おかずはいらない、ごはんだけでいいから、、、

2016年12月25日

葛西優奈と春香は、二卵性双生児の姉妹だ。一卵性だとあまりにもそっくりで見分けが付かないが、優奈と春香はなんとなく分かる。

女子のスキーは昨年からノルディックコンバインド(複合)が始まり、徐々に選手も増えてきた。ちょうど1年前の朝日大会、小学生女子の部ジャンプで春香が優勝!一日前の下川のコンバインド男女合同大会では優奈が男子を抑えて優勝!

優奈と春香のスポークスマンは、二人のおばになる吉泉賀子(旧姓・葛西賀子)だ。山田いずみと二人で女子ジャンプを切り開き、長野五輪では25人のテストジャンパーのなかでたった一人の女子として団体金メダルに貢献した選手だ。

つまり、優奈と春香の父は賀子(よしこ)の兄だ。賀子がジャンプを始めたのは兄がジャンプ選手だったからだ。問題はスキー用具や合宿費・遠征費に高額な費用がかかることだ。そこにきて双子となると、全費用が倍になる!

実はこの大変さは私もよくわかるのだ!私の初孫は一卵性双生児の女の子なのだ!顔が同じだから名前を呼べない。どちらがどちらかわからないのだ。何か買うにしても常に二つだ。それがスキー費用となると、気が遠くなる!!

そして、ついに、優奈と春香は中学になるときに宣言したのだ。「おかずはいらない。ごはんだけでいいから、スキーは続ける」と。優奈と春香の父母は、稼ぎのほぼすべてをスキー費用につぎ込むことになった。もちろん、優奈と春香はアスリートだから、母は栄養バランスも考えなければならない。「ごはんだけ」というわけにはいけないのだ。

今朝の道新朝刊、19面に歴史的な記事が掲載された。24日に名寄で行われたノルディックスキー複合・「名寄コンバインドチャンピオン競技会」女子の部で1位葛西優奈、2位葛西春香、双子がワンツーフィニッシュを飾ったのだ。それでも春香の言葉がいい。「姉とは協力しあえる関係だけど負けたくない」。

会場にいた荻原健司が祝福してくれたという。「ぼくたちも双子なんだよ」とかって世界を制した複合の王者が言ってくれたのだが、そのころ優奈も春香も生まれてはおらず、二人の父も賀子おばさんもまだ荻原兄弟の凄さは伝えていなかったから、優奈と春香はきょとんとしていたらしい!

女子のノルディック複合は極めて近い将来、五輪種目になる。優奈と春香だけではなく、女子複合を支援していただきたい。個人や企業に訴えるのが私がやらなければならない仕事かもしれない。

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コメント

葛西春香、優奈と同じ学校の人です。こんな話があったなんて知りませんでした。
頑張ってオリンピックに出られるような選手になってほしいですね。

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