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【王位戦】さようなら、花月園

2008年09月27日

 Road to 花月園。将棋の旅は終わった。
 あとは、Back to 北海道。である。

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 深浦王位は26日夜遅くに自宅に帰ったので、羽生名人を始めとした王位戦関係者は27日午前9時半、ホテルのスタッフや主催の北海道新聞のみなさんに見送られ、ホテル花月園のバスで箱根を離れた。あまり書かなかったけれど、ホテル花月園の従業員のみなさん、気持ちのいいサービスありがとうございました。
 
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 仙石原にはススキが一面の海となっていた。秋が山から降りてきている。
 
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 祭りの後の寂しさは。
 さようならの言葉で募ります。
 
 でも。
 また、あしたがあるさ。
 ファイト!

【王位戦】 なんて素敵な戦いだっただろう。ありがとう。

2008年09月26日

 7月14日にスタートした第49期王位戦七番勝負は9月26日で幕を閉じた。私たちの王位戦中継もこれを持って終了する。
 
 3カ月近い長いロードを戦い続けてきた深浦王位、羽生名人に、心からありがとうございましたと申し上げたい。そして、その戦いに熱い声援を送り見守り続けてくれたファンのみなさんにも、心からありがとうございましたと言いたい。

 勝負には勝者と敗者がいる。だが、この長い戦いの道のりを思うとき、敗者などどこにいるだろうか。そんなものは形式上の空論だ。逆に、両者への畏敬の気持ちが募るばかりである。幾多の試練を乗り越えて、タイトル戦に歩みを進めることは容易なことではない。そして、その決戦をフルセットの第7局まで続けることは、研鑽を続けてきた両者の力の拮抗以上に、選ばれた舞台を勤め上げる勇者のプライドを感じざるを得ない。

 私たちは昨年の第48期王位戦の第7局(神奈川県秦野市・陣屋)での深浦王位誕生の劇的戦いを取材した後、橋本崇載七段の登場した第49期王位戦挑戦者決定戦(東京・将棋会館)、そして深浦・羽生の第1局(網走市・北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート)を経て、第7局(神奈川県箱根町・ホテル花月園)を担当した。
 
 注目してくださったファンのみなさんの期待にどれだけ応えられたか自信はないが、精一杯の力を尽くしたということには誇りを持っている。なにより、単なる送り手としてではなく、1人のユーザーの立場でネット速報を見て、満足できるかどうか、ということにこだわった。
 
 地方紙の力量に制約はあるが、それでもアイデアを出し、何か新しいことができないかと考えた。一番の武器はブログだった。将棋の世界を彼岸のものに遠ざけるのではなく、親しみ深い此岸に引き寄せた。食事メニューや周縁の話題は大切な情報であった。そして、最後の第7局では「音声ライブ」「控え室カメラ」という2つの試みに挑戦した
 
 また、今回初めてホームページで「ご意見・ご感想」を募集した。どれだけの声が寄せられるか見当もつかなかったが、結果的に300件を超える熱い書き込みをいただいたのは望外の喜びであった。もちろん、多くのネット愛読者、ブロガーの方が非力な私たちのために、書き込みを呼びかけてくれたことを知っている。大型掲示板でも私たちを応援してくれた。本当に涙が出る。ありがとう、みなさん。おかげで、私たちはなんとか頑張れた。
 
 第49期は王位戦は第48期に続いて歴史に残る対局となった。深浦、羽生、両棋士の2期連続のフルセットの激闘は長く将棋史に残るだろう。そのとき、私たちのネット速報のことをだれかが思い起こしてくれたら、どんなにうれしいかと思う。

 最後に言っておきたい。
 
 私たちは将棋が好きだ。棋士が好きだ。将棋を愛している人たちが好きだ。無駄に熱いと笑われようと、日本文化の大切な誇りを共有しようと思った。だから、将棋の世界をわかりやすく伝えようと、挑戦した。依然として私たちは非力であるが、その志をまだ見ぬ多くの人たちと育てていきたいと思っている。
  
 すでに王位戦は新たな戦いが始まっている。来年は王位戦スタートから50年の記念の年である。その熱い戦いのどこかに私たちが参加できることを信じている。ありがとう、みなさん。とりあえず、さようなら。

【王位戦】第7局の棋譜です

2008年09月26日

 記録係の伊藤和夫二段の書いた棋譜です。

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【王位戦】深浦王位にインタビュー相次ぐ 号外も発行

2008年09月26日

 初防衛を果たした深浦康市王位は26日の終局後、新聞三社連合やNHK、北海道新聞のインタビューを受けた
 
 日曜日が結婚記念日だと覚えている深浦王位は「最高のプレゼントになりましたね」と聞かれ、「そうですね」と思わずにっこり。

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 また、羽生名人と2期連続戦っての王位タイトル保持に、「もう羽生さんと(戦うのは)いいですね」と言われ、苦笑していた。
 
 一方、深浦王位の出身地の長崎県佐世保市など九州で新聞を発行している西日本新聞は「深浦王位が防衛 王位戦」と見出しが躍る地元向け号外を発行して、九州出身者のタイトル防衛を速報で伝えた。
 
 

【王位戦】深浦王位「最後までわからなかった」

2008年09月26日

 初防衛を果たした深浦康市王位は「序盤で強い指し方をされ、角桂交換を余儀なくされました。自信がなく最後までわかりませんでした。7三同桂(94手目)あたりで自玉に詰みがないことがわかり、勝ちになりました。このところ他棋戦でも連敗が続いていたので、自信はなかったのですが、防衛できてうれしいです」と語った。
 
 一方、敗れた羽生善治名人は「角桂交換になりましたが、(後手の)『と金』が思った以上に大きく、8筋から詰められる形になってしまいました。封じ手前後で細かい工夫が必要だったかもしれません。最後も勝つ順があったかもしれませんが、わかりませんでした。七番勝負全体では中盤の連敗が痛かったです」と振り返った。

【王位戦】深浦王位が九段に昇段

2008年09月26日

 日本将棋連盟は26日、第49期王位戦で初防衛を果たした深浦康市王位が、第21回朝日オープン将棋選手権優勝、王位在位2期(第48期、第49期)をあわせ、タイトル獲得通算3期となり、九段に昇段した、と発表した。昇段日は26日付。

【王位戦】100手目△94玉まで、後手深浦王位の勝ち

2008年09月26日

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後手玉は詰まず、先手玉に受けはありません。

初日の午前中から戦いになり、捻りあいの中盤戦、白熱の終盤戦でした。ご観戦ありがとうございました。

【王位戦】86手目△78飛まで

2008年09月26日

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検討陣の意見が変わった。再び混戦。取り急ぎ。

【王位戦】歴史的瞬間を生音で-終局から音声ライブ中継します

2008年09月26日

 深浦王位の初防衛か、7冠制覇の夢をつなぐ羽生名人の王位奪還・通算在位13期の新記録達成か。-いよいよ大詰めを迎えた第49期王位戦最終決戦の第7局。
 
 北海道新聞メディア局は終局から対局室に入り、第49期王位誕生の瞬間のインタビューなど、現場の緊迫した音声をライブ中継いたします。
 
 すでに決定的瞬間を待って、多くの報道陣が詰めかけています。対局室の生音をワイヤレス・マイクで採録し、ネットでリアルタイムでお伝えします。
 
 なお、ライブ中継を聞くには、王位戦特集ページのメニューから音声中継にお入りください。
 
 あらかじめ、リアルプレーヤーのインストールが必要です。また、音声回線の容量に限りがあるため、アクセスいただいても、お聞きになれないことがありますことをご了解願います。

【王位戦】83手目▲85桂まで

2008年09月26日

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馬を利かせて決め手となったか。

【王位戦】79手目▲33馬

2008年09月26日

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△42銀なら防衛、△63金は奪取との声がある。金だった。

【王位戦】77手目▲21銀

2008年09月26日

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△23玉は▲12馬△24玉▲13角成から▲35馬で先手勝ち。
△4一玉の1手に▲33馬△42銀も検討中。

【王位戦】74手目△26香

2008年09月26日

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▲11角成△28香成▲21銀△41玉▲33馬、△63金で今度は後手がしのげるか?

【王位戦】73手目▲22角打

2008年09月26日

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後手優勢説ふっとぶ。研究し直し。17時40分現在は先手優勢説まである。
詳しくはまだ分からない

【王位戦】71手目▲35歩まで

2008年09月26日

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△同金▲24歩△42銀。後手玉は寄らないと言われている。

【王位戦】68手目△52金まで その2

2008年09月26日

▲85桂も有力。△98銀は▲77金で不発。飛車先を止める手でもある。手渡しの方が「らしい指し方」ともいえる。

【王位戦】68手目△52金まで

2008年09月26日

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▲31桂成が再度の「マジック?」△同玉▲23角が詰めろだが、△32歩で続くだろうか。

【王位戦】67手目 ▲23桂不成 マジックか

2008年09月26日

「な、な、不成!」しばし驚くだけの検討陣。「なんなのコレ?」の質問に
▲51歩成△同金▲31角△52玉▲71角が先手の成功例。
▲96角の筋もある。
しかし検討結果は芳しくない。あくまでも現在の意見で、変わるのも珍しくはないのだが。

【王位戦】67手目 ▲23桂不成

2008年09月26日

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▲23角には△24金で後手玉は耐えている。
先手は、なにかひねり出さなければいけないと言われ出した頃▲23桂不成が飛び出した。

【王位戦】66手目△34金まで その3

2008年09月26日

▲51歩成△同金▲23桂成△98銀▲96金△87銀不成▲85桂△88銀成▲77玉△65銀。これは後手優勢。
後手玉がなかなか寄らない。
現在は▲23角△35金▲4一銀が検討されている。

【王位戦】66手目△34金まで その2

2008年09月26日

▲23桂成△98銀▲78玉と研究。▲96角も検討されたが、先手が苦しいようだ。

先手良しの図は少ない。いくぶん後手が優勢か?の雰囲気。

【王位戦】瀬川晶司さんも真剣検討

2008年09月26日

 ブログ「瀬川晶司のシャララ日記」でもおなじみの瀬川晶司四段が検討の中心になりました。

 9月9、10日に神奈川県秦野市の陣屋で行われた第6局に続いて、王位戦の現場にやってきてくれました。

 副立会人の堀口弘治七段、控え室カメラの視界の外に構えている鈴木大介八段らと、さまざまな変化を検討しています。

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【王位戦】66手目△34金 まで

2008年09月26日

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一歩儲かったか?△24金は▲22角の筋を嫌ったのだろう。
▲23角△35金▲34歩を検討中。

