小平金メダルに泣く!ライバルの姿にも!背景にも!

2018年02月18日

小平奈緒がスピードスケート500mでW杯15連勝のまま平昌五輪に挑むことになったとき、勝ち続けたまま金メダルに到達できるのか、ファンの一人として心配だった。しかも平昌五輪日本選手団の主将という任務も背負い、これまた大丈夫かと不安に思った。

さらにライバルは開催国・韓国の国民的英雄、五輪2大会金メダリストで世界記録保持者の李相花選手だ。地元開催でプレッシャーもあるだろうが、乾坤一擲の勝負に出ることは間違いなく、小平奈緒にとって15連勝の間破り続けた相手とはいえ最強の相手になると思っていた。

そして36秒94という時間とその後の時間の流れの中で映し出されたこれ以上はない美しい光景に涙が止まらなかった。李相花選手はゴール後、すべての重圧から解放されたのだろう、涙を流し続けた。もちろん、その涙の中には小平奈緒に敗れた悔しさもあったに違いないが、小平奈緒はそんな李相花を抱き寄せた。2人がお互いの国の国旗を掲げてウイニングランを始めた時も、二人は寄り添い二つの国旗が並んで場内を回ったのだ。

その時に小平奈緒がもたらした金メダルを見て流れた涙の意味が分かった気がした。小平奈緒が心の中に抱き続けた李相花への尊敬と感謝の思いを、私も理解した気がした。

小平奈緒の成功は、結城匡啓コーチと相沢孝夫氏の成功でもある。小平奈緒が就職先がなく困っていた時、相談にのり社員として迎えたのが社会医療法人財団慈泉会「相沢病院」だった。相沢孝夫氏が理事長だ。小平奈緒の所属は「スポーツ障害予防治療科」。オランダ留学も「海外留学」として滞在費を負担したという。昨年からは五輪2大会に選手として出場した石沢志穂をアシスタントスタッフとして採用もした。地元の選手を地元で採用して競技人生を支えるという「崇高な取り組み」が花開いたとも言えるだろう。日本国内のスピードスケート選手の圧倒的多数を生み出しながら、所属先がないために北海道を離れざるを得ない選手のなんと多いことか!北海道に「相沢病院」は出現できないものか、、!

確かに現代五輪では「政治とスポーツ」は切り離すことはできないのかもしれない。ただ、4年に1回の五輪で勝敗の基準がわずか36~37秒という一瞬の間でも、例えば日本と韓国という両国の国旗が「抱き合いながら」競技場内を回るという「スポーツ外交」は成り立つのだ。

だからこそ、小平奈緒がもたらした金メダルの意味は大きい!

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