目配り、気配りこそ、哀れを防ぐ知恵となる!

2017年12月06日

今夏、甲子園で活躍した宮城県下の強豪高校野球部と剣道部で現役部員と引退した3年生部員ら8人が飲酒、喫煙し、うち一人が救急搬送されたという。

現役部員は公式戦出場選手で学校の寮に住むというが、この寮では門限が夜10時、寮の職員が毎晩点呼をし見回りをするのが習わしだという。いうなれば、「代返」で済ましたか、布団を膨らませて寝ているように装ったか、分からぬが夜の街に繰り出したのだ。(実際は、家族に会うと虚偽の申請をしていたと判明した。)

点呼、見回りが習慣化されてはいなかったか? 全国に校名を挙げた名門強豪野球部ということで、指導に手心が加わりはしなかったか? 引退した3年生に対する部活顧問、学校側の目配り、気配りがおろそかになってはいなかったか? それを考えることが「哀れを防ぐ知恵」となる。今回も結果的には野球部、剣道部が無期限の活動禁止となった。

人は、はめを外したい生き物だ。規則やルール、あるいは緩やかな規範であっても「面倒くさい」と思う程度は人さまざまだ。例えば、家庭で両親がともに飲酒・喫煙の習慣があれば、子供に「酒やたばこはだめ」とは言わなくなるだろうし、言っても子供は真剣には聞かない。部活顧問でも同様だろう。

だから「哀れを防ぐ知恵」としての「目配り・気配り」とは、「将来を心配する愛情そのもの」なのだ。部活で3年生は引退した。これからは新チームの指導だ。3年生はあとは卒業するだけだ、と思うから「目こぼし」が起きる。

毎年のように、野球で言えば「甲子園大会」の後などに不祥事が起きる。初めてたばこを吸えば卒倒する。初めて酒を飲めば、しかも大量に飲まされでもすれば「急性アルコール中毒」で死亡もありうる。大学の新人歓迎会での死亡事故は記憶に新しい。

部活顧問、担任、教師全員、教頭、校長挙げて「目配り・気配り」を忘れてはいけない。保護者とのコミニュケーションも怠らないことだ。「言うべきは言う」それも「将来を心配する愛情」なのだ。

私の知る教師のところには、部活を引退した3年生が「面接の練習をお願いします」とやってくるという。時には一般の生徒もお願いにくるという。その教師は言う。「部活経験者はとにかくよく喋る。喋りすぎるぐらいよく喋るから、セーブするように指導するのです。一般の生徒の場合は想定質問をしても、返事はすぐ終わることが多いのです。その程度の答えでは相手に伝わらないよ、と指導するのですが、時間がかかります」。 これこそが、「哀れを防ぐ知恵」としての目配り、気配りなのだ。

引退した3年生が相談にくる指導者であって欲しい。時には「どうしてる?元気か?」と尋ねてやる指導者であって欲しい。そうすれば、事件は防げる。

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