泣くな陵侑!敵は地球温暖化なんだよ!

2019年03月02日

現在、ノルディックスキー世界選手権が行われているオーストリア・ゼーフェルトは、私が1976年冬季五輪インスブルック大会に参加した時のジャンプ会場だった。

今回の世界選手権もラージヒルはインスブルック。ノーマルヒルはゼーフェルトが会場だが、標高1200mのゼーフェルトで気温がプラス8度だというから驚いた! しかもジャンプノーマルヒル当日は雨・みぞれで「史上最悪の競技会」となった。世界各国が「クレージーな試合」と酷評している。

クレージーさを端的に現したのが、「天候不順による極端な不公平運営」だ!1回目の1位小林陵侑が14位。2位のガイガーが24位。3位のジェラが27位。つまり、1回目の上位10選手が2回目で総崩れとなり、優勝は1回目27位だったクバッキだ。これでわかるように、2回目に進めた30選手のはじめの方にスタートできた者が悪天候の影響を受けず、後に行くにつれ影響をまともに受けたのだ。

基本的に言えば、競技は順延だ。予備日に延期したり、強行スケジュールならば同日の午前と午後に2つの種目を決行してもいい。結果的に誰が見ても、「史上最悪の運営」と永遠に記録に残るだろう。

国際スキー連盟(FIS〉レースディレクターは、ワルター・ホッファー氏で私も顔見知りだが、今回ばかりは「ワルターの野郎」と言いたくなるばかりだ!

もし、私が日本チームのワックスマンとして同行していたら、迷わず「金ブラシで滑走面をギザギザに」した。現在は、雪が湿り気を帯びると「ストラクチャーという細かな溝」加工をする。これは、アルペンスキーもジャンプスキー、クロスカントリースキーも同じだ。分かりやすく言えば自動車レースのノーマルタイヤと雨用のウエットタイヤの違いだ。余分な水分を細かな溝を利用して排水するのだ。そうしなければスリップして走れない。

小林陵侑の助走スピードは1回目が87・7kh、2回目が86・7khと1khの低下でしかないが、雨とみぞれでスキーが滑走レール内に張り付き、感覚としては5khぐらい遅いと思っただろう。こういうときはスキー1本を駄目にする覚悟で「金ブラシ作戦」しかない。ギザギザであれば、空気が入り密着を防げる。でも、現代のワックスマンは知らないだろう。私のような昔のワックスマンなら知っている。

世界選手権を開催している地元オーストリアのクロスカントリーチームは「ドーピング違反による逮捕者」を出した。過去にもある。スキーの聖地・オーストリアの名が泣いている。

陵侑君、今回は敵が多すぎた!FIS役員、地元開催地、そして「地球温暖化」、だから、今回は笑ってやりすごせ!!

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