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スポーツマンの鑑(かがみ)

2012年06月06日

 男子バレーボール世界最終予選が、行われている。
 会場の東京体育館は、日本戦に限れば超満員だ。
 これは、協会と放送TV局との「仕掛け」の成功なのだが、節度とスポーツマンシップが守られているのならば、いけないということはない。
 CSテレビでは、日本戦以外の中継も行われているが、こちらは画面上ではガラガラだ。しかし、そういう時でも、全国のバレーボール関係者は見学すべきだろう。百聞は一見にしかず、これはスポーツの鉄則だ。
 今回の日本代表12名は、実に教育的なチームだ。
 異色の2選手が含まれている。越谷章、33歳、8年ぶりの全日本復帰だ。185cm76kg、あまり知られてはいないが大変な読書家だ。とにかく自分の強みは「どんな場面でもプレーできる」こと。
 守備能力は抜群で、チームが揺れだしたときには越谷の出番だ。
 昨年の黒鷲旗大会優勝時に、所属の東レでただ一人涙を流した姿は忘れられない。このシーズン、先発出場したのは、Vプレミアリーグの初戦とシーズン最終戦の黒鷲旗決勝戦の2試合だ。獅子奮迅の活躍だった。
 33歳になっても衰えず、8年ぶりでも全日本に復帰した。見事だ。
 
 近藤茂。30歳のセッターだ。所属の東レでは長く控えセッターだった。正セッターは全日本常連の阿部がいるからだ。その近藤が初の全日本入りした。宇佐美が先発するが、ピンチや戦局打開の時にはお呼びがかかる。30にして立つ。自分の強みを「打たれ強い」という。
 多くの選手たちの手本だ。
 こういう選手たちのことを「スポーツマンの鑑」という。
 アジア1位で五輪に出るためには、中国と豪州を破らなければならない。越谷と近藤の出番が増える。二人を見ることでバレーボールの面白さが増えるだろう。

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プロフィール

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伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

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