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栄光へのジャンプ

2012年02月04日

 2月4日。大倉山で行われた、明日5日の全日本選手権兼NHKジャンプの公式練習を取材。
 みなさーん!明日5日は大倉山でのラージヒル、7日は宮の森でのノーマルヒル全日本選手権兼NHKジャンプです。

 高梨沙羅 選手が出るよー! 凄いから見においでー!

 きょうの公式練習で、高梨沙羅選手の凄さを改めて感じました。
 そもそも、スキージャンプというのは、昔ノルウェーの王様が囚人にスキーを履かせて斜面のこぶを飛ばせて、転倒しなかった者は恩赦を与え、転倒した者は厳罰を与えたのが始まりなどと言われてもいますが、それは真っ赤な作り話。
 スキージャンプは、はるかに科学的なのです。
 スキージャンプは、「揚力は、速度の2乗に比例する」という、航空力学の鉄則に支配されるのです。だから、私がワックスマンとしてジャンプチームに呼ばれたのです。
 また、着陸時は助走速度の20%アップの速度になりますが、怖いからといって体を起こしてしまうと地面反力を得られなくなります。
 伊東大貴選手がジャンプの後半、斜面すれすれになりながら飛距離を伸ばすのは、伊東大貴選手が世界一地面反力を利用するのが上手だから。そしてこの方がテレマーク姿勢を取りやすくなるのです。ちなみに、飛行機の着陸、鳥の着陸・着水などは全てこの地面反力を利用しているのです。過去の選手で地面反力を一番上手に使った選手は、やはり札幌五輪金メダリスト、笠谷幸生選手でしたね。なにせ、「世界一のカサヤランディング」でしたから。

 きょう、16時20分からNHKで「スポーツ大陸・栄光のジャンプ」が再放送されました。明日からのNHKジャンプの広報活動と1972年札幌冬季五輪から40年という意味もあったと思います。(平成17年11月26日放映) 亡くなった青地さんも出てきて、、、。

 さて、沙羅ちゃんです。
 女子のスタートは30番ゲートから。平均スピードは91・3km。
 沙羅ちゃんは、スタートゲートを10段下げ88・8kmで122・5m。次はさらに2段下げて18番ゲートで87・9kmの速度で124・5m飛んだのです。
 きょうの男子は平均88・9kmの速度で最高が124mですから、きょうの公式練習に限って言えば、男子は全員負けなのです!
 もちろん、時間帯により風の影響も違いますから、一概に言えることではありませんがね、、、。
 でも、凄いです。一見の値は十分にあります。
 きょうの大倉山には観光客が60人ほど。
 雪まつりとジャンプ観戦をドッキングしましょうよ!もったいない!
 スポーツ観戦と北海道旅行を組み合わせる部署も出来たのではなかった?観光庁も立ち上がったのでは?
 ジャンプは、北海道文化であり、北海道プライドなのです。本気でやる人がいないのなら、私がいつでもお手伝いしますよ。
 伊東大貴と高梨沙羅が目指す「栄光のジャンプ」を、まず知らせること、そして観戦して応援すること。そうすることが、私たちが加わる「栄光のジャンプ」なのです。

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プロフィール

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伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

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