キング・オブ・スキー!後輩渡部君を尊敬します。

2017年03月03日

ノルディックスキーとは、北部ヨーロッパが中心となって盛んになったスキーです。文字通り、ノース(北)のドイツ語表記ノルドが起源です。

もう一つのアルペンスキーとは、中部ヨーロッパ・アルプス地方を中心に盛んになったスキーで、いわば山の上から滑り降りるスキーです。

ノルディックスキーはクロスカントリースキーとスキージャンプですが、この二つを一緒にしたものが「ノルディック・コンバインド」(ノルディック・複合)競技です。北欧ではこのノルディック・コンバインドの王者を「キング・オブ・スキー」と称えるのです。

かって、荻原兄弟、河野、三ケ田・阿部選手らが世界を席捲した「日本複合最強時代」は、ジャンプで大量リードしてクロスカントリーは逃げ切るという戦い方に欧州勢が反発して、ジャンプでのポイントのクロスカントリーへの換算比率を下げたのです。つまり、ジャンプでの大量リードができなくなったのです。この結果、日本選手でもう「キング・オブ・スキー」は誕生しないと誰もが思ったのです。

余談ですが、アルペンスキーでの「キング・オブ・スキー」は、ダウンヒル(滑降)のチャンピオンです。ワールドカップは賞金レースですが、スラローム(回転)の優勝賞金よりダウンヒルのほうが多額なのです。例えば、アルペンスキーのメッカ・オーストリアでもダウンヒルのチャンピオンは新聞の一面全面を飾りますが、回転の場合はよくて半面です!(笑い)そのぐらいの差があります。

現在行われているノルディックスキー世界選手権ラハティ大会で、複合個人ラージヒルで渡部暁斗(北野建設―早稲田大学出)選手が、ジャンプ3位から後半クロスカントリー10キロで追い上げ、銀メダルを獲得!世界選手権で日本選手が個人メダルを獲得するのは1999年大会での荻原健司以来9大会ぶりの快挙です。荻原健司選手も早稲田出で、早稲田複合の伝統が守られました。単なる先輩の私も喜んでいます。

渡部暁斗選手の後半10キロ走をテレビで応援しました。思い出したのは、早稲田大学1年時の学生選手権(インカレ)の30キロクロスカントリーです。キャプテン、深谷政光選手が髪からの汗を凍らせ、よだれを凍らせ、鼻水を凍らせ走ってくるのです。私はその姿を見て、「がんばれ」などとはとても言えなくなりました。コース脇に正座してただ「お願いします」と叫びました。コースを先回りしては「お願いします」を叫び続けました。キャプテンは見事に3位入賞。その夜、キャプテンはこう言ってくれたのです。「長いこと、競技してきたけど、きょうのお願いします、は効いたなあ!」と。

渡部暁斗選手の前半はテレビの前でごろんと横になって応援していましたが、後半は布団の上に正座して「お願いします」と祈り続けました!金メダルはドイツのルゼック、個人ノーマルヒル・ラージヒル・団体すべてで金メダルの3冠王です。渡部暁斗に言わせると「複合界のウサイン・ボルト」だそうです。

渡部暁斗を支えるのは、道産子、富良野出身のアルペンスキー選手だった奥様です。はい、奥様も早稲田スキー部の後輩なんです!

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