「65手目▲35桂までその3」の文中△72飛が悪手で△52飛で後手良しのようです。

【王位戦】65手目▲35桂まで その3

2008年09月26日

△24金▲51歩成△同金▲34歩△同金▲71角△72飛▲31角△同玉▲53角成△42金▲32歩。これは先手勝ちか。

【王位戦】65手目▲35桂まで その2

2008年09月26日

△24金▲51歩成△同金▲55歩△同銀▲54歩の狙いか。
▲55歩には又も△45銀だろうか。

【王位戦】65手目▲35桂まで

2008年09月26日

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▲56角は△57と▲同玉△55香で失敗です。
単に▲35桂でした。△24金でしょう。

【王位戦】64手目△42玉まで・その2

2008年09月26日

▲44歩△98銀▲96金△87銀不成▲35桂△88銀成は先手が自信持てないか。
▲24歩、▲79玉△88歩なども研究中。

【王位戦】64手目△42玉まで

2008年09月26日

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△52同金は▲85桂△45桂▲58歩△84歩▲71銀△72飛▲83角かと研究されだした頃、深浦王位は△42玉とかわしました。

【王位戦】63手目▲52歩 その4

2008年09月26日

▲52歩△同金▲24歩△98銀▲96金△87銀不成▲23歩成△88銀成▲69角でどうか。
15時35分深浦王位の考慮は30分を越えた。消費時間が並びつつある。

【王位戦】63手目▲52歩 その3

2008年09月26日

▲52歩には△同金が自然な応手。そこで▲71銀から飛車をイジメルのが筋だが、なかなか先手が良くならないようだ。

【王位戦】紅一点・女流アマ名人が登場

2008年09月26日

 王位戦の検討も佳境の記者控え室に、若い女性がやってきた。
 2007年、2008年と2年連続女流アマ名人の笠井友貴さん(20)だ。なんでも東京大学教育学部・比較教育社会学科3年生とのこと。

 テレビの「囲碁・将棋ジャーナル」という番組で王位戦第7局を取り上げ、解説の森下卓九段とコンビを組み、聞き手をするとのことだ。

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 北海道新聞のネット速報をチェックしてきたとのことで、「深浦先生(王位)の攻めがどこまで続くのか、関心があります」と話していた。
 
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 男くさい8畳間の空気が少し変われば、うれしいのだが。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の午後のおやつメニュー(26日)

2008年09月26日

深浦王位と羽生名人の26日の午後のおやつメニューを紹介します。

【深浦王位】
フルーツ盛り合わせ、コーヒー、オレンジジュース

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【羽生名人】
抹茶、和菓子

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【王位戦】63手目▲52歩 その2

2008年09月26日

▲82角以下△61飛▲同角成△同玉▲71飛△62玉▲81飛成△51金▲85桂。
▲82角で▲47角成の方が優るか。
どちらも形勢ははっきりしない。

【王位戦】63手目▲52歩

2008年09月26日

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△同金▲71銀△72飛▲83角△71飛▲82角と検討中。

【王位戦】控え室もだんだん熱闘モード

2008年09月26日

 記者控え室に将棋関係者が増え始めました。
 作動中のカメラを避けている方もいて、いささか偏っていますが。

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【王位戦】59手目▲87金

2008年09月26日

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△77銀成▲同玉△57と▲96歩△56銀▲88玉△67銀成▲62歩。早逃げがいい手になってこれは先手有望か。
60手目は△99銀不成だった。

【王位戦】関係者の昼食メニュー(26日)

2008年09月26日

王位戦関係者の26日の昼食メニューを紹介します。

ハヤシライス、サラダ

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コクのあるハヤシライスは、スタッフに活力を与えてくれました。
これから記者控え室もヒートアップする時間帯です。
炭水化物をたくさんとって脳を活性化するよう、花月園さんの配慮でしょうか。

サラダのドレッシングも美味でした。

【王位戦】58手目△23金まで・その2

2008年09月26日

▲87金△77銀成▲同玉△57と▲44歩△56銀で、▲43歩成は△67銀成▲88玉△95桂。▲96歩は△67銀成▲88玉△78銀。
まだ形勢不明。

【王位戦】58手目△23金まで

2008年09月26日

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△57銀▲69玉△37と▲32と△28と▲96角△89飛▲79桂△32飛。ここで▲4一金の攻めでは冴えない。
とはいえ△37とも指しにくい手だろう。
△23金と取った。先手は▲87金としのぎに回るだろう。

【王位戦】57手目▲28飛まで

2008年09月26日

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△57銀▲69玉△37と、もあるか。▲32と△28との時に先手玉は詰まないが、後手玉に迫る上手い手も難しい。

【王位戦】56手目△25歩まで

2008年09月26日

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▲28飛△56銀に▲87金でしのげるのか。▲32との攻め合いか。どちらもありそう。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の昼食メニュー(26日)

2008年09月26日

深浦王位と羽生名人の26日の昼食メニューを紹介します。

【深浦王位】
とり南蛮うどん、おにぎり(鮭・梅)、オレンジジュース

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【羽生名人】
松花堂弁当

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【王位戦】53手目▲23歩成まで その3

2008年09月26日

△23金には▲44歩△同歩▲43歩もあるか。単に▲42歩も考えられる手。
△23金と手を戻すようでは自信なしかもしれない。
では攻め続けるのか。

12時30分、深浦王位が38分考慮中に休憩になった。
53手までの消費時間は先手5時間44分。後手4時間37分。

【王位戦】53手目▲23歩成まで その2

2008年09月26日

△25歩▲28飛△23金▲54歩△同銀▲75角。なんだかさっぱり分からない局面になる。
鈴木八段の「結論先送り」に笑い声。

【王位戦】53手目▲23歩成まで

2008年09月26日

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△88銀から△25歩か。単に△25歩か難しい選択。どちらも勝負は長いとみられている。
後手はどこかで△23金と、と金を取り、先手は▲75角が攻防になるのではないかと研究されているが、結論は出ていない。

【王位戦】52手目△87歩まで

2008年09月26日

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▲23歩成△88銀▲68玉△25歩▲28飛。これで先手が残しているのか、後手が攻めきっているのか、見解は分かれている。
まだ昼前だ。

【王位戦】50手目△86歩まで

2008年09月26日

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▲55歩を手抜いた形より、後手が得しているようだが簡単でもない。
▲86同歩△87歩▲23歩成に△88銀▲68玉△57銀△69玉△77銀成▲同金△88歩成▲32と、は先手勝ちそう。

【王位戦】人口密度高い記者控え室

2008年09月26日

 ホテル花月園の4階の対局室から、そう遠くないところに記者控え室がある。
 
 8畳ほどの和室には、ネット速報班のパソコン机、2面の検討用の盤駒などが置かれている。
 このため、10人も集まると、なんだか息苦しくなるほどだ。しかも、隅の一角には今回初めての試みとして、控え室ライブカメラも据えている。

 「カメラの前でVサインとかはしないでね」などと一応お願いしてあるが、冗談が通じないほど、みなさん真剣だ。

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 今のところは、田丸八段、堀口七段のほか、棋士の方は鈴木大介八段が早い時間から参加している。急戦模様の25日に対して、26日午前中は動きが鈍くなったが、難しい局面が続いている。検討には観戦記者らも加わり、次第に熱を帯びている。

 一方、和室の隣にはほぼ同じ広さの洋室があるが、こちらは、わが北海道新聞メディア局のブログ担当、映像担当、さらには本社文化部、東京社会部記者がパソコンに向かいあいながら、原稿を書き続けている。移動には椅子がぶつかりあい、うっとおしい。


 
 

【王位戦】47手目▲24歩

2008年09月26日

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▲21角が本命だったが、18分ほどで軽く▲24歩。△同歩▲同飛△77桂成でいい勝負とのこと。

【王位戦】46手目△45銀 その2

2008年09月26日

5筋の歩を切らさないことで▲52歩を防いだのではないか。
だからここで▲54歩はありうる手。しかし△45銀▲54歩△同銀の取引は微妙だろう。
△45銀にも▲21角か。控室ちょっとお疲れ、小休憩の雰囲気。

【王位戦】46手目△45銀

2008年09月26日

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記者の質問に「これはありません」と答えた者までいる。全く研究されてなかった手。
「うわー」「えー」「ひやぁー」いろんな声が聞こえたが、みな語尾が伸びていた。
しかし、ややあって、感触が悪そうな手だから、逆にいい手かもしれないという声も上がってきた。本局は異筋の戦いかもしれない。

【王位戦】45手目▲55歩 手抜きの復活

2008年09月26日

△77桂成▲同桂△86歩▲同歩△87歩▲54歩△88銀(▲同金は、手抜きその2参照)▲68玉△57銀△69玉△77銀成▲同金△88歩成▲53歩成△65桂は後手勝ちらしい。
▲54歩で▲75歩かな?と研究中。
形勢判断くるくる変わってます。

【王位戦】45手目▲55歩 10時40分いまだ考慮中

2008年09月26日

△55同銀は▲21角がいい手のようだ。次の▲52歩が鋭い狙いになる。とはいえ手抜きも旗色が悪くなっている。だから考えているのか?
10時43分考慮は100分になる。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の午前のおやつメニュー(26日)

2008年09月26日

深浦王位と羽生名人の26日午前のおやつメニューを紹介します。

【深浦王位、羽生名人とも同じメニュー】
コーヒー、フルーツ盛り合わせ
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【王位戦】45手目▲55歩に考慮中

2008年09月26日

△55同銀▲63銀△77桂成▲同桂△86歩▲同歩△87歩▲52歩(△同金は▲同銀成△同玉▲96角)△4一玉▲42歩(この一歩が入った。)△31玉▲4一角。これは先手勝ちの変化。

【王位戦】鈴木大介八段が来てくれました

2008年09月26日

記者室に鈴木大介八段が来てくれました。

△55同銀▲34歩△77桂成▲同桂△86歩▲同歩△87歩。
「一目(後手の)攻めが続くと思えなかったけれど、案外うるさいですね」
手抜き、△同銀とも両者スレスレの勝負。
10時7分、63分考慮中。

【王位戦】「ご意見・ご感想」を寄せていただいた方へのプレゼントを追加します

2008年09月26日

 王位戦第7局の副立会人の堀口弘治七段の色紙3枚をプレゼントに加えます。
 「獅子吼」「乾坤一擲」など墨痕鮮やかな逸品です。
 希望者は「堀口七段の色紙」を選択して、お申し込みください。

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【王位戦】45手目▲55歩・手抜きもあるか?その2

2008年09月26日

△86飛に代えて△88銀▲同金△同歩成▲同玉△86飛▲87歩△79銀▲同玉△87飛成、これは後手勝ち。
△88銀に▲69玉で難しいようだ。

【王位戦】45手目▲55歩・手抜きもあるか?

