そっと、静かに、敬意を持って見守りを!

2019年03月08日

池江璃花子さんの治療が始まり、「思っていたより数千倍しんどい」とツイッターにつづった。

3日間、食事ができていない、とも明かした。今は、告白することが自分を見失わない唯一の方法なのだ。もちろん、家族は言われても何もできないが、「聞き役」に徹するだけでも「苦しみの分担役」には間違いなくなれるのです。ご家族に思い切り甘えてください。

私の妻は自宅にいるときは、呼び鈴で私を呼びベッドから立たせ、トイレに連れて行き、またベッドに戻るまで20分必要でした。そして病院に入院し、終末期治療が始まったとき、「もうこれでトイレに行かなくて済むと思ったら、すごく安心」と言いました。そのとき、私は初めて「猛烈な痛みと戦っていた」ことを知ったのです。この思いは、亡くなって10年経っても鮮明に覚えています。

だから、池江さん、何の遠慮もいりません。思いのたけをご家族にぶつけてください。

日本中が応援しています。ただ、応援者のみなさん、「皆様の応援の気持ちが押し売りになりませんように!」

時に、善意が押し売りになることがあるのです。特別な治療法、特別な漢方薬、特別な水、特別な方角、特別な温泉、特別な薬は、いまだ知られていないものがあったとしても、治療は治療チームに任せればいいのです。

この薬を飲めば、高い山に登れるとか、ステージを何回もこなせるとかは、それは「ドーピング発想」なのです。がんや白血病、たくさんの難病をすぐ治せる薬や治療法が発見されれば、間違いなくノーベル賞です!

病気の方、けがをした人、難病で苦しむ方、障害を持つ人、この方々がいて医学、薬学、治療法、医師の技術が進歩します。だから、今は「静かに、敬意を持って」見守りましょう。

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