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あててもかつ とは、何事か!(笑)

2012年10月29日

プロ野球日本シリーズ第2戦も、巨人の勝ち!
 殊勲選手インタビューでは、先発して8回無得点に押えた巨人軍沢村投手が吠えました!
 「あさってもかつ」。
 この吠え方が、場内は騒然だし、沢村投手は興奮しているし、私には「あててもかつ」、「あたってもかつ」に聞こえたのです!!
 この試合、開始直後に沢村投手は日ハムの陽選手、中田選手に死球をぶつけたのです。陽選手は最後まで試合を続けましたが、中田選手は左手に力が入らなくなり4回で病院へ。幸いにも、骨折はなく、強度の打撲で今後の出場の可能性を残しました。
 この事件があったために、「あさってもかつ」が「あててもかつ」、「あたってもかつ」と聞こえた次第。
 「あててもかつ」
 相手の主力選手に死球を当てても、それが頭付近でなければ退場にはならないし、相手戦力を確実にそぐことになり、多少相手チームのファンからやじられようが気にせず、あててもかつ」。
 私の私製言葉辞典には、そうあります。
 過去にこの投法の名人は、金田正一、星野仙一!!
 星野仙一とは、現楽天監督。なお、星野は明治大学時代からこの「けんか投法」で有名!東京6大学リーグ戦では、常に対戦相手の応援団と一触即発!!その時の星野の放った「よけれんのが、悪いんじゃ」は有名。中日入り後、巨人相手にこの投法で活躍。天下の長嶋、王選手にも「あててもかつんじゃ」!!
 「あたってもかつ」
 当てられたぐらいで、腰が引けてたら、勝てまへんで!当てられた、当てられたといってるんじゃないよ!あたっても勝つぐらいじゃなくちゃね!と、嘲笑されたという解釈。
 もう一つは、東京6大学野球下位球団の応援団の有名な応援の言葉。
 あまりに打てない自軍選手に業を煮やしたときにいうのです。「伊藤君のデッドボールによる出塁に期待しよう」と。つまり、あたっても塁に出るくらいの気迫で野球をやれよという意味です。

 「あさってもかつ」のは、阻止するが、日ハム戦士はおとなしすぎる。よそいき野球だもの!
 「あててもかつ」、「あたってもかつ」ぐらいの気迫でやらなくちゃ!
 ちなみにアメリカ大リーグでは、自軍選手が当てられた数だけ、暗黙の自軍監督、コーチ命令で自軍投手は相手選手にぶつけなければならないのです。これを、「報復」とか「仕返し」といいますが、まあ、日ハムはそういうことをやってはいけないとは思うけど、勝って「やりかえしました」というぐらいのことは、やろうぜ!!

小塚崇彦、表彰台から見えたもの

2012年10月24日

 フィギュアスケート、グランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカが行われた。
 優勝は小塚崇彦。ショートプログラム(SP)2位、フリーで1位、合計251・44点でGP通算4勝目。
 
 驚いたのは、優勝後の言葉だった。
 「羽生選手に10点近く差をつけられ、優勝は全然考えていなかった」。
 17歳の天才スケーター、羽生結弦は初日のSPで95・07点の世界歴代最高点を出して度胆を抜いたのだ。崇彦のSPは、85・32点。崇彦も自己ベストを更新していた。確かに崇彦が言うとおり、この10点近い差は普通では逆転はありえない。だから崇彦は優勝のプレッシャーから解放され、無心で集中し奇跡の逆転を果たしたことになる。
 驚いたというのは、次の言葉だ。
 「去年はフィギュアを甘く見過ぎていた」。
 この言葉は、勝者だけが言える言葉で、もし敗者が言えば顰蹙(ひんしゅく)を買うことになる。でもこの言葉をいまあえて言ったのは何故か?崇彦はこの1年の間に何を見たのか?そして、表彰台の一番の高みから何が見えたのか?
 ソチ五輪までの16カ月を一つのシーズンと捉え、大学を休学してでも「16カ月集中継続」に賭けた崇彦に見えたものは何か?

