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大らかに、広やかに!

2012年10月01日

 ロンドン五輪サッカー男子銅メダルマッチの日韓戦は、勝敗そのものより「竹島問題」がアピールされ、スポーツと政治を分離するIOC憲章違反は現在も検証が続けられています。
 映像を通して、全世界が憲章違反を目撃したことは、その国の「文化度」が問われることになります。
 先日、輪厚で行われたゴルフの公式戦「ANAオープン」を取材しました。9月13~16日ですから、私は一抹の不安を感じていました。韓国選手は安全にラウンドできるだろうかと。
 私がついた組にも韓国選手がおりましたが、誰もなんのヤジも飛ばずバーディやナイスパーセーブには拍手が起きました。
 9月30日。女子ゴルフは日本の最高級トーナメント、日本女子オープン。
 優勝はフォン・シャンシャン(中国)、優勝賞金は2800万円。彼女は今季の日本ツアーは8戦3勝、獲得通算賞金は7127万5千円で1位です。また彼女は今季の全米女子プロ選手権を制していています。日米の賞金を合わせれば、2億円を越えているでしょう。
 また、2位は朴 仁妃(韓国)日本通算賞金5733万円。3位は李 知姫(韓国)同じく6472万円。
5位、8位も韓国選手です。
 同日の男子、コカ・コーラ東海クラシックも、優勝はH・Wリュー(韓国)優勝賞金2400万円を獲得し、日本ツアー通算3726万円です。3位も4位も韓国選手です。
 もちろん、男女の日本ゴルフ協会でも日本選手の強化に対し、切実に検討を重ねていますが、何の差があるのかを一言で言えば「ハングリー精神の差」です。
 日本と韓国・中国との貨幣価値を考えれば、ゴルフを必死に練習して上手になり時差がほとんどなくて門戸を開放している日本ツアーで上位にいけば、大金を稼げるのです。
 女子日本オープンを制したフォン・シャンシャンは、「去年、初優勝したmeijiカップで自信になり、ここまできた。育ててくれた日本ツアーに感謝しています」といいます。
 日本は門戸を開いています。
 中国選手にも韓国選手にも、ヤジひとつ飛ばすことはありません。それがフェアプレーなのです。
 今日の北海道新聞朝刊33面。
 昨日、旭川で行われた第10回中国語日本語スピーチコンテスト旭川大会が紹介されています。
 タイトルは「日中緊張・今こそ絆大切に」。
 日本に留学中の道教大旭川校の倫秀麗さん(21)は、日本で道を聞いた時の日本人の優しさ、親切さに感動したことを「絆」としてスピーチしたそうです。
 私たちの命の連鎖をはるかにたどれば、隣国との交流にも行きつくのです。
 だから、今こそ大らかに、広やかに、私たちはアジア人です。

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プロフィール

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伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

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