2008年09月26日

△77桂成▲同桂△86歩▲同歩△87歩▲54歩△86飛。これもありそうだとのこと。なんと▲55歩を手抜きとは!
9時35分深浦王位の考慮は30分を越えた。

【王位戦】封じ手の開封写真

2008年09月26日

 1日目の終了時点で羽生名人が書き込んだ封じ手の写真です。

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 表書きには羽生名人、深浦王位、立会人の田丸昇九段、副立会人の堀口弘治七段の名前が書き込まれています。
 
 封じ手は駒の動きを朱色で示しています。羽生名人の5六にあった歩が5五に動くように矢印で示しており、封じ手は「5五歩」ということになります。
 

【王位戦】45手目▲55歩

2008年09月26日

9時20分現在の検討
△55同銀に▲63銀として、△52銀の受けには▲54歩が巧手になり、△63銀は▲53歩成。△54同歩は▲同銀成で先手有望。
▲63銀には△77桂成▲同桂△86歩▲同歩△87歩で難解。

【王位戦】45手目▲55歩で再開

2008年09月26日

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記録の伊藤二段もこれが本命。△同銀に▲63銀との読みで、控室でも有力とされている。

【王位戦】2日目朝の音声ライブ中継のお知らせ

2008年09月26日

 26日午前8時45分前後から対局室の音声をライブ中継します。
 
 記録係の伊藤和夫二段の読み上げる1日目の棋譜に従って駒を置き直し、さらに羽生名人の封じた45手目を立会人の田丸昇九段が明らかにして、2日目の対局がスタートします。
 
 その緊迫の対局室の生音をワイヤレス・マイクで採録し、ネットで中継します。臨場感あふれる迫真の現場速報に、ご期待ください。
 
 なお、聴取には王位戦特集ページのメニューから音声中継にお入りください。
 
 あらかじめ、リアルプレーヤーのインストールが必要です。また、音声回線の容量に限りがあるため、お聞き取りできないことがあることをご了解願います。
 

【王位戦】深浦王位と羽生名人の朝食メニュー(26日)

2008年09月26日

深浦王位と羽生名人の26日の朝食メニューを紹介します。

【深浦王位】
生卵、納豆、明太子、茶碗蒸し、野菜煮、鯵干物、ポテトサラダ(ブロッコリーりんごスライス)、ほうれん草おひたし、海苔、香の物

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【羽生名人】
明太子、茶碗蒸し、野菜煮、鯵干物、ポテトサラダ(ブロッコリーりんごスライス)、ほうれん草おひたし、海苔、香の物

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【王位戦】26日の朝も霧は晴れず

2008年09月26日

 26日の朝は深い山霧の中で明けた。風が強い。激しく木々の梢を揺らしている。窓をたたくような音がすることもある。

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 視界は風がなければ1キロ近く広がることもあるが、濃霧がたちこめると、20メートルがやっとのこともある。霧は意志をもってまとわりついてくるかのようだ。なんとも不安定な天気だ。

 雨は降っていないが、空がいつ泣き出してもおかしくはない。

【王位戦】外は濃霧、明日は涙雨か、うれし涙の雨か

2008年09月25日

 25日午後6時に45手目を封じて終わった王位戦第7局第1日。

 深浦王位、羽生名人は午後7時からホテル内の会場で関係者とともに夕食をとった。緊張の対局を離れ、晩餐会は和気藹々の印象だった。かつての名棋士の思い出や王位戦のエピソードを楽しく語り合い、気が付けば、午後9時近くだった。

 こんなゆっくりとした会食も珍しい。両棋士の退席後、ほどなく解散となった。

 25日の初日は午後から日差しが対局室にも注がれる一方で、強い風が窓を打った。うなりをあげて何を訴えているのか。雨こそ降らなかったようだが、山の天気はわからない。

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 まさに風雲急を告げているようだ。

 午後10時前にホテルの外に出ると、深い緑の森に包まれた箱根は濃霧の中にあった。霧というより雲が地を這うように迫ってきていた。内も外も五里霧中というべきか。

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 明日26日の箱根の天気は雨模様である。そして、勝負が決まる午後7時前後は星空が見えると言うのだが。さて。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の夕食メニュー(25日)

2008年09月25日

深浦王位と羽生名人の25日の夕食メニューを紹介します。

お椀:団子、錦縞海老、すすき葱、朧昆布、柚子
刺身:鯛、勘八、帆立レモン、ヒラメ小川巻
前菜:タラバ蟹、レモン
強肴:鰤酒塩焼、焼栗、月見玉子、酢橘、はじかみ
温物:海老芋、黒胡麻饅頭、吹き寄せ餡、銀杏、いちょう南京、紅葉人参
中皿:和牛ステーキ
揚物:湯葉茶巾、大葉、小桂かき揚げ、柿釜、天汁、紅葉おろし
酢物:菊花白酢和え、針生姜、鉈豆
鉢:合わせ鶏鍋
白飯、香物、デザート

※関係者会食のため写真はありません

【王位戦】封じ手までの棋譜

2008年09月25日

 記録係の伊藤和夫二段の書いたオフィシャルの棋譜です。

 遅くなりましたが、アップします。

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 あした26日は、伊藤二段が棋譜を読み上げて、駒を並べ直してから2日目がスタートします。

 それにしても、羽生さんの封じ手はなんじゃろ?


【王位戦】忙中閑2・深浦王位と羽生名人のおやつ考

2008年09月25日

 札幌の北海道新聞の某女性部長からファクスが来た。
 網走の王位戦第1局で、「深浦・羽生両者の食生活に関する1視点」という分析をして好評だったので、2匹目のドジョウを狙っているのか。

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 深浦王位の<歩>に注目
  昼食  ピラフ
  おやつ モンブラン
    以上から<歩>への
    強い執着を
    感じます。
    
 これに対し、羽生さんも
    おやつはフルーツで
    迎え撃つ体勢。
 
 ふ・ふ・ふ……
 
 なにがなんだかわかりません。
 単なるダジャレか。

【王位戦】封じ手

2008年09月25日

45手目を羽生名人が1時間45分考慮して封じ手としました。
1日目の消費時間は先手羽生名人が4時間59分。
後手深浦王位が2時間40分です。

封じ手予想は本命▲55歩。対抗▲88玉です。

【王位戦】44手目△65桂まで・その3

2008年09月25日

さっきまで後手の指し手が難しい、と云われていたのはお伝えしたとおりだが、今は先手の指し手が難しいと云われだした。難解な局面。
17時25分、羽生名人の考慮は70分ほどになっている。

【王位戦】44手目△65桂まで・その2

2008年09月25日

▲55歩(△63銀には▲36角)△同銀▲34歩△45桂▲63銀△57桂成▲33角を検討中だが、実戦的には指しにくい順だろう。

【王位戦】控え室カメラはただいま休止しております

2008年09月25日

 初めての試み第2弾として実施します「控え室カメラ」について、お伝えします。
 
 現在は公開しておりませんので、ご了解ください。

 今後の予定については断言できませんが、2日目午後以降に集中的にご覧いただけるように考えております。

 王位戦特集ページのメニュー欄に「控え室カメラ」を追加しております時点で、ご覧ください。

【王位戦】44手目△65桂まで

2008年09月25日

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推定20分で桂を打った。まるで1日制のようだ。
どこかで止まるだろうと言いながらモニターを見ている控室だが、あまりにも早い展開に驚きを隠せない。
▲55歩か▲88玉か。

【王位戦】ご意見・ご感想ありがとうございます

2008年09月25日

 今回、みなさんにお願いした「ご意見・ご感想」コーナーに、本当にたくさんのメールをいただいております。

 25日午後4時現在の中間まとめで、すでに160件を超えております。北海道新聞メディア局始まって以来初めての大反響と言っていいかもしれません。

 ほんの一部ですが、ありがたいご意見のいくつかを紹介させていただきます。

 ■今回の王位戦は6局まで追いかけていますが本日明日も楽しみます。将棋を好きになってから色々なタイトル戦を拝見しましたが、ここのサイトが一番作りが丁寧でファンにとってうれしい作りですね。ご利用させていただきありがとうございます。(30代男性)

 ■今朝の音声中継は、本当に自分が対局室の中にいるような感覚になり、感動しました。お忙しいでしょうが、引き続き素晴らしい中継をお願いします。(20代男性)

 ■最近将棋を始めました。見てもよく分かりませんが、両対局者を応援しています。(10代女性)

 ■現地スタッフフ゛ロク゛の各棋士の食事の紹介や、対戦地の風景等の紹介が将棋だけの場合の堅苦しさを物凄く和らげていると思います。これからも、このようなフ゛ロク゛を是非続けて行ってください。(40代男性)

 ■ブログが頻繁に更新されているので、とても嬉しいです。今回の王位戦で、深浦王位が防衛すれば今まで以上にブレイクしそうですね。羽生名人が勝てば、勢いが加速して再び七冠が見られそうな気がします。熱戦になると思いますので、熱い中継をよろしくおねがいします!(20代男性)

 ■道新スタッフの皆様、いつも素晴らしい中継サイトの運営、ありがとうございます。将棋のネット中継もすっかり定着してきましたが、これほど見ていて楽しいサイトもありません。いつもわくわくしながら拝見しています。王位戦は、暑さとイベント疲れとの戦いです。また夏休みと重なるため、子供たちの関心を得やすい棋戦とも言えます。もっと子供たちへのアピールを増やすのもいいかな、と思います。これからも斬新な切り口、アプローチを期待しています!頑張ってください。(40代女性)

 ■動画コンテンツも楽しく拝見させて頂いてます。最終局、大熱戦を期待します。(30代男性)

 ■道新ブログ、挑戦者決定戦から拝見しています。挑戦者決定戦ではものすごく力がこもっているのが伝わってきて、とても楽しめました。おそらく担当の方の棋力や棋歴はそれほどではないのではないかと思いますが、それがかえって、他の中継とは違う初々しさやみずみずしい生の感想につながっているのではないかと思います。第7局の中継も楽しみにしています。中継担当の皆様も、ぜひこの大一番を楽しんでください。それが伝わることで、きっと私達ファンもいっそう楽しめると思いますので。中継の皆様のことも応援しております!(30代男性)

 ■王位戦が終わると夏も終わり秋が近づくのを感じます。私は数あるタイトル戦の中継では王位戦が一番充実してるといつも思いながら白熱した対局をリアルタイムで観戦させて頂いております。中継の内容は西日本新聞社と北海道新聞が双璧だと思っています、ファンの声が社内になかなか挙がらず評価がされにくい現場かもしれませんが将棋ファンの間では王位戦のネット中継はもの凄く評価が高いので、今後もこのクオリティを保ちつつ更なる充実を心から期待しております、終局まで頑張ってください。(30代女性)

 ■解説を詳しく書いて欲しい。(検討陣の見解をわかりやすく書いて欲しい)(10代男性)

