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顔が語るもの

2012年05月27日

 女子バレー世界最終予選会、日本は対セルビア戦で勝つか、2セットを取ればロンドン五輪の出場が決定する。
 そういう状況でのゲームは日本が1、3セットを取りロンドン五輪出場が決定した。
 セルビアは日本に勝たなければロンドン五輪へは出場できない。
 こういう状況でのゲームを制するのは、「顔」である。
 もっとも分りやすかったのは、日本の主将荒木選手の顔の表情だった。
 この戦いに、日本のバレーボールのすべてがかかる。もしロンドン五輪に出場できなければ、バレーボール人気もかげり、また暗黒の時代に戻るかもしれない。チームを率いる主将として、何が何でも先頭に立たねばならない。おそらくはそういう覚悟でコートに立ったのだろう。今まで見たことのない顔だった。
 ゲームはフルセットの戦いとなり、結果セルビアが勝利。セルビアも五輪出場を決めた。
 日本は2セットを取った後、明らかに顔が緩み、セルビアは何が何でも勝たなければと顔がきつくなった。
 気持ちは顔に現れる。心の持ちようで、顔が変わる。
 不安な気持ちのままでは、目が泳ぎ落ち着きが感じられなくなる。人に頼る気持ちが強くなると顔から生気が失われる。
 顔を鍛えることも競技の一面だ。
 きょうの日本対セルビアのバレーボールの戦いは、顔を見るのが楽しい一戦だった。

フェアプレーに目覚めよ

2012年05月25日

 小樽商科大アメリカンフットボール部の1年生男子学生、19歳が亡くなった。
 バーベキューパーティーで飲酒し、意識不明となったあの学生さんだ。
 大学はかねてから未成年者の飲酒には注意を呼びかけてきたといい、文部科学相は近く全国の大学、短大、高専に未成年者の飲酒禁止の徹底を求める通知を出すという。
 文科省はこれからの話だが、小樽商科大はやってきたという注意喚起が効果がなかったことになる。
 なんの伝統だったかは知らないが、新入生が先輩のところに焼肉を運ぶたびに酒を飲むのが決まりだったらしい。
 何年前だったか、道内の他大学でも「新人歓迎会」での飲酒死亡事故があった。
 声を大にして言うが、飲酒の経験のないもの、体質的にアルコールを受け付けないものにとって飲酒の強要は、重大なフェアプレー違反だ。まさに死に追いやる行為なのだ。
 止めれるのは部長・監督・最上級生だ。
 私が進学した早稲田大のスキー部でも「新人歓迎会」があった。
 私はその日まで飲酒の経験はなく、45分で意識不明となり、気が付いたのは2日後だった。
 合宿所の2段ベットの空きベットに放り込まれたらしいが、記憶は途切れ途切れだが苦しくてのた打ち回ったことは、微かに覚えている。
 私が4年になった時に、止めたものは、新人歓迎会での飲酒の強要と、全員集合時の正座だ。
 3年生以下が正座をして4年生の訓話を聞くのだが、下級生は60分~90分の正座をさせられる。終わった後は足に何の感覚もなく、これは拷問に近い。またせっかくの鍛えてきた足には悪い。
 だから、私が4年次以降、この二つは早稲田大学スキー部からは消滅した。
 フェアプレー・フレンドシップがあってこそのファイティングスピリットとなるのであって、その後に初めてフューチャーマインド足りえる、部の未来、部員の未来がやってくるのだ。
 明るい未来を自ら閉ざす部や組織ならば、存在価値は生まれない。

