爺ちゃんトレーナー後日談!善意は循環拡大する!

2017年06月22日

札幌市立新川高校女子バスケットボール部、3年生の引退試合は、1~2年生の新チームが相手となる。普通ならば、椅子に座ってのんびり観戦なのだが、3年生は最後の公式戦から4週間もボールには触っていない。

さらに山野・阿部両3年生は膝の故障から奇跡的に最後の公式戦に間に合い安堵した後だけに、試合前に私が言ったのは「十分にストレッチして、決して無理しないで、、、」だった。

試合はいきなり白熱した!3年生は選手6名、マネージャー2名だから、選手はほぼ出ずっぱり状態だ!にもかかわらず、顔は真剣そのもの!「この先、もう大好きなバスケットをすることはないかも、、」その思いが伝わってくる。爺ちゃんトレーナーとしては、「ちょっと、冗談じゃないよ!せっかく無事に終えたんだから!引退試合でまた怪我しましたなんて、絶対やめてよね!」

膝のじん帯断裂からジャスト6か月で復帰した「元キャプテン・山野麗選手」が最後の4ピリ出てこない!見れば膝を擦っている。あわてて行ってみると「頑張りすぎて反対の膝に少し痛みが」とのこと。触ってみて一安心。その時、彼女が聞いてきた。「きょう、何かあったんですか?ブレザー姿でピシッとしてるし?」

そうか、今まではいつもジャージ姿だったなあ!でもそれはトレーナーとしては定番でしょ!そして私は言いました。「引退試合に敬意を表してさ、ネクタイもしようかと思ったけど、クールビズだというから、、」

試合後の記念写真には、場違いな感じでブレザー姿で、少ない髪を整えた私も映っている。これは、永久保存の一枚だ。

爺ちゃんトレーナーは「二つの大きな善意」をいただいた。高体連札幌予選初戦のハーフタイム、母校札幌旭丘高女子バスケの長谷川監督が来てくれた。「私の息子、新川高校なんです。うららとは同期で、、ですからうららのことは1年生のころから知っていて、、息子もうららとは仲良しで、だからうららを気にして励ましてきたんです」という。私はうららとのつながりを説明しようとしたら「聞いています。どうか、うららをよろしくお願いします」と頭を下げられた。私は思わず目頭が熱くなった。

新川高校の森岡監督のメールも心にしみた。「御礼をしようと思いましたが、なにか伊藤さんを雇ったように思われるのが嫌でいたしません。そのかわり、お時間とお体が許す限り新川高のトレーナーを続けていただけませんか」。

人の善意は循環して拡大する。残念ながら悪意もまたしかりなのだが、人が生き成長できるのは、善意に囲まれた時だと信じるものだ。

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