 崇彦の父、小塚嗣彦と私は早稲田大学教育学部教育学科体育学専修の同級生だ。
 彼はスケート部、私はスキー部、冬に顔を合わせることはまずない。夏はあるかというと、それもほとんどない。
 早稲田に体育学専修ができて2年。歴史ある他の体育系大学と違って早稲田の体専は教員志望者はわずかで、特技が麻雀、パチンコ、競輪、競馬、競艇、焼き鳥、皿洗いなど多士済々。
 ある田舎者は、授業中教授から「君は何部かね?」と問われ、「はい、スキー部です」と答えたところ、教授から「私は学部を聞いているんだ!」と叱られ、言葉には出さないが「教育学部の授業で、何部かと聞かれたらスキー部ってこたえるべや」とふくれたらしい。この反逆精神こそが、早稲田精神そのものだべや。
 これら半端者集団を常にリードしてきたのは、スポーツの王道を歩みオリンピアンとなった数人のエリートたちと、掃き溜めに鶴ともいえるごく少数の頭脳エリートだった。
 オリンピアンの一人が小塚嗣彦、頭脳エリートが今泉和彦 現早稲田大学人間科学学術院教授。
 今泉は、早稲田大学教育学部卒業後、東京教育大学大学院修士課程修了、大阪大学大学院博士課程修了、医学博士と、漢字ばっかり、なしてそったらに勉強すきなのよ?と思うのだ。
 10月16日、岐阜で行われた第67回日本体力医学会に参加した今泉教授の後を追い、体専同期会岐阜支部会に集まったのは14名。鶴の近くにいれば自分も白く見えるのではと思う、けなげな、特技人間学を学んだものが半数をしめたのは毎年の恒例行事だ。
 事務局長、米井の特技は「同期会の電話中継」!
 ことしも岐阜から札幌に電話がきた。酒が入り、全国津々浦々の出身者が次々に電話口にでるのだが、「言葉不明瞭、意味不明」。やがて米井が「大事なのに代わるぞ」という。今泉以外にそんなのいるかと思ったとたん、出たのが小塚嗣彦だった。
 一通りのあいさつの後、次に出たのが崇彦だった。
 「エッセイ、コラムで紹介していただいて、ありがとうございます」と、崇彦がいう。私には鶴は鶴でも北海道釧路湿原に生息する天然記念物、丹頂鶴のような声に聞こえた。

 嗣彦が崇彦を伴い、長野合宿を終え参加したのだ。
 一つには今泉教授の専門が「生理学、運動生理学、栄養生理学、分子・細胞生理学」であること。崇彦が今泉と会うことは必ずやメリットにつながることと嗣彦が考えたのだ。
 その後、場は崇彦の壮行会に転じたという。

 今年3月、体専同期会は釧路の仲間、宮下健吉を失った。
 3月24日の本欄で「崇彦、跳べ!ニースで」と、私は宮下健吉の葬儀と、「小塚嗣彦・小塚崇彦連名の供花の写真を掲載した。そして死者には国境はなく、音速で空を駆けることから「健吉、跳べ!ニースに」とも書いた。
 宮下健吉は崇彦の見舞いを受け、「勇気をもらった」と胃癌手術に挑みその後3カ月、意識を取り戻すことなく旅立った。

 崇彦がニースでの惨敗を越え、今季の第1戦、表彰台の上で見たものは何か?
 私たち、同期会の仲間にはそれが分かる。
 それは嗣彦がくれたメールを3月24日の文中で紹介したからだ。
 「宮下君の葬儀、お疲れ様でした。また、私たち親子に対し過分なるご配慮痛み入ります。日本での練習も明日の土曜で終え、日曜に出発します。崇彦には貴君からのメールを読ませていただきましたが、黙って食い入るように見ていました。何も会話はありませんでしたが、、、、ではまた」
 
 「去年はフィギュアを甘く見過ぎていました」。
 集中継続を旗印にするのは、継続を願いながら無情にもそれが叶わなかった死者の魂に触れたからだ。
 だから、私には分かるのだ。宮下健吉は崇彦の心の中に生きている。

 健吉、おめえ、なんもいわなくたってアメリカにとんでたんだな!
 いかったな!  いいものみれたべ!

