田さんのチェロの優しい音色に耳を傾けました。募金もたくさんお預かりしたようです。当日の様子は、主催者である阿部さんがまもなくお書きになるはずです。

 土田さんの全道チャリティ・ツアーも、阿部さんの「和飲な人時間」も、それぞれまだまだ続きます。詳しくはおふたりのブログでどうぞ。

                                        (竹内宏幸)

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 電子メディア局に在籍する「不特定多数」「老若男女」のメンバーで構成しています。他のブロガーのみなさんに比べると北海道の「通」とは言えませんが、曲がりなりにも北海道の最新情報を日々発信する職場から、何かしら皆さんのお役に立てればと思っております。

※イラストは道新グループの会員組織「道新ぶんぶんクラブ」のキャラクター「ぶんちゃん」 です。




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