指導者が選手を尊敬し、友達になれないときは引退です!

2018年09月13日

司馬遼太郎の言葉に大変興味深いものがある! 太平洋戦争で日本はなぜアメリカに負けたか? それは物量・兵站の差もあるが、武器と武器を扱う心構えの差が大きいというものだ!

アメリカは銃! 「肩に力を入れるな!リラックスせよ!そうしないと当たらないぞ!」と教えるのがアメリカで、日本は刀! 「構えたら隙を見せるな!隙を見せたら斬られるぞ!」 つまり、アメリカはリラックスを教え、日本は緊張を教える! これでは日本は勝てない。その結果「一億玉砕」「神風特攻隊」「生きて虜囚の恥をさらすな」「集団自決」という悲劇に突進したという。

この風潮は、今もスポーツ界の役員とか指導者に残っているのではないか?

権力・権限を握ると、もう離さない!自分の息のかかった者たちだけを周りに集め反対勢力を弾圧する。自分の言うことを聞かない選手は外したり、パワハラで追い詰める。海外遠征などでは、選手はエコノミー、自分たちはビジネスクラスを当然と考える。すべては上位下達、反論は許さない、反論する選手などには暴力・暴行も辞さず、チームからの追放にも至る。言う言葉は「死ぬ気でやれ!」とくればもう完全に「旧軍隊」だ!

高校陸上駅伝チームの監督が、体罰経験33回の末に懲戒処分を受け退職、5年後出身大学の陸上駅伝チームの監督に就任したが、3年後の今年パワハラが発覚し大学から「解任」!本人は「暴力行為・言葉の暴力」などをパワハラとは認識していなかったというから驚きだし、この監督と指導を依頼した大学の責任は重い。

指導者の過去の実績が金メダリストであったとしても、「現代の競技を戦う選手のレベルは当然、進歩している」! だからこそ、「選手を尊敬できない者は役員・指導者になるべきではない」! また「選手とフレンドシップを交わしあえない者もダメ」!

身近に最高の例がある。テニス全米オープン優勝の大坂なおみ選手とコーチの「サーシャ・バジン」だ! 教えたのは徹底的に「リラックス」。コーチとのミニテニスで負けた罰ゲームで、大坂選手は渋谷のスクランブル交差点でダンスをしたという。全米オープンでの優勝で超有名人になったから、もうできないだろうがこれこそ「フレンドシップ」だ!

サッカー親善試合、コスタリカ戦の翌日、全日本森保一監督はC大阪・J2松本のクラブハウスを訪問し、各クラブの所属選手が全日本帯同中に怪我したことを詫びたという。電話ではない、脚を運んで「詫び」を入れたのだ。これこそが役員・指導者の「フェアプレー」なのだ!

役員・指導者はファイティングスピリットを求め教えるだけだはなく、フェアプレー・フレンドシップを教えられなければ引退である。

年齢の差があろうが、選手に対し「尊敬心・友達としての親しみ心」を持てないときは引退である。

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コメント

龍次さん、お久しぶりです。おっしゃる通りです。私は一時教師を目指しましたが、龍次さんと同じことを考えました。自分が強圧的になるかなと思った時に、諦めました。龍次さんのように多くの方々と交流していく中で培われた心の思いが熟成していくといいコーチや監督になられたのでっしょうね。サーシャコーチはおごって行く一流の選手を見て、自分のやり方を思いめぐらせたのでしょうね。それを見ていてコーチに指名した大阪陣営もすごいスタッフがいるのですね。いつも龍次さんの文にはエッセンスが入っていて大好きです。

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