栗山英樹・監督の品格

2012年10月21日

 北海道日本ハムファイターズが日本シリーズで戦う相手は、まだ決まりません。
 今日の夜に決まるのか、さらに延びるのか、、。
 ファイターズは2日間の休養とはいえ、スタッフには休養の時間はないでしょう。特に、スコアラーにとっては現状での巨人・中日の選手の状態や、チーム戦術の分析に必死でしょう。スコアラーの情報がなければ、いくら野球技術が進歩したとしてもそうそう打てるものではありません。
 まさに巨人が中日の伊藤投手を打ちあぐねたのは、伊藤の球威が良かったのと巨人には伊藤のデータがなかったからです。今季の伊藤は7月からチームに合流し、巨人戦での登板もわずかで、知られていない投手だったのです。
 チームが勝つためには、監督・コーチ・選手だけの力ではなく、スコアラー・トレーナー・マネージャー・打撃投手・ブルペン捕手・球団職員の総力が必要なのです。

 それにしても、北海道日本ハムファイターズはレギュラーシーズンとクライマックスシリーズにおいて、ふたつの新製品をつくりあげましたね。
 ひとつは、わが敬愛する天然野生児、背番号7の糸井選手がつくった「いとい72GC」。
 軽井沢には72ゴルフクラブというのがありますが、糸井選手の場合は「背番号7番で、2試合連続ラッキー7で2ランホームラン」ですから、「いとい72がんばるまんくらぶ」でしょう。あるいは「いとい72スパリゾート」でしょうか!

 栗山監督がつくったのは、背番号80番と同じ形をした「日本ハム製、栗山つなぎハム」。
 このハム、大きいのも小さいのも、細いのも太いのも形はそれぞれですが、全部繋がっているのです。スーパーマイスター栗山が作った日本ハムの傑作です。

 新人監督が成し遂げたプロ野球パ・リーグ完全制覇!
 評論家諸氏のなかには、青くなった方々もおられるでしょうし、あらゆる方々が分析もするでしょうが、私が感じたことは「監督の品格」があったということ。
 新人監督がそれをどこで学んだ?と聞かれれば、「栗山英樹の人格が、監督として成長したのだ」と思うのです。
 過去にフォーラムなどで一緒に仕事をしたときに感じました。
 「礼の姿の美しさ。頭の回転の速さ。情熱が現れる目の鋭さと優しさ」。それらを持ち合わせたうえで、選手との不公平感を防ぐために誰ひとりとも食事を一緒にしなかった鉄の意志。
 そして、頼まれたからふらっと北海道に来たのではありません。
 はるか以前から栗山監督は栗山町に「栗の樹ファーム」をつくっていたのです。
 それは栗山英樹が目指した「フィールド・オブ・ドリームス」そのものです。
 品格を持った監督が言います。「北海道が一番になりましょう」と。

