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勇気と善意を奮い立たせるもの

2011年03月21日

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未曾有の大震災はついに死者、行方不明者総数が2万人を越えました。
 生存者はほぼ絶望と云われる中で、宮城県石巻市で80歳女性と16歳の孫が9日ぶりに救出され、奇跡の実話は広く避難所だけではなく全国に力を与えました。
 全国の都道府県が被災者の受け入れに立ち上がり、全国各地で著名人やスポーツ選手たちが募金活動を行っています。
 世界が日本を見捨ててはいません。各種の募金活動が世界規模で行われています。
 時として、未曾有の大災害は人間の勇気や善意を悲しみの中から、浮かび上がらせることがあります。まるでそれがなければ2万人を越える犠牲者たちを弔えないのだと教えるかのように、、、。
 現場では自衛隊、警察、消防隊、さらには米軍、世界各国からの救援隊が日夜活動してくれています。医療関係者、看護士、介護士、公務員の方々の努力が連日伝えられています。
 しかし、被災地での盗難も伝えられるようになりました。募金箱詐欺犯も逮捕されました。これは今後確実に増える恐れがあります。駅頭などで募金箱をぶらさげて「被災者のために募金をお願いいたします」と言いながら、募金でジュースを買っているのを見られ逮捕されたといいます。人は全て善意ではなく、悪意の者もいると知らねばならぬのも悲しいかな事実です。
 今日の道新朝刊28面を読んで涙がでました。福島第一原発に挑んだ東京消防庁の記事です。139人が命懸けの連続放水に従事。夫を送り出す妻が「日本の救世主になってください」と言ったそうです。
 私は64歳。妻と死別して3年。息子2人は独立済み。孫は双子の女の子ですが、後の憂いは殆どありません。20代、30~40代が後々健康不安な作業をせざるを得ないのなら、志願したいと思っています。今ならまだ少しは動けると思うのです。
 そう思うほど、涙ながらの28面でした。

想いを籠めてみれば!

2011年03月19日

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 今日の朝刊、道新23面です。
 プロ野球セ・リーグが25日からの公式戦開幕を予定通り行うことに関して、文科省が東電・東北電管内の試合の自粛を要請しました。
 セ・リーグはきょう再協議するといいます。
 プロ野球選手会は元々開幕の延期を要望しています。
 これは、不思議な混乱です!
 未曾有の大震災から1週間、死者数は阪神淡路大震災を越え、死者、行方不明者数はおそらく2万人近くなると予想されており、原子力発電所の事故により被曝の危険性が高まり、計画停電により首都圏でも通勤通学・生活に多大な影響がでています。この時期にナイター野球開催は普通家庭の4000戸分の電力を使うといいます。と、なれば、25日の開幕強行は良いのか悪いのか結論は小学生でも理解できるでしょう。
 残念なことはスポーツ界、プロ野球界が自助理解力を持たないことです。パ・リーグはすでに開幕延期を発表済みです。日ハムも自然光を取り入れ、証明をかなり削減して練習に挑んでいます。
 セ・リーグ開幕強行を主導した一部球団の「大ボス」さんと、毅然とした態度を取れなかった「コミッショナー」さんは、状況に「想いを籠める」判断力が老害により欠如しているのでしょう。これは大変に危険です。
 高校野球は開催が決定しました。東北高校にとっては、監督の言うとおり「野球どころではない」し、球児は避難所で給水のボランティア活動中です。大変なハンディが存在します。ただ、開催場所は甲子園でしかもナイター開催ではありません。この条件下ならば、「がんばろう日本」「立ち上がれ日本」には合致します。ハンディを抱えた東北高校の一途なプレーは必ず被災者の心に届きます。
 もうひとつ、こういう声もあります。
 銭湯談義です。
 新聞が義援金を振り込んだ方々の氏名を発表し、たとえばきょうの道新では24、25面の両面が使われています。善意の総額は17日現在2億4732万5496円です。 
 昨日の銭湯で耳に挟んだのは「俺は振込みはしてないけどよ、コンビニとかにある募金箱見たら1000円ずつ入れてるよ」「俺はその時の小銭は全部入れるようにしてるんだ」「新聞の紙面を名前で割くくらいなら、避難所の写真とか、避難所で頑張る子どもの写真とかを載せる方がなんぼかいいべやな」
 私も同感です。名前を載せることで募金を行っているという動機付けにはなるとは思います。が、募金箱を見るたびに小銭を入れる庶民や子どもたちも多いのです。
 庶民の声は今、必要なことを表現していると思いながら、銭湯に入れる幸せと心苦しさを感じた私でした。

受け入れ宣言 北海道を!

2011年03月15日

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 月刊パークゴルフにコラムを連載していたことがあり、企画編集で本州のパークゴルフ事情を取材したのです。
 福島県は、海沿いが浜通り、海と山の間が中通り、山の手が会津と呼ばれ、私は浜通りに集中するパークゴルフ場を尋ね歩いたのです。北は相馬、南は浪江、双葉、、、
 海岸線は見事に美しく、公園が連続しているようでした。相馬のパークゴルフ場は、本州のメッカの一つで入り組んだ入り江を眺めながらの庭園パークゴルフ場の趣がありました。
 見事なまでの海岸整備は、福島第一原発の存在が背景にありました。地域と共存共栄を図りながら、色々な意味で時代の先端を歩んでいたのです。
 取材でお会いした方々や町長さんや支配人さんたちは、どうなさっているのでしょうか?
 1000年に一度の大震災と大津波だと言います。船が山に登り、車は海を走りました。札幌にいて、普通に食事し入浴しテレビを見る生活が本当に申し訳ない気がします。かといって、今すぐ何も出来ない自分は無力と言うより情けなく思えてしまいます。
 スポーツ界も中止、打ち切りが連続しています。これは已むを得ません。
 未曾有の大災害ながら、略奪、強奪などが一切起きないことを世界が驚嘆しています。日本人の特性を表現し続ける必要があります。だから頑張ろう日本!です。
 北海道庁、知事さん、各市町村長さん、北海道は移民の国です。日本全国から渡ってきた人たちが作った国です。所縁の土地の知名は「伊達」「北広島」など、沢山伝わっています。東北は特に親戚のようなもの。北海道で短期、長期、永住を含めて被災難民の方々を受け入れる覚悟が必要ではないですか?
 使われなくなった学校、市町村住宅、知恵を絞って「受け入れる」宣言をしませんか? 地獄を見た人々に、今こそ人の手を! 北海道という毛布で包んであげましょう。それこそが「試される大地 北海道」ではないですか?

プロフィール

プロフィール

伊藤 龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

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