石井智也が拓いた日本アルペンスキーの可能性

2019年02月20日

スウェーデン・オーレで行われたアルペンスキー世界選手権、男子大回転で日本・石井智也選手が大健闘です!

今季の日本スキー界は、何といってもスキージャンプ・小林陵侑選手の大躍進、現在のところシーズン11勝を挙げ、W杯総合優勝も見えてきました。年末年始のジャンプ週間4戦4勝は世界で3人目という偉業!今週末からの「ノルディックスキー世界選手権」も大いに期待されます。

しかし、長らく低迷していた日本アルペンスキーの「元コーチ」としては、石井智也選手の大回転は「空前絶後」の大活躍!今後の道を拓くヒントになるであろう成績なのです!

石井智也選手は24位。優勝者とのタイム差は3・96秒! 49番スタートで1回目は30位となり、2回目は1番スタート!コースの荒れが無い中で2回目は20位のタイムを出し、トータルは3・96秒差で24位となったのです! ちなみに2018年平昌冬季五輪では、1位とのタイム差は6・74秒差でした。

言えることは、大回転は日本選手が一番苦手な種目で「一回で3秒~4秒」離されることは当たり前!2回滑ると6秒~8秒差が出る競技でした。それに対し「3・96秒差」24位は立派!道を拓いた大活躍です!

北海道歌志内市出身。歌志内出身の五輪選手といえば、佐々木富雄さん。早稲田で私の1年先輩で、最も親しい先輩です。そして歌志内で石井選手を育てたのは「かもい岳レーシングチーム」主宰の斉藤博氏。石井選手は斉藤コーチの指導の下、全国中学、全国高校、全国大学、全日本選手権のタイトルを総なめ!現在の所属は「ゴールドウイン」。練習拠点はヨーロッパ。単身で「国際チーム」に入ってヨーロッパを転戦しているのです。小樽北照高―東海大札幌出身。

2008年には世界ジュニア選手権で回転で銅メダル獲得!昔から、ジュニア世代では世界と戦える、差がつくのはその後だと言われていました。石井選手は2016年には膝靭帯断裂も経験しましたが、復活しました。

ヨーロッパには夏でも滑れる「氷河コース」がたくさんあります。気候の関係から水をまかなくても、完全に氷化したコースが作れるのです。常にそういう環境に居てトレーニングできたことも成功のひとつでしょう。

日本アルペンは石井選手の他に回転では湯浅直樹、女子では安藤麻選手らにも期待ができます。

ですから、石井選手のように「ヨーロッパ在住」が重要ですが、日本国内にも「アルペン拠点」が必要です。北海道では「歌志内・阿寒」本州では「野沢温泉」です。全日本スキー連盟はあらゆる手段で、この3か所に「アルペン虎の穴」施設を整備し、強化に出てもらいたいものです。

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