東京五輪への提言・「プロ化の波を誤解するな」

2017年05月09日

5月5日の「残り40秒の奇跡!うららの復帰に号泣!」に、長く教育界で活躍し、スポーツ教育にも携わった二人の恩人から「書き込み」があった。

内容は書き込み欄にそのまま掲載しているが、一人は別海町で教員・校長を務め、白鳥スケート少年団の主宰者・「弁慶先生」こと楠瀬功氏、もう一人は石狩市立厚田中学校校長の三浦崇史氏だ。お二人とも札幌市立新川高校・森岡英生先生の指導法に共感したのだ。

1964年東京五輪・パラリンピックと2020年東京五輪・パラリンピックの両方を見れるのは、「団塊世代」といわれた私たちだろう。1964東京は日本にはプロスポーツマンは存在しなかった。社会人スポーツの一部で「セミプロ」的な選手はいたが、プロ活動をしている選手はいない。2020東京では、プロ選手が過半数を占めるだろう。中学生・高校生でも競技者としてはプロという選手もいて、プロの概念は拡大する。パラリンピックなどでもこの傾向は増え、長く支援を受けられなかったパラリンピックでは歓迎すべきことだ!

2020東京に向かい、1964東京と同じように東京は建設ラッシュが始まっている。あと3年、加速する。選手強化も加速する。そして「選手の低年齢化」も加速する。「金の卵の中学生・高校生」ならば、場合によっては「勉強など別にいいから、練習しろ」という風潮すら強まるだろう。

選手にしても、「プロで食っていけるんだから勉強なんてやってる暇はないよ」という選手は確実に増える。競技の成績で賞金があり、スポンサーがつきテレビコマーシャルで大金を稼げるとなれば、競技での成績向上だけを考えるスポーツ選手は増える。その結果、中学・高校・大学を目指す選手の一部は「スポーツ環境の良いところを選び・見返りに学校の名前を上げてやる」という考え方が一般的になる。プロ野球の大打者で薬物でその座を追われた者が言ったように「授業中は睡眠時間・先生も学校もそれを容認してくれた」という現実は、今も野球強豪校では存在する。

40代でプロスポーツの現役選手などは、イチロー・折茂武彦・葛西紀明・三浦知良などほんのわずかだ。平均年齢で考えれば野球で28歳、サッカーなら26歳ぐらいだろう。変な言い方をするが「商品価値は余りにも短い」のが現実だ!引退後の人生のほうがはるかに長い。

プロスポーツを目指す者、今プロスポーツ選手には「教育を受ける権利を放棄してきた者」が多すぎはしないか?指導者も「放棄を黙認」してはこなかったか?

プロスポーツマンで全国区の人気を得るのは、ほんの一握りだ。そこには代理店や代理人がつき、テレビコマーシャル・スポンサーにより大金が保障される。と同時に「闇世界からの接触」も始まり、薬物・賭博でその座を失う者もでる。

教育勅語を持ち出すつもりはさらさらないが、「勉強・学問という人間教育、社会教育」を放棄してはならない。フェアプレー・フレンドシップ教育こそ、「差別・いじめ」を防ぐ教材だ。競技中の「紛争」を防ぐ「教育」なのだ。

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