 ■実況中継については、竜王戦・王座戦などに比べると解説が不足気味です。実況中継ではもうひとつ、手順再現の将棋盤を拡大できる工夫がほしい。将棋ファンには老人が多いので新聞の活字と同様で拡大できる機能が喜ばれると思います。将棋の場合ファンの数から見てもテレビは厳しく、やはりインターネットを使った広がりとファンのニーズを先取りしたサービスが今後の課題と考えます。羽生さんが一線で活躍しているうちに、次へ向けての試行錯誤をやって行く必要があると思います。(50代男性)

 

【王位戦】43手目▲79玉まで

2008年09月25日

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後手の指し手が非常に難しい。△45桂が筋だが▲55歩で、△同銀は▲63銀がいい感じ。△63銀は▲18角が好調子になる。

【王位戦】42手目△47と、まで

2008年09月25日

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一回は▲79玉と引きたい。
△65桂▲88玉△57と、には▲59金の感触よし。
△86歩として、どっちで取るか訊く手はあるが、歩が増えると▲55歩△同銀▲54歩△同歩▲53歩の筋がある。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の午後のおやつメニュー(25日)

2008年09月25日

深浦王位と羽生名人の25日午後のおやつメニューを紹介します。

【深浦王位】
モンブラン、紅茶、オレンジジュース

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【羽生名人】
フルーツ盛り合わせ、オレンジジュース

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【王位戦】41手目▲2六飛まで

2008年09月25日

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△47と▲79玉に△65桂▲55歩△同銀▲63角は△53銀で難しいとのこと。
△65桂に黙って▲88玉もありそうです。

(9/26訂正):▲55歩△同銀の後「▲54歩△同歩」が抜けていました。失礼しました。

【王位戦】控え室カメラを公開

2008年09月25日

 初めての試み第2弾として、記者控え室の様子を伝える「控え室カメラ」を先ほど、公開しました。

 まだ、テスト運用ですので、時折、リアルタイム中継をやめることもありますので、ご了承ください。

 ご覧になる場合は王位戦特集ページのメニュー欄をご確認願います。

【王位戦】38手目△37角成まで

2008年09月25日

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▲37同桂△同歩成▲2六飛△47と▲79玉と進むのだろう。そこで△45桂には▲55歩が好手になりそう。

【王位戦】37手目▲56歩まで

2008年09月25日

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△77角成が普通の手だが▲同玉のアジも良い。まさかの筋だが△37角成もあるか。▲同桂△同歩成▲2六飛△47と。次は△45桂が気持ちいい。

【王位戦】35手目▲77銀まで・その2

2008年09月25日

昼食をはさんで84分の長考でした。

△36歩▲56歩△77角成▲同玉△37歩成▲同桂△36歩▲25桂△37歩成▲2六飛が最有力と言われています。

ここは長考になるでしょう。「1時間は考えるはず」と指し手以外に変な予想も出ています。

【王位戦】忙中閑1・箱根観光の人気スポットは芦ノ湖

2008年09月25日

 王位戦は首都圏の奥座敷・箱根での開催ですので、少し観光地紹介も入れておきます。
 
 北海道から来た素人が言うのもなんですが、箱根と言えば、やはり芦ノ湖か。標高723メートルにある帯状の形をしたカルデラ湖。面積は6.9平方キロ、最大水深が43.5メートル、平均水深15メートル。約3000年前に誕生したそうです。

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 ホテル花月園は箱根町の仙石原にありますが、そこから歩いて15分ほどのところにあるのが芦ノ湖の湖畔のひとつ、桃源台です。そこからは遊覧船やロープウェーが出ています。

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 なかでも人気なのが湖面を周遊する「海賊船」。「ロワイヤル」「バーサ」号などが就航しています。海賊船は対岸の箱根町港、元箱根港を回って桃源台港に戻ってきます。1往復約1時間、料金は大人1780円。
 
 芦ノ湖は首都圏に近く、富士山も望めるとあって、訪れる客は外国の人も多いようです。最近は中国、台湾、韓国をはじめ、米国やヨーロッパからの観光客が目立ちます。
 
 船の上でのお楽しみは、記念撮影。その名のとおりの二子山、九頭龍神社などが見えてきます。海賊が銃を構えた「ロワイヤル」号の見張り台では、レオ様とケイト・ウィンズレットの真似をするタイタニック・ガールズの姿も見られるようです。

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 観光地と言えば、結構、けばけばしく俗っぽいところが多いのですが、割と落ち着いた感じなのは意外でした。

【王位戦】35手目▲77銀まで

2008年09月25日

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予想は記録係の勝利でした。
角の代わりに銀で済まされては後手、効率が悪い。ここで△65歩では気合が悪そう。断固△36歩ではないか。▲46銀△同角▲同歩△37歩成▲同桂△36歩に▲25桂か、▲38金か。
堀口七段の見解では▲25桂△37歩成▲33桂成△28との取り合いは先手自信なしとのことです。
△36歩に▲56歩が発見されました。良さそうな手。13時50分現在の検討。

【王位戦】34手目△33桂まで・その3

2008年09月25日

控室の1番人気は▲56歩。以下△44角▲36歩△35歩(▲35銀を消す)▲同歩△45銀。

会食も終わる頃副立会いの堀口弘治七段が「あ、そうか」と独り言。ずっと将棋のことを考えていた様子。さすがは元はサイボーグと呼ばれただけあります。
現局面は重大な局面だとのことです。

記録の伊藤二段の予想は、▲77角か▲77銀(△36歩には▲46銀)。後者は控室では軽視されている順です。

さてどうなるのか。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の昼食メニュー(25日)

2008年09月25日

深浦王位と羽生名人の25日の昼食メニューを紹介します。

【深浦王位】
ピラフ、オレンジジュース、果物
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【羽生名人】
ナポリタン、紅茶(レモン)
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【王位戦】昼食休憩

2008年09月25日

35手目を71分考慮中に、12時30分昼食休憩になりました。
34手目までの消費時間は先手羽生名人1時間6分。
後手深浦王位56分。
再開は13時30分からです。

【王位戦】34手目△33桂まで・その2

2008年09月25日

▲56歩△44角▲36歩もあるか。先手玉も気持ち悪いが。
以下△86歩▲同歩△同飛▲77桂。

後手は囲い方が難しいので、どんどん攻めるしかないと見られている。

【王位戦】34手目△33桂まで

2008年09月25日

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後手の狙いは△36歩。先手は▲77角か▲46銀ではないかと控室の見解。長考してこのまま休憩もありそうです。

【王位戦】33手目▲28飛まで

2008年09月25日

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△86歩▲同歩△同飛が自然な流れですが、おとなしく▲87歩と指してくれるかどうか。強気な▲77桂も気になります。
△33桂でしょうか。

【王位戦】27手目▲24同銀まで

2008年09月25日

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△85歩(▲77銀なら△86歩▲同歩△85歩)と突いたからには、もう収まらない。
△24同銀▲同飛△23歩▲28飛は、そこでの後手の指し手が難しい。
△55角ではないか。▲46角は△同角▲同歩で4七の地点がキズになりそうです。▲37歩と受ければ局面は落ち着きそうです。

【王位戦】深浦王位と羽生名人の午前のおやつメニュー(25日)

2008年09月25日

深浦王位と羽生名人の25日午前のおやつメニューを紹介します。

【深浦王位】
和菓子(こしあん)、抹茶
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【羽生名人】
コーヒー
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【王位戦】20手目△54銀まで

2008年09月25日

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▲35歩△同歩▲同銀△65歩と進むのでしょう。
そこで▲34歩か、▲24歩か。

【王位戦】対局開始

2008年09月25日

伊藤和夫二段(剣持八段門下)の振り駒の結果は、歩が2枚・と金が2枚、縦に1枚立って振り直し。結局と金が3枚で、羽生名人が先手になりました。
戦型は1手損角換わりに進んでいます。
18手目△63銀まで。早繰り銀でしょうか。

【王位戦】 振り駒で駒が立った。幸運はどちらに?

2008年09月25日

 25日から始まった王位戦第7局。対局者の入室から初手までを簡単にリポートしておく。
 
 午前8時50分、まず和服姿の深浦王位が対局室に入った。静かに着座すると、座布団の前に懐中時計を置いた。それから1分遅れて、羽生名人が入った。こちらもいつもの和服姿だ。

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 正座して対面した2人は静かに目をつぶっている。 
 それから、盤面に駒を並べていった。

 立会人の田丸昇八段が「では、この第7局ではあらためて振り駒をして先後を決めます」と声をあげる。記録係の伊藤和夫二段が白い絹布(けんぷ)を敷き、盤から歩を5枚取る。そして、勢いよく振ってから、ぱっと空に放った。

 歩、歩、と金、と金、そして、最後の1枚は、立っていた。
 
 不思議なことがある。これはどちらに幸運なのか。
 再び振り直す。今度は、と金が3枚だ。
 
 午前9時。時計に目を落としていた田丸八段が「定刻になりましたので、挑戦者の羽生名人の先手でお願いします」と告げた。
 
 先手番の羽生名人が、ふうぅ、と小さく、息をついた。そして、7六歩と指し、決戦の第7局がスタートした。

【王位戦】ここまでの経過

2008年09月25日

第1局から6局までを振り返ってみますと・・・

第1局 羽生名人の先手で後手1手損角換わりから腰掛銀に。わずかなリードを守って羽生名人先勝。

第2局 2手目△32飛が登場。最終盤羽生名人が寄せを間違えて深浦王位の逆転勝ち。

第3局 ▲26歩△84歩から相掛かりに。先行する羽生名人に後手深浦王位が巧みに反撃。ほぼ完勝で深浦王位が一歩リード。

第4局 羽生名人の後手1手損角換わり。深浦王位の早繰り銀に四間飛車で対抗。乱戦を制して深浦王位が3勝目を上げる。

第5局 羽生名人の先手。▲76歩△84歩から矢倉戦に。深浦新手功を奏さず、羽生名人がほぼ完勝で2勝目。

第6局 深浦王位の先手。1手損角換わりを思わせる出だしだったが、矢倉模様に。先手の穴熊対後手銀冠の布陣。激戦を制して羽生名人の勝ち。ついに3対3のタイに。

本局、流れは矢倉でしょうか?

