ファンに愛される選手と、競技の条件!

2018年03月12日

スピードスケート世界選手権は、4種目の合計で総合成績を競う言わば「キング・オブ・スケート」「クイーン・オブ・スケート」を決める大会だ。ノルディック・コンバインドがジャンプとクロスカントリースキーの2種目で覇者を決める「キング・オブ・スキー」と言われるのに似ている。

だがこの4種目をこなすというのは、とにかく過酷だ。500m、1500m、3000m、5000m、合計10キロメートルでの競争なのだ!! そして我らが郷土の星、北海道の希望、努力の道産子、「北海道民の妹」高木美帆が日本人初の総合優勝者となった。平昌五輪で「金・銀・銅メダル」獲得に続く、歴史的な快挙だ。開催地はスケート王国・オランダ。しかも首都アムステルダムでの125年ぶりの開催。何より凄いのは競技場は1928年アムステルダム夏季五輪のメイン会場の屋外陸上競技場だったこと! 夜・雨・屋外施設という条件ながら、観客数は25000人!これぞオランダの国技・スケートを象徴する環境だ。

そんななかで高木美帆はオランダ選手を2位・3位に従え、日の丸を挙げ君が代を鳴らしたのだ!

ノルウェー王国の首都オスロでは、女子ジャンプW杯ラージヒルが行われ日本ジャンプの「虎の穴・下川町出身の道民の娘」伊藤有希が銅メダルを獲得。飛距離123m・124m、テレマーク姿勢での着地も見事に決め、昨年の同大会優勝に続き長距離飛行能力を本場に示した。大会にはノルウェー王国の国王夫妻、皇室の方々がお見えになり、観客数は10万人にも及ぶのだ。

スポーツで成功するということは、プロであれアマチュアであれ「自立精神で真摯に競技に挑む」必要がある。そういう意味では高木美帆も伊藤有希も「アマチュアでありながら、プロ意識を持って」の快挙だ!二人とも「敗者の時期・敗戦の教訓」から学んだことも共通している。

プロ選手で成功しないとか、伸びが止まった者は往々にして「ハングリー精神」を忘れることが原因の一つだ。

さらに、その競技が隆盛を保てるかは、その競技を運営する連盟や協会の姿勢、もっと言うならば「連盟・協会のプロデューサー能力」にかかっている。今回オランダが「首都アムステルダムの屋外競技場」で世界スケートを行ったのがその証だ。平昌五輪でオランダは成功し、たくさんのメダルを獲得した。そのお披露目を考えて多くの人に見てもらえるように屋外競技場で開催したのだろう。

札幌で2007年に行われた「ノルディックスキー世界選手権大会」は、私は公式プロデューサーではなかったが、「開閉会式とクロスカントリースプリントは札幌ドーム」を2002年から提案し、国際スキー連盟(FIS)と全日本スキー連盟(SAJ)が賛同し実際に行われた。

アメリカ・カナダなどではプロ野球場でアイスホッケーの試合が行われ6万人の観客が集まり、クロスカントリースキーでは雪の降らないドイツ・ハンブルグ市内に人工雪を敷き詰め観客数30万人を動員している。スキーなどは「人のいない山の奥で行うのではなく、人のいる場所で行う」発想が必要だ。

札幌ドームで「レバンガ北海道」のゲームは可能か?を考えることから「バスケットボールの未来」のヒントも得られるだろう。4万人に見てもらうためには?4万人にチケットを買ってもらうためには?4万人に満足感を提供するためには? そこに踏み込むしかJリーグの未来も日本協会の未来も語られないのではないか? 私も「北海道バスケットボール協会60周年記念事業」の提案者として、今もバスケットボールは気にしているが「プロデューサー、出でよ」と願っている。

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