つぶやくために撮る札幌の街 知らなかった風景を知る

2017年08月15日

 ここ2年間ほど、自宅を出て北海道新聞社7階の電子メディア局にたどり着くまで、「何かきょうの札幌を象徴するような景色はないか」と見回しながらの通勤が続いている。

 北海道新聞の公式ツイッターは、どうしん電子版のニュースの拡散とアクセスを集めるのを主な目的に運用している。記事の見出しや要約、写真や動画とURLで構成。140文字の制限があるので、URLをいかにクリックしてもらうか、日々の投入は言葉のセンスが問われる。

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 しかし、その「つぶやき」の素材は、元をたどれば他人が作ったコンテンツ。受けなかった、拡散しなかったら、ニュースそのものの吸引力が足りなかったのだと、言い訳ができる。

 そうしたつぶやきに交じって、できれば毎日1回、札幌の写真を付けて気象庁のアメダスのデータを参考にした「きょうの札幌の朝」といった内容をツイートを発信している。

 「きょう○日の札幌は快晴。午前9時の気温は○度。さわやかな夏の朝です...」といった軽い内容。このツイートが平均で50回以上リツイートされ、インプレッションも1万超え。やめるにやめられなくなってしまった。拡散の様子を見ると、30度を超えて真夏日になったりニュース性があると、当然、手応えは大きい。しかし、どんな写真を付けるか。札幌市民が見慣れた風景でも、ちょっと違った切り口を見せないと、受けないと分かってきた。その苦しみの記録を、今後の参考にまとめてみた。

 最初の一枚は、今年8月8日、新札幌の札幌市青少年科学館の前庭で撮影。新札幌は、JRも地下鉄も本来の乗車駅ではないのだが、時折、気分転換と普段のJR札幌駅から大通の本社までのコースにはないシーンを撮るため、地下鉄新さっぽろ~西11丁目を経由して、西11丁目から歩いたりする。

 撮影に使う機材は、実はほとんどiPhone。場合によって、クリップ式の超広角レンズを装着すれば、9割方のシーンに対応可能だ。デジカメは裏面照射型CMOSセンサーになって、本当に暗い場面でも強くなった。ISO400のフィルムで撮り、増感現像していた世代からすると、夢みたい。

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 夕闇が迫っていても、温度計が30度を示す大通公園。ちょっとぐだぐだな雰囲気を手持ちで映した一枚だ。こうした夕方の風景も「本当に暑い一日」といった言葉が添えられ、リツイートされる。

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 ここまで3枚の写真を見て、ちょっと画面にメリハリがなくて眠いと感じる人と、階調が豊富でディテールが残っていると感じる人に分かれるのではないか。iPhoneで撮影したと書いたが、この春から撮影には、アプリ「Adobe Photoshop Lightroom for iPhone」を使っている(加工ではなく撮影に)。LAWで撮影して、「現像」する必要があるので手間はかかるのだが、ともかく階調が豊富なので失敗がない。赤れんがの北3条広場は、一般的なカメラアプリなら、もっと暗く映るはずだ。そちらの方がメリハリある写真にはなる。

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 ここまでが、今年の夏の写真。下の一枚が、昨夏の撮影だ。

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 色合いの変化があるので、秋は被写体になりやすい。札幌駅前のナナカマドは8月から所々に赤みがさして、紅葉の先駈けみたいな木だ。赤い実もなるし時折、被写体になってもらう。

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 iPhoneのレンズは、逆光には弱い。フレアーは写真効果として利用するぐらいでいいと感じている。

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 上の写真は実は自宅近くで撮った。ふかふかの落葉。下は道庁で、ありがちな場面。

11.jpg13.jpg 秋から冬への移り変わりは速い。雪の便りは、まずつぶやいといて、夕刊なり朝刊なりのニュースを投入したりする。ちなみに、上の写真は望遠で撮影。iPhoneでは、シジュウカラの姿が分かるまでは映らない。

12.jpg 北3条広場は、季節のいろんなイベントがあり、通勤コースでもある。とても便利な場所だ。

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 札幌に長く住んでいたのに、大通公園の雪まつりの展示をほとんど見たことがなかった。それどころか、雪がない時期に各丁目にどんなモニュメントがあるのか、オータムフェストなどどんなイベントがあるのかも実はほとんど知らなかった。この写真を撮るうちに、だいぶ把握できた。観光客に聞かれても大丈夫。中国語で道順を聞いてくるおばちゃんには参ったが...。

 早春の札幌。突然の積雪を、アジア圏の観光客が大喜びするのが見慣れた風景になった。悪ガキが雪を蹴散らして歩くのも大目に見たくなる。

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 ほぼiPhoneで撮影していると書いたが、時々は画角に変化を付けたくなる。クリップ式の超広角レンズを付けると、雰囲気ががらりと変わる。自宅近くの湿原のミズバショウを春の太陽と一緒に写し込んで、即つぶやいた。

17.jpg 市が整備した大通公園の花壇を早速、青空と一緒に撮影。広角にすると画像の周辺はにじむが、ツイッターなら、それほど気にならない。

18.jpg 大通公園のサクラ開花も、メーデー参加者と重ねて撮って、ニュース性?を出してみたり。

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 上の写真は道庁でPanasonicのマイクロフォーサーズ機を使い撮影。やはり、ちゃんとしたカメラだと微妙な色味も出る。フォロワーの反応も違ったのは確か。ただ、毎日、カバンに入れるのは抵抗があるので。

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 これも北3条広場。

余録

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(電子メディア局・高田純一)

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