【王位戦】突然ですが、お知らせです。

2008年09月25日

 25日午前9時から第49期王位戦七番勝負第7局が始まる。北海道新聞は今回、初めての試みの第1弾として、午前8時45分前後をめどに、対局室の現場音声をライブ中継する。
 
 深浦王位、羽生名人の対局室入り、駒並べ、記録係の伊藤和夫二段による振り駒での先後の手番決定、立会人の田丸昇八段、堀口弘治七段が定刻を待って行う対局開始の指示、先手番の棋士の初手指しまでを2つのワイヤレス・マイクを使って採録する。
 
 王位戦特集のトップページから、あらかじめ設けたページにアクセスすると、その音声を聞くことができる。ただし、聴取にはそれに対応したソフト(リアルプレーヤー)をインストールしてあることが前提となる。
 
 また、回線処理の容量に制約があるため、アクセスできない場合もある。あくまで実験的試みであることをご理解の上、関心のある方は臨場感あふれる音声中継をご利用願います。 

【王位戦】深浦王位と羽生名人の朝食メニュー(25日)

2008年09月25日

深浦王位と羽生名人の25日の朝食メニューを紹介します。

【深浦王位】
しらす、生卵、納豆、染おろし、肉じゃが、紅鮭、生野菜、ベーコン、かまぼこ、山葵漬、海苔、香の物、梅干
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【羽生名人】
しらす、玉子焼、染おろし、肉じゃが、紅鮭、生野菜、ベーコン、かまぼこ、山葵漬、海苔、香の物、梅干
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【王位戦】最終決戦の朝が明けた

2008年09月25日

 25日の朝が静かに明けた。

箱根地方の天気は曇り。ホテル花月園から芦ノ湖方向を望むと、山の稜線は立ちこめる朝靄に包まれて、見えない。雲が下がってきている感じだ。

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 天気予報によれば、箱根地方は午前中は曇りだが午後からは日差しが出てくる。だが、夜はにわか雨がある場合も、ということのようだ。最高気温は28度まで上がり、汗ばむ温かさになるようだ。
 
 対局は午前9時開始である。

 

【王位戦】戦型は

2008年09月24日

振り駒の結果で変わりそうです。

羽生名人が先手なら初手▲76歩に深浦王位が△84歩なら矢倉、角換わりどちらでも先手が選んでくださいということ。△34歩なら1手損の公算大。

深浦王位が先手だったらやはり▲76歩に羽生名人が、△84歩なら上記と同じ。△34歩だと▲26歩に4手目が問題になります。△94歩、△32金、△88角成、はたまた最近流行の△33角。

どうなっても楽しみです。明日朝9時10分、ちょっと覗いてみませんか?

【王位戦】対局室検分は無事に終了

2008年09月24日

 24日午後5時から対局室検分が行われたが、大きな問題もなく無事に終了した。

 対局に使われるのは日本将棋連盟のタイトル戦用の盤駒「掬水 水無瀬」。記録係の伊藤和夫二段が乾布(振り駒用の敷布)などと一緒に持ってきた。時価はん百万だとか。本当?

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 そんなわけで盤駒には特段の問題はなし。少し狭めの和室のため、記録係や観戦記者の机の配置などを確認した程度で終わった。

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 窓の障子を開けると、明るいうえに芦ノ湖を望めるのだが、西日が入ると少しうるさいのでそこだけは気を付けましょうということになった。また、対局中の飲み物の手配などを確認した。
 
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 午後6時からは関係者をまじえての会食。昔の王位戦のエピソードや北海道民には涙なしには語れないコンサドーレ札幌の不振や、優勝めざしてがんばってほしい日本ハムファイターズのペナントレースの話題など、山賊鍋モードでにぎやかだった。
 
 午後8時前には深浦王位、羽生名人が退席。あすの対局に備えた。
 
 25日は午前9時スタートだが、午前8時45分ころからは、北海道新聞に新趣向があるのでは、と聞かれたが、さて、どんなものやら。

【王位戦】羽生名人の色紙もゲットしました

2008年09月24日

 深浦王位に続いて、羽生名人の色紙もゲットしました。

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 ここで、うれしいお知らせです。
 
 「ご意見・ご感想」のプレゼントコーナーにメールが殺到している話を両対局者にしましたら、色紙をそれぞれ3枚から6枚に増やしてくれました。ありがたいことです。

 もちろん、ファンのみなさまにプレゼントします。

【王位戦】プレゼントの色紙を入手しました

2008年09月24日

深浦康市王位にお願いしていたプレゼントの色紙。
控え室で早速、書いていただきました。

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ホテルなどへのプレゼントもあり、なかなか大変です。

でも、ほっとしました。
ご意見くださった皆さん、抽選でお送りします。


【王位戦】深浦王位、羽生名人が花月園入り

2008年09月24日

 25日からの第49期王位戦第7局を前に、深浦康市王位、羽生善治名人が24日午後3時20分、箱根町仙石原のホテル花月園に到着した。
 
 ホテルの前では、北海道新聞などの対局に臨む心境などのインタビューを受けた。

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 深浦王位は「第7局まで、よく戦ってきたなと思う。タイトル戦の最終戦は、なかなか指せるものではないので、精一杯自分の力を出しきりたい」などと述べた。

一方の羽生名人「7月から始まって9月終わりまで、早いなあという感じです。最後の一局なので、思い切りさせればいいかなと思います」と語った。
 
 24日の箱根地方は曇りがちだが、時折、日差しものぞく。暑くもなく、高原らしいさわやかな天気だった。仙石高原付近にはススキの穂が一面に広がっている。また、ホテルの窓の向こうには芦ノ湖も顔をのぞかせている。天気が良ければ富士山も見えるというが、この日は雲のかなただった。
 


 立会人の田丸昇八段は「3年前の第7局(羽生vs佐藤康光戦)も僕が立会人でした。思い出しますね」と、感慨深そうだった。
 
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背番号1

2008年09月24日

背番号1.
だれもが知っている王選手の背番号だ。
長島選手の背番号3とともに、あこがれだった。

私の少年時代はONの最盛期。
夏になると、埼玉の田舎から後楽園球場のナイターに行った。
カクテル光線の芝生がまぶしかった。
ここでしか食べられないホッドックがうまかった。

ONが打席に立つと、みんな声を枯らして応援した。
平凡なファウルでも、大歓声。
本当にホームランでも打とうものなら、天にも上る気分だった。

少年野球のへたっぴい選手だった私は王選手と同じ1塁手。
でも、1はエースが、3も強打者の友達が取った。
もらえたのは10。張本選手の背番号だった。
子供心に1や3がうらやましかった。
(「喝!」とやられそうですが)

そんな王選手が監督となって20年余り。
けさの道新1面に「今季で退任」の記事が出ていた。
王選手を見ていると、50代の自分も子供に戻れた。
今は「ありがとうございました」としか言えない。

でも、野球そのものが終わったわけでもない。

我が家の悪ガキは、補欠チームだが、3塁手で4番だ。
きのうの試合では守備がメタメタで監督に怒られていた。
毎朝、スポーツ面を読んで、日ハムと巨人の結果に一喜一憂している。
1番と3番が栄光の背番号ということも知っている。

へたっぴいな父がもらえなかったこの背番号を、息子がつけらるのか。
親バカな私はひそかに期待しているのです。

【王位戦】Road to 花月園spin-off・バック・トゥ・シネマ

2008年09月24日

 さて、あれやこれや書き続けてきた「Road to 花月園」であるが、書くべきことはもうない。シリーズはすべて終わっている。だが、少し舞台裏を紹介しておこう。このタイトルは映画好きの方なら、ピンと来ていただろう。
 
 すなわち、このブログ・タイトルは映画「ロード・トゥ・パーディション(2002)」をもじったものだから。同作はトム・ハンクス、ポール・ニューマン、ダニエル・クレイグ、ジュード・ロウらが出演したギャング映画。アメリカ版「子連れ狼」との評もあった。信頼していた親分の息子に妻子を奪われた殺し屋(トム・ハンクス)が男のプライドをかけ、壮絶に戦いつづける物語だ。
 

 この「ロード」の響きの良さと、果てしない試練が、ホテル花月園での第49期王位戦第7局の最終決戦のイメージに重なり合った。ちなみに、「パーディション」とは「地獄落ち」とか「全滅」とかいう意味だ。
 
 だが、「ロード」の響き音以上に影響を受けているのは、映画「ドラゴンへの道(1974)」である。李小龍の監督・脚本・主演作。英語版の「道」は「ロード」ではなく「ウェイ」であったが、そこは無視した。李小龍とは英語名ブルース・リー。いうまでもなく、格闘映画(カンフー映画)の革命家である。ジャッキー・チェンやトニー・ジャーの偉大な先達(ロードLord=大家)でもある。
 
 例によって心の奥に熱いものを秘めた青年をブルース・リーが演じている。イタリアにやってきた中国人青年がマフィアにいやがらせを受けている美しい娘を得意の空手を駆使して助ける。そして、決着をつけるべく最後の戦いに赴く。そこは古代ローマの遺跡コロシアム。勇士たちがプライドをかけた戦いを続けてきた時空を超えた格闘の聖地だ。中国クン・フーとアメリカ拳法の激突の末、青年は勝利をおさめ、ひとり静かにローマを去っていく。(映画の基本データはネットの「goo映画」を典拠とした)。
 
 そして、わが両雄は24日夕刻までに、箱根の地を踏み、コロシアムならぬホテル花月園に入る。ブルース・リーやトム・ハンクスのように。
 
 静かに明けた朝。
 Road to 花月園。あと1日。 

【王位戦】Road to 花月園extra・深浦王位、王将戦で1敗喫す

2008年09月23日

 22日に行われた第58期王将戦挑戦者決定リーグ、深浦康市王位と郷田真隆九段の対局は、郷田九段が勝ったようだ。日本将棋連盟の「最近1週間の結果」によるもので、当方は手数や戦形などの詳細はつかんでいない。

 深浦王位は同リーグ戦で、0勝1敗。この結果、今期の通算成績は11勝9敗、勝率5割5分に後退した。

【王位戦】Road to 花月園Final・第1班出発、多くのコメントに感謝

2008年09月23日

 23日、王位戦第7局現地取材班の第1班が出発した。

 24日の朝から箱根のホテル花月園に入り、パソコンやカメラのネットワークを組んでテストをする必要があるためだ。

 対局開始が25日なのに、ずいぶん早いと思われるかもしれない。しかし、なにしろ、札幌から箱根までは遠いのだ。

 札幌→新千歳  JR快速エアポート    36分。
 新千歳空港→羽田空港  飛行機     90分。
 羽田空港→品川     京急線      16分。
 品川→新宿  JR山手線          20分。
 新宿→箱根湯本  小田急ロマンスカー  70分。
 箱根湯本→南温泉荘  箱根登山バス  40分。

 ロスタイムなしの純乗車時間だけで272分。前後の徒歩移動、待ち合わせなどを入れると、少なくても6時間以上はかかる。技術チームは2日前に出発しなければ間に合わないのだ。しかも、いくつか初めての試みもあるので、念入りなチェックが必要なのだ。

 幸いブログ担当のほうは、朝いちで札幌を出て、午後4時前に着けばなんとかなるので、まだ自宅である。1日遅れの24日出発の日程だ。もっとも、何かあると間に合わない。でも、なんとかなると思っている。文化系はこの辺が能天気である。

