春間近の藤城線

2017年04月27日

 2016年3月26日開業の北海道新幹線で、道南の鉄道路線の役割は大きく変わりました。その一つに、函館本線七飯~大沼間の下り列車専用の通称藤城線があります。

 1903年、七飯~大沼間が開通して以来、札幌方面に向かう下り列車は仁山経由の急勾配を上っていました。しかし、これでは速度が遅く、しかも大沼付近を除いて単線で、輸送力増強と高速化のネックになっていました。このため、国鉄は七飯~大沼間に勾配を緩くした藤城線を建設し、1966年10月から運転を開始します。七飯からいったん左に分岐し、右に曲がりながら高さをつけて函館本線をまたぎます。一部、仁山経由のローカル列車は残りましたが、特急、急行、貨物などはすべて藤城線を通り、函館本線の近代化に大きな貢献をしました。

 しかし、北海道新幹線の開業で旧渡島大野駅が新函館北斗に発展し、在来線との接続駅になりました。このため、函館~札幌間の特急スーパー北斗などは上下とも新函館北斗に停車することになったのです。結果として、藤城線は実質的に下り貨物列車専用の路線になってしまいました。立派な線路なのにもったいない、という感じを持っています。

 七飯から始まる高く、幾何学的なコンクリート高架線は美しく、道路から見上げるSLは迫力満点でした。まだC62の急行ニセコ3号は走っていたし、D52牽引の長大な貨物列車=写真=も見ごたえがありました。そんな往時をしのばせる、1969年撮影の1枚です。

10D52.jpg

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