札幌冬季五輪、IOCとの交渉力に期待!

2017年08月01日

2020東京五輪開催決定後の数々の「もめ事」と「開催経費の膨大化」は、五輪開催を望む都市や国に恐れを抱かせたのかもしれない。さらに、つい最近に行われた五輪開催地の現状も世界的な「五輪恐怖症」を拡大させたのだろう。2004アテネでは競技場が廃墟化し、2016リオ・デジャネイロですら巨額な経費のつけは市民生活に影を落とし、レガシーを生み出す余裕すらない。

IOCが考えたのは、2024五輪開催を望むパリとロサンゼルスの2都市を2024と2028に振り分けて開催権を認めるという方法だ。もう、おそらくこの2都市以外には立候補する都市はない。ならば、戦わせるのではなく「両方とも勝者」とする奥の手戦略だ。

ならば、札幌市はJOCと協議し「現実的展望」のもと、IOCに対し「2大会同時決定方式」の採用を働きかけるべきだ。2026冬季五輪には札幌の他、スイス・シオンとオーストリア・インスブルックの名が挙がってきている。2026札幌の可能性は、2018韓国・平昌、2022中国・北京が決定しており、そのさなか2020夏季大会・東京があるのだから、私は必ずヨーロッパや北米の巻き返しは必至と見ていた。カナダ・カルガリの名も聞こえている。

今や、IOCは五輪開催地は1都市の必要はなく、複数都市も複数国家も容認に転じた。となれば、オーストリアやスイスは国内に既存の全施設があり、巨額な経費をかけずとも開催が可能になる。さらに両国とも冬季スポーツは主要産業につながり開催のメリットは大きい。

オーストリアは国の面積はほぼ北海道に等しい。人口は878万人。北海道は560万人。オーストリアの一人当たりGDPは世界10位で貧しい国ではない。国内産業は自動車、鉄鋼業、観光業でウインタースポーツリゾートとしては世界最高水準だ。過去にインスブルックで冬季五輪を2度行っているが、人口168万人の首都ウイーン冬季五輪という名で行う事も可能だ。ウイーンで「スポーツと音楽を融合させた五輪」というならば、世界的な共感を呼ぶだろう。

つまり、2026はヨーロッパ、2030は札幌と2大会決定方式をIOCに働きかけるべきだ。2026札幌冬季五輪の決定は2019で、その年は2020東京五輪のプレ五輪開催年、さらにラグビーワールドカップ日本開催年でもあり、基本的にJOC、スポーツ庁、国も本気にはなりにくいのだ。

さらに言えば東京五輪の経費の膨大化により、いま札幌市民の意識調査をすれば反対票は賛成票を越えるかもしれない。東京のごたごたは市民意識にもしみ込んでいる。ここはじっくり腰を据えて、市民意識の醸成を図りつつ戦略を練る必要がある。

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