強くなるには策が必要

2016年10月17日

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【写真】王子イーグルスの本拠地・苫小牧の白鳥王子アイスアリーナ。9月17、18日の開幕2連戦は、派手なライトアップのオープニングセレモニーが行われた

 2014年のソチ冬季オリンピックの出場を果たしたアイスホッケー女子日本代表。スマイルジャパン(女子日本代表の愛称)が、今や世界の強豪国の仲間入りを果たすほどに力を付けてきた大きな要因の一つが、合宿の多さだ。


 毎月のように強化合宿を開き、代表メンバーを一つのチームとして熟成させていく。そして、彼女たちにとって「格上」の男子高校生チームと試合を組む。

 一方、なかなか世界で結果を残せない男子の日本代表。選手に聞くと、「合宿が増えてほしい」「国内でやっていてもドングリの背比べ。格上の国との試合を、もっとこなしていかないと強くはなるはずがない」との声が漏れる。


 男子の日本代表は、毎年の世界選手権に出場する以外で、定期的に強豪と対戦する機会は、毎夏にロシア遠征してKHL(ロシアを中心としたプロリーグ)のチームと試合をするぐらい。「代表に選ばれても、特別な報酬があるわけでもない」とため息をつく選手もいた。


 王子イーグルスの久慈修平選手は「まずはアジアリーグをしっかり戦って、実力を付けていくしかない」と言う。


 アジアリーグは今季、日本4、韓国3、中国1、サハリン1の計9チームで構成される。近年は韓国勢の健闘が目立ち、昨季のプレーオフ決勝は韓国のハルラとサハリンで争われ、ハルラが優勝した。日本勢が1チームもプレーオフ決勝に進めなかったのは、2003-04年から始まったアジアリーグで初めてのことだった。


 オリンピックに出場する国々の代表選手は、NHL(北米リーグ)やKHLでプレーしている選手ばかり。リーグのレベルで見ても、アジアリーグとは格が違う。日本のチームが常に優勝するほどにならなければ、オリンピック出場は極めて難しいだろう。


 今季のアジアリーグは、各チームで試合数は異なるが、今日現在までにハルラが17戦で16勝1敗と安定した強さで首位を快走中だ。そして、八戸市が本拠地の東北フリーブレイズが13戦で9勝4敗の2位。道内勢は釧路市の日本製紙クレインズが15戦で8勝7敗、王子イーグルスが11戦で8勝3敗。そして、日光市の日光アイスバックスは11戦で7勝4敗。


 来年4月まで、各チームとも約50試合を戦う長丁場のリーグは始まったばかり。多くの道産子選手の奮闘に注目してほしい。ファンの応援こそ力になると信じて。(電子メディア局 奥天卓也)

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