アスリートファーストは確立されるか?!

2018年04月07日

アスリートファーストは2020東京五輪・パラリンピックまでに確立されるだろうか?

日本国民は「熱しやすく・冷めやすい」。それは大昔からの「祭祀」の伝統があり小さな町・村にも「季節や収穫への感謝」の思いからの「お祭り」があるからだ。神の宿る「御神輿」はお祭りがくると「蔵出し」し、終わると「蔵入り」する。日本のスポーツ界も伝統的にこのサイクルが存在する。つまり、五輪が来ると「強化に専念する」が、五輪が終わり過ぎ去ると「強化熱は冷め、蔵入り状態になる」。

日本レスリング協会の第三者委員会は協会強化本部長の「パワハラ」を認定し、強化本部長はこの後に公表される「内閣府の調査結果」を待たず、強化本部長を辞任し代表強化の現場からも身を引くことになった。

この第三者委員会報告書はレスリング界の体質について、「いろいろな人が自分の思惑の下に行動し、互いに軋轢を生じさせている。どれ一つ取ってみても、小さい、せせこましい」と批判したが、レスリング界で有名人となり政治家となっている人もいる協会幹部たちは「自分たちの位置、責任」をどうするのか見ものだ。つまり、「アスリートファースト」を創り上げられなかった組織としての責任があるからだ。

東京五輪が決まったころから、必ず起きることとして、協会・連盟幹部のポジション争いと、競技結果以外の選手の不当競争があると警告してきた。その通りレスリング協会やカヌー選手間で不祥事が起きた。東京五輪は1964年以来、56年ぶりに2020年に行われる。次に機会があるのは半世紀後かもしれない。だから、自分が生きているうちに「五輪に名前を遺したい」と考える協会・連盟幹部は多いだろう。そこに「パワハラ」が生まれる。少なくとも選手は「実力競争」で生き残りを求められるが、パワハラでのし上がった者が「自分の息のかかった選手」を優遇すればこれもパワハラで「アスリートファースト」は意味を持たない。

大学や高校がスポーツで「校名」を挙げ、その手段として「パワー」をもつ指導者を招き、選手は「特待生」として集めるというのは、ある意味「世界に通用するアスリート養成」としては否定しないが、某高校野球部員が150名などとなり「目が届かない」状況をつくり、挙句「飲酒・喫煙・窃盗・暴行」などで「部活動禁止」処分を受けるのは完全に「アスリートファースト」違反だ。組織や指導者はそこを誤解してはいけない。目が届かない状況を作った責任はあるのだ。

「日本レスリング協会がアスリートファーストの確率に尽力されることを信じており、私も協力してまいります」という伊調馨さんの言葉は美しい!

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