もう一つの最終予選

2016年10月14日

 2018年サッカーワールドカップ・ロシア大会のアジア最終予選が盛り上がっている。日本代表はこれまで2勝1敗1分と、アジアの強豪相手に苦戦気味。6大会連続出場に向けて、まだまだ厳しい戦いが続く。

 そのアジア最終予選の初戦が行われた9月1日、もう一つの最終予選が始まったのをご存知だろうか。2018年ピョンチャン冬季オリンピック、アイスホッケー男子最終予選。サッカーの日本代表が日本でUAEに惜敗した数時間後、バルト三国の一つ、ラトビアの首都リガで、アイスホッケー男子日本代表の初戦、ドイツ戦がフェイスオフした。

 今年2月、アイスホッケーの男子日本代表は札幌で2次予選を戦った。ウクライナ、クロアチア、ルーマニアの4カ国総当たり戦で、日本は3連勝して1位となり、最終予選へと駒を進めた。アイスホッケーという競技は、選手の多くが北海道出身である。最終予選に向けて選ばれたメンバーは23人中、20人が道産子だ。日本代表というより北海道代表といってもいい。そのメンバーがオリンピック出場をかけ世界の強豪と対戦した。同じ道産子のホッケーファンにとっては誇らしかったことだろう。

久慈修平選手.jpg【写真】王子イーグルス、そして日本代表でもエースFWの久慈修平選手

 最終予選で日本は、ラトビア、ドイツ、オーストリアと同組となり、1位となればオリンピックへの出場が決まる。だが、3カ国とも日本よりはるかに格上の国ばかり。わずかな可能性を実現すべく、ほぼ道産子の日本代表チームはラトビアに乗り込んだ。

 試合のネット中継を見ていたが、ドイツ戦の序盤は目を覆わんばかりの展開だった。ドイツの猛攻に遭い、日本はフィールドプレイヤー5人ともゴール前に張り付けにされた。GK福藤豊選手(日光アイスバックス、釧路市出身)は雨のように放たれるシュートをブロックし続けるも耐えきれず、第1ピリオドに2点を失った。

 第2ピリオド、日本は本来の動きを取り戻すも1点は遠い。逆に3点を奪われて0-5となり、敗戦濃厚に。それでも第3ピリオドだけは0-0でしのぎ切り、負けはしたものの、2戦目への期待も感じさせた。

 続く第2戦はラトビア。ドイツ戦とはうって変わり、ラトビアのゴール前までパックを運ぶシーンは何度かあった。しかし、決まらない。エースFWの久慈修平選手(王子イーグルス、苫小牧市出身)が1点を挙げるのが精一杯。1-3で敗れ、オリンピック出場の夢は絶たれた。

 日本は最終戦のオーストリアにも0-3で敗北。最終予選は3戦全敗、得点はわずか1点と、世界の壁はまだまだ厚いと言わざるを得ない結果に終わった。

最終予選後、今季のアジアリーグが日本でも開幕し、苫小牧や札幌で行われた王子イーグルスの試合を見に行った。試合後、選手たちが出てくるのを待って、最終予選のことを聞いた。

 「ドイツは、まるで8人を相手にしているような感じでした。本当に強かったですね」とはFW高橋聖二選手(苫小牧市出身)。昨シーズン、ドイツでプレーした久慈選手は「ドイツ戦は特別な気持ちで挑んだのですが」と悔しそう。「あれだけNHL(北米リーグ)でやっているメンバーを揃えられては・・・実力差がありました」と完敗を認めた。

 では、どうすれば日本は強くなるのか・・・。日本代表の選手たちに聞いてみた。

 それは次回で。(電子メディア局 奥天卓也)

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コメント

奥天さん アイスホッケーのことをドンドン書いて下さいね。

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