 本社バックアップ班は本日は休みなので、新たな作業をしていない。それで申し訳ないことがある。実はこのブログに対し、ものすごくたくさんのコメントをいただいている。せっかく書き込んでいただいたみなさん、公開までもう1日待ってください。スミマセン。

 それから、プレゼントのある「ご意見・ご感想」コーナーにも、とってもたくさんのメールをいただいている。そこに書き込んでくれているご意見が実に丁寧なものが多く、本当に頭が下がりそうだ。私たちも熱いけれど、見てくださっているみなさんも真剣勝負で、熱い。ありがとう。本当にありがとうございます。

 北辺のローカルな新聞社の担当で、どこまで期待に応えられるか不安はあるけれど、力を惜しむことなくネット中継をすることだけは約束します。

 ファイナル・カウントダウン。この胸の高鳴りが聞こえますか?
 Road to 花月園。あと2日。

【王位戦】Road to 花月園15・王位戦プレゼントページ公開

2008年09月22日

 ホームページを見ている方へにプレゼントがあります。「ご意見・ご感想」ページから規定の書式に従ってご意見を寄せてくださった方から抽選で深浦王位、羽生名人の色紙(直筆書きおろし)を各6名、扇子(写真)各2名プレゼントします。
 
 扇子は深浦王位が「臥竜鳳雛(がりょうほうすう)」、羽生名人が「宝蔵」です。色紙のほうは、箱根で両対局者に書いていただいた直筆です。ご期待ください。 
 
 詳しくは第49期王位戦七番勝負第7局特集ページの左側のメニュー欄の「ご意見・ご感想」をクリックして、「第49期王位戦に関するご意見・ご感想フォーム」ページをご覧ください。
 
 なお、ブログの「Road to 花月園14」でコメントのお願いをしたところ、多くの人から書き込みをいただいております。ありがとうございます。
 

【王位戦】Road to 花月園14・コメントでもらう元気

2008年09月22日

 9月12日オープンした第49期王位戦七番勝負第7局の特集ページ。ひっっそりとしたスタートだったが、最近は少し見てくれている人もいるようで、「コメント」も付き始めた。
 
 うれしいことだ。もちろん、「いいぞ」というお褒めの言葉もあれば、「なんとかならんか」という注文もある。でも、どちらにしても励みである。
 
 なにしろ北海道から箱根まで出て行くのですから、物質的にはもちろん精神的にも、さまざまな面でプレッシャーがあることは、大人にはわかってもらえると思う。それだけに、見てくれて読んでくれて、ブログに付けられるコメントが一番の力になる。有形無形の力になる。本当です。
 
 もし、このページや特集ページをご覧いただいている方がいらっしゃれば、ぜひコメントを書き込んでください。「つまんないぞ」でも「しっかりしろ」でも「本番で、とちるなよ」「鯖は大丈夫か」でもなんでもいい。匿名でも構いません。私たちの背中を押す力になってください。それから、記事が気に入ったら、どんな広告が出ているかな、と関心を持っていただけると幸いである。
 
 まもなく、プレゼントの告知も出す予定だ。まだ、交渉中のものもある。でも、内諾をきっちりと得ており、現地でよほどのことがない限り大丈夫と思う。挑戦者決定戦で羽生名人と戦った橋本崇載七段からは貴重な色紙をいただいたことを思い出す。みなさんからいただいた意見をたとえ少しでも、できるだけ生かしていく。それが私たちのスタイルだ。
 
 いよいよ本番まであとわずか。もっとパワーを!

【王位戦】Road to 花月園13・マッハ、GO、GO、GOだ

2008年09月21日

 深浦康市王位は22日に郷田真隆九段と王将戦挑戦者決定リーグを戦う。郷田九段と言えば、かつて王位戦で一世を風靡したことが懐かしい。

 もちろん、「王位戦男」と言えば、まず第一に思い出すのが高橋道雄九段だろう。高橋九段は「地道流」と呼ばれるじっくりと構える矢倉戦法で一時代を築いた。
 
 高橋九段は1983年(第24期)に内藤国雄九段を下し、王位を奪取した。そして、84年から86年までは加藤一二三九段と一進一退の攻防を重ね、87年に谷川浩司九段に敗れるまで在位3期で王位戦をにぎわせた。
 
 郷田九段はその高橋九段の後の「王位戦男」と言えるかもしれない。高橋九段を下してから、谷川九段を中心に展開していた王位戦に、1992年(第33期)さっそうと登場したものだ。白面の美男子、好青年だった。当時の段位は90年4月四段、92年10月に五段だった。

 将棋界に新風を運び、谷川九段を4勝2敗で下して王位タイトルを得た郷田九段であった。だが、その前に立ち現れたのが、羽生名人だった。
 
 71年3月生まれの郷田に対して、羽生は70年9月生まれ。同学年である。郷田は93年(第34期)0勝4敗、94年3勝4敗、95年2勝4敗で、3期連続して羽生に敗れ去った。そして、それ以降、羽生は16期連続して王位タイトル戦を今期まで戦い続けることになる。
 
 歴史に「もし」はあり得ない。
 だが、94年に郷田が羽生をフルセット対決で下していれば、王位戦の歴史は変わっていたかもしれない。そんなふうに思うときがある。それが、それが94年だったかどうか忘れたが(補足・調べてみると94年のようだ。郷田が3勝2敗でリードして迎えた「陣屋」での第6局である。このとき、郷田は羽生に敗れて3勝3敗にされた上、第7局・箱根で敗れ王位奪取はならなかった)、勝負に敗れた郷田を誘って、三社連合の観戦記者らと、近くのスナックにカラオケに行ったことがある。年長組を中心にビートルズやら何やらをみんなで歌ったが、静かに酒を飲んでいた郷田の姿が今も忘れられない。
 
 25日に第49期王位戦最終局を戦う深浦王位。その前の22日に深浦王位と戦う郷田九段の脳裏に去来するのは眼前の1局のみか。あるいは何かが重なりあうものか。
 
 まことに将棋は厳しい。1局1手に命を削る世界である。その激闘を伝えるこの速報を、ぜひとも注視していただきたい。

 Road to 花月園。あと4日。
 

【王位戦】Road to 花月園12・小休止して、最後の点検だ

2008年09月20日

 台風13号が日本列島を下脇腹から狙うかのように、北上している。西日本の各地には大雨を降らし、被害も出している。

 もし、台風が北寄りのコースを取り関東に上陸したら、箱根の町にも影響が出ないとも限らない。それは困ることだ。なんだか気になる。
 
 天気予報によると、神奈川県は雨のようだ。19日夜から20日は荒れ模様の見通しだ。でも、静かに去ってくれることを祈る。

 あっ、と思ったのはネット速報のための機材のことだ。まごまごしていると、交通網に被害が出て、荷物がストップなんていう影響もあり得ないわけではない。
 
 心配性なので、技術チームに問い合わせる。
 「大丈夫です。もう機材は発送してあります。台風の影響で届かないなんてことはないでしょう」と力強い返事である。
 
 そりゃ、よかった。
 今年はゲリラ雷雨も目立ったし、やはり温暖化で地球が悲鳴を上げているのか。ちなみに北海道も9月は例年になく温かい(暑い?)日が続き、おかげで大雪山系の紅葉は秋冷の緊張感にかけ、まだら模様という。
 
 準備体制はいぜん順調だ。王位戦第7局特集ページにはまだあげていないが、グラフページなどはダミー版が完成した。現地に入り、撮影できればにぎやかになっていく見通しだ。

 現地報道班のうち回線の確認やロケーションの確認、機材の据え付けなどのある先遣隊は週末は休んで、23日にも上京する予定。後続部隊は24日が移動日で、最後の点検を残している。
 
 何事も指差し確認が大事。右よし左よし。忘れていることはありませんか? ないよね。
 

【王位戦】Road to 花月園11・棋士の予想恐るべし

2008年09月19日

 先日、控え室の検討は結構はずれる、と言ったことを書いてしまった。確かに、いくつかの棋戦のネット速報を見ていて、「やっぱり」と思う場面がしばしばだった。
 
 でも、短期予想ははずれても、長期予想はバカにできない、と思った。
 今期の「特集」ページを見て欲しい。対談しているのは中原誠16世名人と渡辺明竜王である。

 まず、戦形について、2人は言う。
  
 中原  研究熱心な二人ですから最先端の戦形が見られる。
 渡辺  深浦王位と羽生名人なら注目される大舞台用に取っておいた手もあるはず。プロから見ても楽しみです。
  
 確かに、今回の王位戦は第1局、羽生名人の6六角(45手目)が控え室では「想定外。角を失うだけ」の疑問手とされたが、結果的にはそれが敵陣を崩す一手となったのをはじめ、随所で「マジック」が見られている。
 そして、勝敗の予想だ。
 
 中原  深浦王位は前半戦でリードしたいところ。ところで七番勝負は二局、しっかり自分の将棋が指せれば、勝つ権利を手にできると私は考えているんです。四番きっちり勝とうとしても相手も強い。羽生名人相手にはそれこそずうずうしいですよ。良い内容の将棋をまず二番、勝つことが大事です。
 渡辺  そういう考え方は初めて知りました。
 中原  勝敗の予想ですが、第四局の立会人だから、あまり言えないんだけど、深浦王位は準備期間があり、自信もついて四勝三敗で防衛か。今期も一進一退の大接戦でしょう。
 渡辺  第一人者の羽生名人は同じ相手に負けたくないはずです。雪辱の思いが強く、四勝二敗か三敗で勝つのでは。四-〇、四-一と一方的にはならないでしょう。

 さて、本戦、羽生名人先勝するも、深浦王位が前半戦はリード、最終的にはフルセットマッチとなり4勝3敗となる、中原、渡辺両棋士は予想しているのだ。ピタリと当たっている。もちろん、どちらが王位を得るかは両者で持ち合っている。
 
 ちなみに、第48期はどうだっかを見てみよう。対談しているのは、島朗九段と森下卓九段の2人。
  
 森下  深浦八段は最強の挑戦者ではないでしょうか。人生最強の時。今年勝たなければ勝つ時はないという思いでぶつかってほしい。五分の勝負ができると思う。
 島  深浦八段は羽生王位と相性が良い。羽生王位にとって非常にやりにくい相手でしょう。
 森下  対戦成績はほぼ五分。羽生王位と五分の勝負をするのは深浦八段ぐらいでは。深浦八段が純粋に勝つことだけに集中できれば、勝つ確率が高い。
 島  先行必勝。羽生王位に気持ちの余裕をもたせずに、慌てさせられれば。

 予想どおり挑戦者だった深浦八段は先行して最後に勝利(王位)をもぎ取っている。

 さて、第49期はどうなるであろうか。
 
 