 うちでは、ホームランを4塁打と言っていた80歳の姉までが必死に応援するようになりました。

次なる戦いの覚悟

2012年10月20日

 破竹の3連勝!
 1勝のアドバンテージがあるために、4勝0敗でクライマックスシリーズ第2ステージを突破しました。
 ただ、きょうの福岡ソフトバンクホークスとのゲームを言葉に表すとすれば、残念ながら「痛々しい」という印象でした。
 ホークス先発の摂津投手が1塁ベースカバーの際に足首をねんざ。
 もっと心配なのはファウルフライを追ってフェンスに首から激突した本多選手の容態です。立つことができず、担架で退場し病院へ運ばれました。21時40分現在、容態の情報はまだ入っていません。
 北海道日本ハムファイターズの優勝と、スポーツのフェアプレー精神を見事に表現したのは、このゲームが現役最後のプレーになったホークス小久保選手への稲葉選手からの花束贈呈と両チームによる小久保選手の胴上げでした。
 小久保選手の涙は清々しく感動でした。
 摂津・本田両選手の早期の回復を願います。
 そして、福岡ソフトバンクホークスの選手のみなさん、キャプテン小久保選手なら必ずこういいます。「この悔しさを絶対に忘れるな!ファイターズ選手のあの喜ぶ姿を目に焼き付けろ」と。
 私たち、北海道人は九州のみなさんの気持ちも忘れずに、日本一を目指す戦いに臨みます。

白鵬関、レバンガ北海道へきて!!?

2012年10月19日

プロ野球のニュース、真っ盛り。
 アメリカでは、イチロー・黒田が所属するヤンキースがタイガースに4連敗でワールドシリーズ進出を逃しました。
 
 そんな今朝のニュース映像を見て、私は仰天しました。
 大相撲横綱、白鵬関が拓殖大学北海道短期大学女子バスケットボール部の名誉監督に就任したのです。
 耳に聞こえてきたときには、へえーとしか思わなかったのですが、そのプレーぶりを見て本当にびっくり仰天!凄いのです!
 私も高校時代バスケットボール選手で、高校2年全道制覇、3年全道準優勝した札幌旭丘のメンバーでしたから、見ればレベルがわかるのです。
 結論、レバンガ北海道でも十分通用します。
 スポーツ二毛作を実施してもらいましょう!! 

糸井、またも大爆発!

2012年10月18日

 昨日に続いて今日も、天然野生児型ベースボールファイターズ・糸井選手が大活躍です。
 ホームランは打つは、3塁打は打つは、もう止まりません。
 先発で好投した武田勝投手が「感動しました」というほどの糸井選手です。
 それにしても、こんなにうまくいってもいいの?
 1勝のアドバンテージがあるから、これで3勝0敗です。日本シリーズ進出へ王手です。
 ソフトバンクホークスは、西武との戦いからすぐにファイターズ戦でしたから主力投手が投げられませんでした。でもそれを言えばセ・リーグの中日はヤクルト戦の直後なのに、巨人を連破です。
 ソフトバンクホークスの先発投手は降板したあと、ベンチで笑顔でした。解説者が「考えられない、チームの一体感が不足では?」といいましたが、同感です。ただ、初回にエラーで先取点をファイターズに与えた内川選手は試合終了後、ベンチで涙を流していました。
 冷やかしではなく、まじめに言います。
 福岡ソフトバンクホークスの土壇場の奮起に期待します。

これだら、たまらんべや!

2012年10月17日

 福岡ソフトバンクホークスの投手、陽耀勲(ヤンヤオシュン)は、北海道日本ハムファイターズの陽岱鋼選手の実兄だ。
 パ・リーグクライマックスシリーズで兄弟対決とは凄いことだが、ヤンヤオシュン投手にはノーヒットノーランでもやられるのではないかという勢いがあった。
 ファイターズ吉川投手も堂々たる投球だったが、元ワールドベースボールクラシック日本代表の3番を打ったこともある多村選手に2点適時打を打たれ0-2とリードされた。しかし、その直後天然児プロ野球選手糸井が同点ホームラン!さらに勝敗を決めたのは、代打二岡の一打。
 3-2で北海道日本ハムファイターズの勝利!
 地元札幌ドームでの逆転勝利でした。
 こりゃ、たまりまへんな!
 これだら、たまらんべや!

拾い集めたものは!

