迫田さおりさん、あなたは女子バレーの至宝でした!

2017年06月06日

女子バレーボール・全日本の苦境をことごとく救ってきた「フライング・ビューティ」バックアタックの世界的な名手・迫田さおり選手が引退した。

所属の東レアローズでは先に木村沙織選手が引退・結婚発表を最後の舞台「オールスター戦」後の記者会見で行った。その段階では、迫田さおり選手の引退などは一切ニュースにはなっていなかったから、今後の東レアローズ・全日本のためには安心していた。

迫田さおり選手の引退発表は、東レアローズの公式サイトでのものだった。いかにも迫田さおり選手らしい控えめで節度を重んじるやり方だと思った。

迫田さおり選手の代名詞「バックアタック」は、海外では「スコーピオン・アタック」と呼ばれている。スコーピオン(さそり)のような「一撃必殺」の切れ味を思い起こすところから命名されたのだろう。身長175cmとバレーボーラーとしては小柄ながら、抜群のジャンプ力で後方から宙を飛びアタックを成功させる。そのフォーム、その姿は「フライング・ビューティ」の名にふさわしく、ただただ美しい!

175cmの身長で世界を相手に戦えたのは、バックアタックの賜物だ。そしてそれは身長の低さをカバーする独創的な技術研究でもあった。

細身で、はにかんだ様な笑顔、バックアタックが成功しても決して派手なガッツポーズを見せるわけでもなく、セッターやチームメイトへの感謝を表すだけのものだった。「礼に始まり礼に終わる」というスポーツ本来の理念を表現できる数少ない選手でもあった。

和服を着て京都あたりを歩けば、ただそれだけで「額縁の絵」になるだろうと思わせる涼し気な美貌は実に多くのファンがいた。おそらく多くのファンが泣いているだろう。

日本の苦境には必ず迫田さおり選手が立ちはだかった!ロンドン五輪出場をかけたキューバ戦、途中出場でバックアタックを炸裂させ日本を五輪出場に導いた。ロンドン五輪の3位決定戦となった韓国戦、ブロンズメダルポイントを挙げたのは迫田さおり選手だった。韓国が日本選手で一番警戒したのは毎回迫田さおり選手だった。

リオ五輪出場をかけたタイ戦も迫田さおり選手の大活躍があった。チームトップの24得点、軽々と宙を飛び、コートを舞う姿は「牛若丸」のようでもあった。

私は迫田さおり選手のファンだ。私の次男は東レアローズ男子のアナリスト兼コーチでいつぞや「女子バレーも勉強したいから、東レ女子に変わることも考えている」と聞き、私はそうなれば迫田さおり選手を身近で応援できると思い、次男に「それはいい、そうしろ、そうしろ」とけしかけたものだ!

迫田さおりさん、どうぞ歴戦で鞭打った体をいたわってください。あなたは日本女子バレーボールを引っ張ってくださいました。あなたは日本の至宝でした。

心から感謝いたします。お幸せに。ありがとうございました。

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コメント

ありがとうございます。 私も迫田さおり選手の大フアンです。このような迫田さおり引退を惜しむブログやコラムを読ませて頂く度に胸がジーンとなります。
あの身体能力の高さと美貌、それと礼儀正しく、フアンへの神対応、きっとご両親の教育も素晴らしかったのでしょう。
まさに「コート場の淑女」でした。
バレーボールもルール改正で、小柄の日本人に不利なルールとなります。特にバックアタックは着地もアタックラインを越えられないルールとか?
まるで、迫田さおりの引退を待っていたようなルール改正、良い時に引退したのかもわかりませんね。
月並みに「今まで、ありがとう」 「これからの幸せを祈ります」
しか言えません。
でも、これからの若手のアスリートは、迫田さおりと言う稀有なバレーボーラーを見習って欲しいものです。

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