プロフェッショナルの定義

2012年05月22日

 大相撲夏場所は、史上初の平幕同士の優勝決定戦となり、明治42年、1909年以降史上最年長となる37歳8か月の旭天鵬が優勝した。
 優勝パレードの旗手には、横綱白鵬が名乗りをあげたという。
 モンゴル出身の先輩力士への尊敬心と、自分の土俵入りの太刀持ちを務めてくれる旭天鵬への感謝の気持ちがそうさせたのだろう。
 旭天鵬にはプロ根性を見たし、白鵬には10勝5敗の成績は満足できないが、心の強さは感じたものだ。
 恥ずべきは、大関琴欧州と佐渡嶽親方だ。
 北の湖理事長が千秋楽の協会あいさつのなかで、名指しで批判したが、あわや不戦勝力士が優勝するという前代未聞の珍事になるところだった。
 休場は当日朝の届け出。前日ならば割返しという取り組みの変更は可能だったのだ。まして、琴欧州の診断結果は全治3週間というものだけに、多くの親方たちが「這ってでもでてこい」と激怒したのも当然だ。
 37歳の旭天鵬は立派だが、返せば横綱と6人もいる大関たちはプロ意識が足りない。
 3場所合計33勝以上で大関昇進という規則は、甘すぎる。協会も反省すべきだ。
 旭天鵬、37歳は自分の仕事が力士だから続けている。
 だから、スキージャンプでいえば、岡部孝信が41歳でも飛び続けるのは当たり前なのだ。仕事だからだ。まして、岡部は38歳W杯優勝という世界最年長記録を持っている。これはギネス記録だ。
だから私は岡部に会うたびに「40歳代、W杯優勝」を見せてくれと言い続けている。
 昨今、プロフェッショナルという称号を持つスターが少なくなった。
 20日の対広島交流戦。日ハムは0-4の9回2死から5点を取り、大逆転勝利。1シーズンに何度もあるものではないが、これぞプロの仕事。マツダスタジアムに行った日ハムファンは少ないだろうが、TVやラジオ、翌日の新聞で知ったファンにしてみれば、「ほら、やっぱり俺らのチームだべ」と喜んだに違いない。
 琴欧州と佐渡嶽親方は、自分たちが生きている大相撲の世界と、大相撲を取り巻く危機感を感じてはいない。これは責任問題だ。
 連日行われるいろいろな競技のなかにも、到底プロとは名乗れない集団や、責任を取ろうとしない指導者も見受けられるが、放置の果てに来るものは「転落」「消滅」という結果だけだ。
 ファンが何千人単位で去るような戦いなら、あるのは「自滅」しかない。

ミシュラン ラーメン

2012年05月11日

 世の中に、ミシュランガイドなるものがあるのは知っていた
 ミシュランガイド北海道が発刊され、それがあっという間に売り切れたとも知った。
 やがて道新が、星を獲得した店を掲載したが、私はどの店にも行ったことがなかった。
 私のような庶民レベルならそんなものだろうと思い、ミシュランガイドのことも気にしなくなった。
 そしてある日、行きつけのラーメン屋に入った。午後4時ごろだから他に人はいなかった。
 食べ終わりを待つように、店主が一枚の紙切れを見せてきた。「ミシュランガイドで紹介されたんです。知り合いがコピーしてくれて、、、私もまだ本は見ていないんですけど、、」
 確かに、道新にも星獲得とは別にラーメン店などの紹介もあると掲載されていた。
 ラーメン店は何件紹介されているの?と聞けば、札幌では6店、全道では18店だという。札幌には1000店ほどあるらしいから、1000分の6!!
 それを聞いて私もびっくり仰天!
 確かに創業当時から、これはうまい、これは本物と感じてきたし、東武デパート船橋店の「北海道物産展」に出たときは、新記録を作ったほどの味だからミシュランラーメンも納得だ。
 しかしミシュランも大したもんだ!よくぞ、調査したもんだ!
 行きつけのその店は「向日葵」(ひまわり)といって、南9西16にある詰めて20人の小さな店だ。
 店内には有名人のサインも写真もない。それがいいのだ。お客様は、誰でもがお客様、貴族も庶民もひとりのお客様だ。ひとがいないときに、今までどんなひとが来た?と聞いたことがある。返事をきいてびっくり!仰天!
 そうだろうな、と思っても店主やおかみさんから声をかけたことはない。それがいいのだ。
 ラーメン屋は、一杯のラーメンで勝負なのだ。
 そいうやって勝負してきた「向日葵」だから、行きつけ庶民の私も嬉しいのだ。
 私の味覚、そして味わう舌もレベルが高いという証明だものね!
 こんなのを書いてるうちに、食べたくなったべや!、