2012年10月17日

 06・07・09年、ファイターズのパレードのあと、当時奇跡的な光景といわれたが、それは北海道ファン、北海道人にしてみればひとつの感謝と感動、共感の行動だった。
 それを自発的に始めたのは、これは驚異的だったが年配のご婦人方だった。
 (シーズンを通して優勝してくれて、パレードまで見れて)、これだけ喜ばせてくれたんだから、こんどは私たちがお手伝いしなくちゃね!
 そういって一人が始めた紙吹雪拾いは、あっという間にファンの間に広がったのだ。
 チーム名をあえて「北海道日本ハムファイターズ」と名乗って、地域密着型チーム経営に乗り出した球団の成功の姿でもあった。
 さあ、きょうから日本一を目指す戦いが始まる。
 相手は、福岡ソフトバンクホークス。
 北海道対九州。地域密着球団同士。
 「北海道が一番になりました」。もう一度、栗山監督のこの宣言を聞きましょう。
 あの時、拾い集めたものは、今年のための紙吹雪!

戦いは勇気!書くも勇気!

2012年10月08日

 北海道新聞10月8日、朝刊15面スポーツ欄は、秋季全道高校野球の決勝戦の結果が掲載されている。
 北照連覇 センバツへ  底力「狙ってV]  けがのエース執念142球

 この大会は、別名「新人戦」ともいわれ、麻布球場で私の隣にいた大ベテランの高校野球ファンが教えてくれた。「新人戦が一番面白いのさ。よくエラーするんだわ、新人だから。そうすると、長く見ているファンから、エラーしないグローブ、じいちゃんから買ってもらえって 声が飛ぶのさ!」
 「だけどね、ひと冬越えるとエラーがものすごく少なくなるのさ」

 新聞各社が決勝戦をどう書いたのかを知りたくて、一般紙、スポーツ紙をつぶさに読んでみた。
 気になったことの結果は、北海道新聞が平田康人記者の署名入りで次のように掲載した。
 「5回2死満塁で主将の高橋一が打ち上げた打球が、倒れこんで捕った二塁手のグラブからこぼれたにもかかわらず「捕球した}(道高野連)とアウトになったプレーもあった。だが、{審判員の判断に基づく裁定は最終のもの}(公認野球規則)。高橋一は「気負いすぎてフライを上げた自分が悪い」と潔く受け入れた」。
 この他、短い文章で触れたスポーツ紙もあり、あるいは一切触れていない紙面もあった。
 触れていないことを非難しているのではない。
 審判団は協議し「捕球完了によるアウトの後の落球」と判断したからだ。ただ、全道でNHK放映を見ていた高校野球ファンは「落球は明らかにあり、捕球動作が完了しないうちにボールが落ちた」と思われる映像を見ている。
 もうひとつ、注意すべきことは、高校野球は「教育の一環」であり、審判に対し選手・監督の抗議権を認めてはいない。さらに、地方大会であろうが春夏の甲子園での全国大会であろうがビデオ映像判定を取り入れてはいない。放映局がNHKであろうが民放であろうが変わりはない。
 ただ、改良・改革のため、主催する高野連には、検討すべき課題がある。
 北海道の決勝戦である。勝ったチームには、明治神宮大会や来春のセンバツ甲子園出場という全国進出切符が与えられる。栄光の勝者と悲嘆の敗者を決める全北海道の決勝戦ならば、今後は外野審判を2名増員し、決勝戦6審判制を採用すべきだ。
 野球場は広い。4審判では死角となる位置が必ず出現する。プロ野球でも日本シリーズでは4審判ではなく6審判制となるほどだ。
 高校野球の審判諸氏はもとよりプロ審判ではない。ほとんどが高校野球の指導者だ。審判技術の習得やルールの勉強を怠らず、さらには走力・体力強化に励んでいる。だから、教育の一環として「審判判断は絶対」がルールなのだ。
 
 しかしながらスポーツの世界の進歩を考えて欲しい。
 シドニー五輪の柔道、篠原VSドイエ戦の「世紀の誤審」は、その時柔道界にはまだビデオ判定が導入されず、アジア大陸VSヨーロッパ大陸の決勝戦であったがために国際柔道連盟の取り決めに従い、審判はその他の大陸から選ばれその結果主審はニュージーランド・副審はコートジボアールとセネガルとなった。しかも主審は経験3年、活動範囲はオセアニア地区限定。つまり、ドイエの放った内またに対し篠原が反した「内また透かし」という技を主審・副審は過去に見たことが無かったのだ。
だから、ドイエが先に背中から落ちたにも関わらず判定はドイエの「内また」となった。
 あれから12年、ロンドン五輪では柔道もビデオ判定が導入され「審判を審判するマッチコミッショナー制度」も導入された。これはシドニー五輪から導入していたレスリング界に習ったものだ。

