フェアプレー回帰の年への期待

2018年01月01日

2018年2月には韓国で平昌冬季五輪が行われる。国家ぐるみでのドーピングで国としての選手団派遣を認められなかったロシアは、違反していない選手に関して「ロシアからの選手」という名称で参加が許された。しかし、国旗・国歌は使えない。 ロシアがよくそれを認め、参加を許したものだ。ロシアと言えども、ボイコットなどの強硬手段に出れば世界のスポーツ界で孤立することを恐れたとも言われている。サッカーのW杯がロシアで開催されることも、ロシアを慎重にさせたのだろう。

スポーツ選手は強ければいいのか?商業的に成功とされればいいのか?成功し巨額な収入を得ながら、タックスヘイブンと言われる税務対策が明るみに出て信頼を失う者もいる。反対に五輪代表でありながら、アルバイトで生活費を稼がざるを得ない者もいる。五輪代表の当落線上の者は、練習環境すら得られないという状況もある。かっての共産圏では、選手は国家が管理するから生活の不安はなく、成功すれば「国家功労スポーツマスター」として一生暮らせる年金が保障された。そこにドーピングが蔓延する下地があった。自由諸国では、「成功の可能性がある者には厚い」が、その手前の者には無関心と言わざるを得ない。

かって日本のスポーツ界を支えた企業と学校は大幅に変わりつつある。企業スポーツは衰退しプロ化に舵を切り、学校スポーツは「スポーツのプロ化」の影響を受け混乱している。高校野球の有名校は多数の選手を抱えながら指導・教育・管理が不徹底で「暴力行為・飲酒・喫煙問題」などで退部者を出し、チームは活動停止処分を受けもする。

またある競技では「留学生」と称する外国人選手を複数抱え高校大会に出場する学校もある。例えばその二人の選手が205cm、203cmの身長がありその競技が高身長が有利な競技だとすれば、それは「人種ドーピング」とは言えまいか? かっては外国人あっせんブローカーがいて、17歳と称していた高校生が実は20歳を越えていたということもあった。日本でプロ化が進んだ競技ならば高校のあとはプロに入団させるという勧誘方法もあり得るだろう。

日本人とのハーフとかクオーターという血筋で戸籍がはっきりしていれば何の問題もないが、世界には戸籍自体が不明という国も存在する。かってコンサドーレに所属したエメルソンも19歳ということで入団したがあとから4歳サバを読んでいたことが判明した。19歳という方が「若さの魅力」で日本では採用されやすいと語られた。マネージメント会社というかマネージメントブローカーの入れ知恵だったのだろう。

たとえば高校が最も得意とする競技において「特待生制度」があるとしてそれを非難するつもりはないが、その特待生に対し「競技に没頭してよろしい、授業中は体を休める時間だ」などと学校ぐるみで間違った保護をした結果、その高校の野球部は消滅し、過保護下で育った選手は犯罪に手を染め球界から去らざるを得なくなるという事態も起きた。

フェアプレーとは選手一人で出来るものではない。指導者、企業や学校の運営者、プロチームであろうがアマチュアチームであろうがチームの責任者など関係者の総意によって創りだされるものだ。 フェアプレーへの回帰を常に意識したい。

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