宮本選手、おめでとう

2012年05月07日

 あれは、もう6年ほど前のことですね。
 宮本選手がプロ野球選手会会長でプロ野球労組の委員長のときでした。
 選手会主催の「キャッチボール大会」が、上野公園内の「正岡子規記念球場」で行われたのです。
 それを取材したときに、宮本選手にお目にかかりました。
 宮本選手のほかは、横浜の三浦投手・当時ロッテの清水投手、そして宮本選手が提案してプロ野球審判団のみなさんも参加されたのです。審判のみなさんは、ほとんどがプロ野球経験者ですから指導者としても一流なのです。
 ボールは、軟式ボールをもう少し柔らかくしたもの。親子でグローブ無しでもキャッチボールができるように考案されたものです。
 宮本選手は積極的に子供たちを指導していました。
 雰囲気が柔らかいのです。スーツを着れば普通のサラリーマンのようにも見れますし、ユニフォーム姿でも優しく見えてしまうほど。
 その宮本選手が2000本安打を達成です。
 なんだか、私までがうれしいなと思いました。

プロというなら

2012年05月04日

 アメリカ大リーグに挑戦した、マリナーズの川崎宗則選手が捕手にも挑戦することになったという。
 マリナーズは正捕手が怪我で離脱。2番手・3番手の捕手は打撃が良く、代打などでも使う可能性があり、第3の捕手として川崎に意向打診が行われたという。
 川崎は迷うことなく受け入れたという。
 川崎はマイナー契約からメジャー契約を勝ち取ったが、常時出場には至っていない。生き残りをかけて捕手への挑戦も決意したのだろう。
 いろいろな意見もあるだろう。器用貧乏に終わるのではという心配もあるし、怪我につながり選手生命の危機を迎えるのではという心配もある。しかし、現段階では捕手のトレーニングに入ったということで、危険ならばコーチが止めるだろう。
 はっきりしているのは、プロというなら「生き残り」のために必死になって当然だということ。
 プロというなら、ゴールデンウィークのホームゲームで同一カードで3連敗などしてはいけない。
 プロというなら、9試合目での1勝に浮かれてはいけない。ただ、ホームゲームで「聖地」といわれる厚別公園競技場での勝利は、やはり嬉しい。
 ファンを納得させるのは、まずはホームゲームでの勝利だから。
 プロというなら、複数ポジションができるだけの練習は必要だろう。川崎の挑戦のように!!

稲葉 アワー

2012年05月01日

 毎度、お馴染みの銭湯談義でございます。
 まずは、北海道日本ハムファイターズ、稲葉篤紀選手、2000本安打達成おめでとうどざいます。
 いやあ、打ったのもいいけど、そのあとのコメントもいいもねえ!
 昔もさ、しばらく打てなくて、さよならホームラン打ったあと、インタビューの最中に、苦しい間も応援していただいてって、泣いたっしょや、、、もらい泣きしたも
 イチローとおんなじところの出身でしょ、、イチローはまあ凄いけどさ、海のむこうだからさ、稲葉はもう俺たちと一緒って感じだもな、、、
 札幌に住んでてさ、休みの時は中山峠とか富良野とかドライブしてるんだって!
 いやあ、最高の稲葉アワーだったね!
 そこに遅れてきたサウナおじさん、
 「イナバウワー?誰がやったの?」
 「いや、稲葉がさ」
 「いつ、やったのさ?おれ、ずっと見てたよ」
 「うん??」
 事情が分かって、みんなが納得の「稲葉デー・稲葉アワー」でした。

プロフィール

プロフィール

伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

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