 北海道新聞平田記者は「二塁手のグラブからこぼれたにもかかわらず」と記事を書いたが、それは非難にはあたらない。すべての知識を持ったうえで、署名記事として自説を書くことは大切な行為だからだ。
 大リーグにもこういう話がある。
 ボールと思い見送ったが、審判の判定はストライク。三振となってベンチに戻って50年。臨終の間側に言った言葉が「あれは、ボールだった」。
 
 「新人戦が一番楽しいのさ。エラーが多いんだけど、ひと冬越すと見違えるようになるんだから」

 「泣くな。前を向け」。駒苫ベンチで主将のげきが飛んだ。
 涙に暮れるより、悔しさを忘れないこと。
 駒苫復活を懸けた長い冬が始まる。        これも (平田康人)  

必要なのは「女性起爆力」

2012年10月05日

 男性スポーツの世界での「鉄人」を創るのも、「普通の人」を創るのも、女性の力なのです。
 よく言われる例として、プロ野球選手は早婚がいいと言われます。野球に打ち込み、栄養管理もしてもらえるからだといいます。そしてできれば年上がいいとも言われますが、選手が早婚ならばかなりの割合で相手は年上となるでしょう。
 イチローも松坂もその結果、お相手は女性アナウンサーでした。他にもスポーツ選手と女性アナウンサーという例は多いようです。
 それは別に構わないのですが、恋愛とか結婚が男性スポーツ選手の成績を向上させるかどうかは、お相手の女性が持つ「起爆力」にかかると思うのです。
 私が見てきたメダリストや世界ランク1位の方々には、みな「起爆力」を持った奥様がついていらっしゃいました。その起爆力は、ある方は静かに、ある方は激しく表現しますが、その違いは男性選手の闘争心の違いからきていました。
 共通して言えることは、自分の相方がそのスポーツを心から愛していることを認めていること。そうなれば、「やめたらどう?」という発言には絶対にならないこと。「好きなんでしょ?だったら続ければ」というのは、スキージャンプの原田雅彦夫人の言葉ですが、この言葉で原田選手は霧がはれたそうです。
 ロンドン五輪の期間中に、ブログで「愛する人への感謝の言葉」を発表した女性選手がいましたが、「愛する人への感謝の言葉」というのはあまりにもプライベート過ぎて、読んでしまった一般人やファンにしてみれば「これって勝利への起爆剤になるの?」と混乱してしまいました。
 ファンがなるほどねと納得するのは、イチロー夫人が遠征には「マイまくら」を必ず持たせるという事実のほうなのです。
 だから、プロ野球新人選手が野球の結果以前に、女性との交際や旅行?などが報じられるというのは、それで成績が上げられるのであればいいのですが、逆に出るとファンが失望するものです。
 「旅行なんかはシーズンを通して成績を上げて、球団やチームメート、ファンが認めてくれてからのことよ」といえる女性は、選手を育て「うわあ、うれしい」と喜ぶだけの女性は悲しいかな選手の才能を潰すのです。
 北海道日本ハムファイターズ、地元札幌ドーム最終戦を見て、私が最初に感じたものはこういうことでした。
 そうそう、ロンドン五輪ボクシング金メダリスト村田諒太選手が現役を続行だそうです。
 村田夫人佳子さんが使った金メダル起爆剤」は、冷蔵庫への張り紙。
 「金メダルを取りました。ありがとうございます。村田諒太」、言葉では一切言わなかったそうです。
 男性たる者、毎日かみさんに言われ続ければ、夫婦げんかは連日開催間違いなし。毎日、扉を開けるたびに目に飛び込んでくるのが張り紙。
 北京五輪に落選し、自暴自棄の亭主を再生させて、金メダリストに育て上げたのは奥さんが知恵を使った「張り紙」でした。
 