【王位戦】Road to 花月園10・深浦王位、順位戦は1勝2敗に

2008年09月19日

 将棋の順位戦A級3回戦が18日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われたが、深浦康市王位は森内俊之九段に83手までで敗れた。深浦王位はこれで順位戦で1勝2敗となった。

 深浦王位は今期の通算成績は11勝8敗となった。深浦王位はこのあと、22日に郷田真隆九段との王将戦挑戦者決定リーグ戦の第1戦を控えており、それを経て、25日、26日の第49期王位戦第7局に臨む。

【王位戦】Road to 花月園9・熱闘よそに静かに進行中

2008年09月18日

 今日18日は東京将棋会館で、深浦康市王位と森内俊之九段の順位戦A級3回戦が行われている。深浦王位は後手番だ。持ち時間各6時間の勝負。1勝1敗の成績の深浦王位には大切な一番、長くハードな1日になるのだろう。どちらかを応援するわけにはいかないけれど、がんばって。
 
 さて、こちらメディア局は王位戦第7局の企画書もできあがり、あとはそれぞれの担当の仕事を準備していくだけだ。少し落ち着いた感じで作業が進む。

 日本将棋連盟のホームページをのぞいたら、「第49期王位戦七番勝負第7局『大盤解説会』」なる告知が掲載されている。9月26日の夕刻に東京将棋会館であるようだ。解説者は屋敷伸之九段。
 
 「深浦康市王位 VS 羽生善治名人  1年前の激闘再び! 運命の最終決戦!!」
 
 なんだかキャッチフレーズが大げさだ。まるで、道新ブログみたいだな。入場料2000円。有料なんだ。いいなあ。ぶつぶつぶつ……。
 
 ちなみに、当方は大盤解説会はやりませんが、ネット速報で詳細にお伝えするのみ。
 
 メディア局内を見渡すと、あちこちにパソコンやらカメラなどが点検のために並べられ、出番を待っている。

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 動画を撮影・編集している映像担当チームの部屋をのぞいたら、なにやらワイヤレスと書かれたハコが置かれている。どうやら、秘密兵器らしい。いずれ「あっ」と驚く活躍が期待されているのだろうが、出番が来るまでは今のところ単なるモノでしかない。

 Road to 花月園。あと7日。 

おいしい季節の到来です。

2008年09月18日

味覚の秋。

お昼休みに会社近辺を歩いていると、なにやらオレンジ色のテントやカラフルなのぼりがたくさんありました。
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北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)の前庭で「北のめぐみ愛食フェア2008」が行なわれています。
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地元でとれる食べものを大切にしようと、北海道が中心となり道内各地で展開されるこのキャンペーン。赤レンガ前では9月17から19日まで、10月は16、17日と開催されるそうです。

出店していた遠軽町の豆専門店「べにや長谷川商店」で、でんぷんと在来種の豆「前川金時」で作る「ばたばた焼き」を食べてみました。(試食で失礼…)
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団子のようなモチモチした食感、ほんのりとした塩味。初めて食べるのに、懐かしいのはナゼ??
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名前はバタバタですが、穏やかな気持ちにさせてくれます。お店の方にたずねてみると、よく練った生地をストーブで焼いたときに「バタバタ、バタバタッ」と音がする様子から名づけられたそうです。

別のテントでは、国による構造改革特区の「どぶろく特区」として有名な(知る人ぞ知る?)、長沼町のどぶろくが並んでいました。勤務時間中とはいえ、思わず足が止まります。お店によると、米からすべて自家製で大事に育てたそうです。なるほど、愛食キャンペーンは生産者から消費者まで、すべての人がつながる取り組みですな~。
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で、思わず買っちゃいました。どぶろく? いえいえ、「どぶろくプリン」。
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これなら職場でも堂々と…。

(森山)

【王位戦】Road to 花月園8・速報=羽生名人が王座戦2連勝

2008年09月18日

 神戸市有馬温泉の「中の坊瑞苑」で指されていた第56期将棋王座戦5番勝負第2局は17日午後10時1分、122手で後手番の王座、羽生善治名人が挑戦者の木村一基八段を下した。

羽生名人は今期王座戦2連勝。1992年からの王座戦17連覇まであと1勝と迫った。第3局は30日に新潟県南魚沼市で指される。
 
 羽生名人は木村八段と8月29日以来5局戦っており、竜王戦挑戦者決定3番勝負で2勝1敗、王座戦で2連勝。羽生名人は今年度、28勝10敗の成績だが、過去10局の勝敗は9勝1敗、まさに絶好調モードになりつつある。
 
 羽生名人の次の対局は25、26日の王位戦第7局となる。
 一方、深浦王位は羽生名人との第7局の前に、18日に森内俊之九段、22日に郷田真隆九段との対局を残している。

【王位戦】Road to 花月園7・アイデア奔出の企画会議

2008年09月17日

 9月17日午後4時から「企画・手順」会議が開かれた。メディア局の現地派遣メンバーのほか、本社での支援作業部隊が集まった。王位戦中継はホームページから見られがちだが、北海道新聞は携帯電話の有料サイト「道新&道スポ」でも速報しており、コンテンツと技術面のすり合わせが必要なのだ。
 
 「ネット中継のやり方は、基本的には網走の第1局と同じですが、第7局は7冠を目指す羽生善治名人、初防衛にかける深浦康市王位の2人にとってはもちろんですが、ファンにとっても、どちらが勝っても負けても記念碑的な対局になります。私たちもそれに応える仕事をしよう」

 そんな熱い気持ちでみんないっぱいだった。
 
 「いつものライブカメラですが、もっと新しい工夫はできませんか」
 「ユーザーの声をもっと聞きましょう」
 「せっかくなら何か記念のプレゼントを」
 「中継にも○○○というサプライズもできるのでは」
 「そうだね、それができるとみんな驚くね」
 
 次々に意見が飛び出す。しかも、その最中に、「天元戦のことで、技術的確認をしたい」と事業担当からの連絡が入る。それは、まだまだ先だ。その前に、10月16日には女流王位戦があるはずなのに。でも知らん顔もできない。「担当者の2人、話を聞いてきて」。慌ただしい。
 
 対局日の前々日、対局前日は-など、順番にするべき作業をつぶしていく。そして、現地のホテルに入ってからの機器設置の手順をトレースする。
 
 「そうだ、グラフもできるんじゃない」
 いきなり思いついた意見を述べる者がいる。無視するのではなく、実現性をすかさず検討する。「できるかも。でも、写真だけじゃだめだ。きちんと説明文も送るのが前提だ」。前向きにアイデアが転がっていくのがうれしい。
 
 「2日目にはアクセスが集中するね。そこがヤマだよ」
 「その準備は早めにしておこう」
 「今、お願いしていた件、ホテルからOKのメールきました」
 「よし、新聞三社連合にも連絡しておくよ」
 
 思いのほか、会議はもつれなかった。なんだか、いい感じ。
 ステップ・バイ・ステップ。そうそう。
 
 Road to 花月園。あと8日。

【王位戦】Road to 花月園6・コンピューターと決断

2008年09月17日

 将棋の棋士は対局という戦いの中で、何を考えているのだろう。それは決断、かもしれない。

 第49期王位戦七番勝負の最中、7月下旬から4回西日本新聞に4回連載された企画「神が与えた対局」という記事を読みながら、そんなことを思ったものだ。

 その記事は、ぎりぎりの戦いを続ける棋士の精神に内奥に迫った力作で、読んでいると熱くなる。少し引用しよう。
 
 「終盤、極限の緊張が棋士たちの所作に表れる。たとえば谷川浩司九段はせき込み、佐藤康光棋王は吐き気に襲われ、羽生さんの指す手は小刻みに震える。(負けるのか)という恐怖を払い、果断に闇を切り開いてゆく決断が名局を生む」
 
 名文の緊迫感がすごい。
 深浦王位は書を求められると「英断」と書くそうだ。なぜか。
 
 「悩み抜いた末、指す一瞬に、この言葉を刻みます。後悔はしないぞと『英断』に背中を押してもらうんです」
   (引用はいずれも西日本新聞2008年7月29日付「神が与えた対局」1より)

 一つの局面で指し手の可能性は百通りほどあるそうだ。コンピューターには、その計算はたやすいことかもしれない。だが、棋士は「直感」で絞り込み、「決断」するのだろう。直感し、決断するコンピューターが人間と言えるのかもしれないが。

 そんなことを思っていると、25日からの第49期王位戦第7局が本当に待たれる。

【王位戦】Road to 花月園5・会議だよ、全員集合

2008年09月17日

 「17日午後4時、担当者は集まれ」
 いきなりの緊急招集に、何とも言えぬ不安がよぎる。
 
 「これからは厳しいと思いますが、みなさんそれぞれ頑張って生きてください。解散!」なんて言われた日にゃ、田村裕の『ホームレス中学生』みたいだな、と思っている、と違った。
 
 「大丈夫。企画・手順の確認会議ですから」と幹事が言うので、ひと安心。
 
 局内を見ると、なにごとも動きが速い技術チームが着々と準備を進めている。

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 午前10時からは、作業机の並ぶ一画で「リハーサル」なるものを始めた。
 
 ネットワークの図面には何台ものパソコンやらカメラ、配線が書かれている。盤面を映す天吊りカメラや、対局者カメラの映像を配信するための構成図だ。「ライブキャプチャー、今ひとつですね」「なんか変だぞ」などという声が行き交う。
 
 「心配だなあ」と言うと、「プロフェッショナルですから」という言葉が返ってきた。あれ。それは羽生善治名人にかこつけて、とりあえず空気入れ(決意表明)として書いたものなんだけど。みんながその気になっているのがうれしい。

 何事も準備が大切だ。出たとこ勝負じゃ、目も当てられない。さすがに、万が一に備え、バックアップも検討しているようだ。

 いいぞ。うん、大丈夫だね、マイフレンド。 

【王位戦】Road to 花月園4・数字で見る深浦王位の強さ

2008年09月16日

 2008年度。王座、王将の2冠でスタートした羽生善治名人は6月に名人を奪取し3冠、7月に棋聖を奪取し4冠となった。そして、7冠制覇への第5の試練こそ王位戦なのだ。そこを乗り越えれば、竜王が近づき、棋王が見える。
 
 だが、そこに立ちはだかるのが深浦康市王位だ。それは戦績をみればわかる(王位戦ページの左メニューの「両者の対戦成績」参照)。

 羽生名人の通算成績は1043勝390敗、勝率7割2分8厘。つまりは7番やれば必ず4勝以上することになる。

 知識がないので、日本将棋連盟から羽生名人を取り巻く実力者たちとの勝敗表を送ってもらった(渉外手合課様に感謝)。
 
 まず、羽生名人vs渡辺明竜王。   羽生名人の6勝4敗。  勝率6割。
 次に、羽生名人vs佐藤康光棋王。 羽生名人の90勝48敗。勝率6割5分2厘。
 そして羽生名人vs森内俊之九段。 羽生名人の54勝43敗。勝率5割5分7厘。
 さらに羽生名人vs谷川浩司九段。 羽生名人の96勝62敗。勝率6割8厘。
 