戦士の戴冠・信頼のベースボール

2012年10月02日

 北海道が一番になりました!
 栗山英樹新監督が、言いました。
 北海道日本ハムファイターズ、戦士たちが北海道移転後9年間で4回目の戴冠式です。
 おめでとう。
 試合のない日、札幌ドームで練習を公開し、その後はグラウンドをファンに開放。ファンと共に西武戦の結果を待ち、そして優勝決定!
 栗山監督、おめでとう。
 日本広告協会の札幌総会で私がコーディネーターを受けたとき、パネリストをお願いしました。
 栗山町の「栗の樹ファーム」に感動していた私は、迷うことなくお願いしました。
 また、社会人野球、北海道の名門「函館オーシャン100周年記念」の記念事業にも、あなたを推薦させていただきました。
 見事でした。信頼のベースボールを貫きましたね。ありがとう。

大らかに、広やかに!

2012年10月01日

 ロンドン五輪サッカー男子銅メダルマッチの日韓戦は、勝敗そのものより「竹島問題」がアピールされ、スポーツと政治を分離するIOC憲章違反は現在も検証が続けられています。
 映像を通して、全世界が憲章違反を目撃したことは、その国の「文化度」が問われることになります。
 先日、輪厚で行われたゴルフの公式戦「ANAオープン」を取材しました。9月13~16日ですから、私は一抹の不安を感じていました。韓国選手は安全にラウンドできるだろうかと。
 私がついた組にも韓国選手がおりましたが、誰もなんのヤジも飛ばずバーディやナイスパーセーブには拍手が起きました。
 9月30日。女子ゴルフは日本の最高級トーナメント、日本女子オープン。
 優勝はフォン・シャンシャン(中国)、優勝賞金は2800万円。彼女は今季の日本ツアーは8戦3勝、獲得通算賞金は7127万5千円で1位です。また彼女は今季の全米女子プロ選手権を制していています。日米の賞金を合わせれば、2億円を越えているでしょう。
 また、2位は朴 仁妃(韓国)日本通算賞金5733万円。3位は李 知姫(韓国)同じく6472万円。
5位、8位も韓国選手です。
 同日の男子、コカ・コーラ東海クラシックも、優勝はH・Wリュー(韓国)優勝賞金2400万円を獲得し、日本ツアー通算3726万円です。3位も4位も韓国選手です。
 もちろん、男女の日本ゴルフ協会でも日本選手の強化に対し、切実に検討を重ねていますが、何の差があるのかを一言で言えば「ハングリー精神の差」です。
 日本と韓国・中国との貨幣価値を考えれば、ゴルフを必死に練習して上手になり時差がほとんどなくて門戸を開放している日本ツアーで上位にいけば、大金を稼げるのです。
 女子日本オープンを制したフォン・シャンシャンは、「去年、初優勝したmeijiカップで自信になり、ここまできた。育ててくれた日本ツアーに感謝しています」といいます。
 日本は門戸を開いています。
 中国選手にも韓国選手にも、ヤジひとつ飛ばすことはありません。それがフェアプレーなのです。
 今日の北海道新聞朝刊33面。
 昨日、旭川で行われた第10回中国語日本語スピーチコンテスト旭川大会が紹介されています。
 タイトルは「日中緊張・今こそ絆大切に」。
 日本に留学中の道教大旭川校の倫秀麗さん(21)は、日本で道を聞いた時の日本人の優しさ、親切さに感動したことを「絆」としてスピーチしたそうです。
 私たちの命の連鎖をはるかにたどれば、隣国との交流にも行きつくのです。
 だから、今こそ大らかに、広やかに、私たちはアジア人です。

プロフィール

プロフィール

伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

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