 羽生名人の強さがよくわかる数字だ。
 
 最後に羽生名人vs深浦王位。   羽生名人の24勝21敗。勝率5割3分3厘。
 
 実力者との勝率の中では最低だ。羽生名人にとって、深浦王位がいかに手強い相手なのかがわかる。しかも、ここ3局は羽生名人が勝っており、それがなければ全くの互角である。両者の戦いからみれば、そろそろ深浦王位が勝ってもおかしくないところなのだ。
 
 なにより、人は記憶の生き物だ。深浦王位が昨年の第7局で放った奇跡の一手は、必ずホテル花月園での最終局でも両者の脳裏をよぎるだろう。
 
 虎は死んで皮を残す。棋士は果たして何を残すか。名前か? いや、それは棋譜だろう。いかなる名勝負となるか。羽生か深浦か。第49期王位戦第7局を刮目して見なければならない所以である。
 
 Road to 花月園。あと9日。

【王位戦】Road to 花月園3・「長い夜」を越えて

2008年09月16日

 9月12日の夜は長かった。他社主催の棋戦であるが、第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負が東京将棋会館で繰り広げられていたからだ。
 
 こちらのネット環境が悪いのか、なかなか更新されず固まりがちな指し手盤面図中継を少しイライラしながら見続けた。午後11時18分、180手までで後手番の羽生善治名人が木村一基八段を下した。思わず、「すごい」とつぶやかずにはおれなかった。
 

 将棋の指し手解説はあくまでも参考である。私たちもこのブログで相当ていねいに指し手の狙いを、変化も含めて解説している。しかし、大体ははずれる。「予想外の一手」とか「控え室では検討されていなかった」などというオチというか弁解がつく。
 
 竜王戦の挑戦者決定戦もそうだった。どちらが勝勢なのかがはずれるのはもちろん、次の一手が見事に予想を裏切られていく。だが、それが真剣勝負の醍醐味である。岡目八目ということもあるが、逆に盤上で火花を散らす対局者が命を削りながら読み切って放つ一手には超絶さがあるのだ。だからこそ、将棋はおもしろい。
 
 現在の竜王は渡辺明九段である。渡辺竜王は今期の王位戦を中原誠16世名人と展望してくれている(王位戦ページの左側メニューの「特集」をクリック願います)。そして、私たちのネット中継をブログで紹介してくれた大恩人である。その渡辺竜王に10月18日から羽生名人が竜王タイトルをかけて争うことになった。将棋界の最大の戦いとなるだろう。
 
 だが、それだからこそ、将棋ファンなら熱い関心をむけざるを得なくなったのが、9月25、26日の第49期王位戦最終第7局である。羽生名人が竜王戦挑戦者となったことはプロ的には名人、竜王の頂上2冠を獲得できるかということではあるが、一般的には羽生名人が将棋7大タイトル全冠を制覇できるかということが一番の関心だからだ。
 
 「王位戦第7局、いいページをつくって、いい速報をしなければ。ここまでやってきた意味がなくなる」
 
 戸惑いもあった「長い夜」は明けた。竜王戦挑決戦当日の9月12日にひっそりとオープンしたこの第7局準備サイト。そこをしっかりとしたページに育てあげよう。そして、やれること、そして今までやったことのないことにも挑戦しよう。

 覚悟は決まった。

【王位戦】Road to 花月園2・リフレインが止まらない

2008年09月16日

 「きっと来る~」。

 テレビ番組の影響か、そんなフレーズが頭の奥で鳴りやまなかった。それは、徳島市での第5局が羽生名人の勝利に終わった8月27日の夜のことだった。
 
 王位戦の場合、首都圏の対局は東京・中日、西日本、そして道新の三社が持ち回りで担当することになっている。今期王位戦の最終局当番に予定されていた私たちは、その出番が来ることを予感していた。もちろん、第6局が9月9、10日に「陣屋」で予定されていたが、それでも、第7局は必ず来るとの確信に似たものがあった。

 それは次のような理由からだった。羽生名人は第1局に先勝したが、深浦王位は羽生名人を苦手にはしておらず、脅威の粘りで必ず羽生名人に逆襲し追い込むだろう。一方、深浦王位が防衛に王手をかけたとしても羽生名人は百戦錬磨、戦い慣れた徳島・渭水苑、鶴巻温泉・陣屋では底力を発揮することは間違いない。それゆえ、プライドをかけた激突はいずれにしろ、昨年同様、最終局決着になる、と読んでいたのだ。

 8月27日、最初に動いたのは技術担当だ。ホテル花月園に早速アポのメールを入れた。「回線はどうなっていますか? モバイル通信網は使えますか」。

 対局場は温泉地などが多い。それは通信インフラ的には微妙な場所が多いということだ。ネット速報ではブロードバンドが一番望ましい。ADSLだと、少し遅くなる。ISDN、アナログ回線となると、苦労するのだ。さらに、ホテル内の回線でイントラネットワークが組めるか、新たに臨時電話が必要なのか、そうなれば早めにNTTに申し込まなければ臨電敷設工事が間に合わないこともあるのだ。そして機材の確保と送付などの段取りもつけねばならない。

 なにより、私たちはブラキストン線ならぬ津軽海峡を越えた北海道におり、相手は首都圏だが、神奈川の奥座敷・箱根が舞台である。ネット速報をやるには、人手もカネもかかる。新聞業界の経営の厳しさはあの毎日新聞北海道が全国紙のプライドを投げ捨て夕刊を廃止するほどに深刻だ。われわれだって同じなのだ。
 
 だれかが言った。
 「本当に出張できますかね?」
 「わからん」
 「でも、準備だけはしよう」
 
 まだ将棋の神の置く駒音は遠く、だれの耳にも聞こえてはいなかった。明確な展望も見通しもなかった。だが、ネット速報を全力で続けてきた者のやるべきことは決まっていた。王位戦第7局のホームページづくりを始めるのだ。
 
 さあ、前へ。静かな一歩はしかし、確実に踏み出された。(続く)

【王位戦】Road to 花月園1・見られなかった「プロフェッショナル」

2008年09月12日

 第49期王位戦七番勝負第1局が北海道網走市の「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」で行われたのは7月14、15日のことである。7月中旬の北海道はまだ初夏の終わりのさわやかな気候だった。

 対局は15日午後6時54分、羽生善治名人の勝利で終わった。だが、深浦康市王位との感想戦はそれから延々と続いた。立会人の勝浦修九段、島朗九段も二人の熱気に圧され、「いいでしょう」との言葉をなかなか投げられなかったことを覚えている。

 その結果、両者をねぎらう夕食会の時間も大きくずれ込んだ。ひと通りのメニューが済み、気がついた時には午後10時が迫っていた。だれかが「テレビを見なくていいんですか?」と羽生名人に声をかけた。「えっ、まあ」と言いよどみながらも、結局、名人は席を立たなかった。
 
 実はその日、羽生名人にとっては重大な番組が放送される日であった。NHK総合テレビ「プロフェッショナル」。「将棋名人戦スペシャル森内俊之VS羽生善治」の大特集が組まれていたのだから。
 
 第66期名人戦を争った宿命のライバルの鬼気迫る勝負師の実像に迫ったドキュメンタリー。盤上の戦いが実はボクシングにもまさる攻防であることを伝え、将棋を知らない人を含め、全国数百万人の視聴者に深い感銘を与えたと聞く。
 
 もう中座してもおかしくない局面であったが、羽生名人は地元の関係者との会食を離れようとはしなかった。事前には収録のラフは見ていても、本編は見ていなかったのにである。リアルタイムの視聴を見送ったのみならず、会食後には主催者向けに記念の色紙さえ書いてくれたのだった。
 
 将棋のプロフェッショナルは盤上のプロであると同時に、気配りのプロなのだ。
 
 あれから2カ月。
 北海道の屋根、大雪山系には秋の紅葉の便りも聞かれる。だが、まだ熱い戦いは続いている。
 
 最後の決戦場は神奈川県箱根町仙石原の「ホテル花月園」である。秦野市鶴巻温泉の「陣屋」とともに、幾多の頂上決戦が行われた場所だ。
 
 Road to 花月園。
 昨年の深浦王位が誕生した第7局、橋本崇載七段vs羽生名人の挑戦者決定戦、そして今期の第1局などを担当した私たちだが、気がつけばまたしても両雄の最終決戦場へと誘われていた。
 
 歴史の目撃者という名誉ある役割を与えられた私たちは、その戦いの実像と感動をこのホームページを通じて全国のファンの方にお伝えしなければならない。なぜなら、私たちもまた「プロフェッショナル」であらんとしているからだ。

写真のクリックでムービーが!

2008年09月11日

 北海道新聞のWebサイトでは、今週からホームページの動画コーナーに表示
される写真の数を3枚にしました。これ↓ですよ。

gamen.jpg

 北海道新聞社では、記者がビデオ撮影にも取り組んでいます。Webサイトで
は、一部の記事ではありますが、文と写真に加え、動画を用いてニュース現場の
ようすをお伝えしています。その動画にご注目いただこうと、「ベストショッ
ト」3枚を登場させています。写真でもタイトルでもクリックしていただくと、
そのニュースを動画で紹介するページにジャンプします。

 メディア局一同、皆さんにより親しまれやすいWebサイト作りに励んでおり
ますので、いろんなページを見ていってくださいネ。(矢)

庶民の代弁者として

2008年09月04日

1日夜の福田康夫首相の退陣会見で、
首相の「あなたとは違う」発言を引き出した中国新聞の記者のコラムが、
中国新聞のサイトに掲載されています。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809020385.html

この記者の思いは上のサイトを見ていただくと分かりますが、
いわゆる「引っ掛け」や、けしかけたりする質問ではなく
広島市を本拠に持つ新聞の記者としての体験を背景に、
素直に疑問をぶつけたことが良く分かります。

ガソリンや灯油の高騰で庶民が直面している生活の厳しさも、
選挙への影響ばかりを考えている人たちにとっては、
どうせ「人ごと」なんだろうな‐。

そんな憤りを代弁してくれた記者に拍手です。

最近メディア局のスタッフとなり、ウェブ上のニュースを観察する時間が増えました。

ときどきこのブログに出没します(矢)。

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 電子メディア局に在籍する「不特定多数」「老若男女」のメンバーで構成しています。他のブロガーのみなさんに比べると北海道の「通」とは言えませんが、曲がりなりにも北海道の最新情報を日々発信する職場から、何かしら皆さんのお役に立てればと思っております。

※イラストは道新グループの会員組織「道新ぶんぶんクラブ」のキャラクター「ぶんちゃん」 です。




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